久しぶりの静かな桜見物

2冊目の本の出版が無事にでき、皆様には本当に感謝申し上げます。

 

さて、これからは、しばらく滞っていたブログを再開していきたいと思います。

非常にコアな皆様、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

2冊目の本を持って、先週末に京都に帰省した。

もちろん京都もコロナの影響を大きく受けており、ここ数年続いていた大量の外国人観光客は影を潜め、

昔の京都が戻ってきた感があった。

 

残念ながら、満開直前のタイミングであったが、それでも思った以上に桜も咲き始めており、雨が降る前にと、銀閣寺道の交差点から「哲学の道」に桜見物に行った。まだ3分咲きといったところであったが、久しぶりに「哲学の道」に桜が咲いている時期に足を踏み入れた。

働きだしてからは、それなりにずっと忙しく、なかなか桜のシーズンに京都に帰省するといったことは叶わなかった。

子供の頃は、当たり前のように毎年春になれば、ここの桜を見ていたし、「桜」と言えば、自分にとってこの「哲学の道」の桜が真っ先に思い浮かぶ。

 

かつては、さほど外国人観光客も多くはなく、また、一角を除けば、それほど観光客向けのお店も多くなかったので、ある程度常識の範囲での混雑であった。

 

ただ近年は、京都中に観光客が押し寄せ、あらゆる観光スポットは凄まじい混雑となっており、バス停も長蛇の列、観光バスも数珠つなぎで、交通渋滞が深刻で、まさに「オーバーツーリズム」の状態であった。

 

それが、この週末では、3分咲きとは言え、観光バスの駐車場には1台も観光バスが無く、「哲学の道」沿いのカフェや土産物店も程よい込み具合で、ゆったりと散策できた。

こういった京都は、正直、本当に久しぶりで、懐かしい感じがした。

もしかしたら、もうこういった京都を味わえるのは、これから何十年も無いのかもしれないとも思う。

 

商売をされている方々からすれば、この人出の少なさは迷惑でしかないかもしれないが、来年以降、外国人観光客の数も回復し、桜の時期に東京のターミナル駅のような混雑が戻った後は、もう以前の風景が見られないと思うと、少々寂しい気もしてしまう。

ただやはり、そろそろコロナは終息してほしい…。