危険なバス停数ランキング

先月26日の日経新聞朝刊にちょっと変わった記事が載っていた。

都道府県別の危険なバス停数ランキングだ。

 

僕自身、京都にいる頃は、ほぼバスでの移動しかなく、まさに生活の足となっていた。それ以降も、バスで移動できる時は活用することは多かった。

 

そのため、バス停の安全性については、思うところが色々とある。

老朽化してケガしそうなバス停や、歩道が非常に狭く、歩行者と交錯してしまうバス停など、正直、改善してほしいと思うバス停は多い。

また、バス停での乗降の際に気になるのが段差である。高齢者やキャリーバッグなどの荷物がある場合は、こういった段差が結構「足枷」となっている。

 

そういった意味で、このように都道府県別の危険なバス停数ランキングを発表することは、それなりのインパクトがあり、改善のきっかけになるであろう。

 

とかく、何に対しても「都道府県別ランキング」が発表された時に、最下位の都道府県は、汚名返上のために本腰を入れることが多い。ましてや何年連続最下位などと言われてしまうと、対策を取らざるを得なくなる。

 

総じて、日本の道路事情を見ると、やはり歩道が狭すぎることが多い。

しかも、これからの日本は人口が減っていき、空き家が増えていっている。このため、今後こういった状況をチャンスととらえて、バスが通る道を中心に、道路の拡張を行っていくことが必要なのではないだろうか。

そしてさらに、相続するような時に、セットバックすれば税の控除がされるような取り組みも、より積極的に行っていく必要があると思う。

 

個人的には、違法駐車や安易な一時停止車のために、非常にバスの運行や乗り降りに悪影響を及ぼしていることも多く、まだまだ停めたもの勝ちの状態が依然続いていると感じる。こういった迷惑車に対しての取り締まりを特に強化してもらえれば、大変有り難いと思う。

 

これからの時代、高齢者の割合が増えていく。高齢者の自動車運転の事故も深刻になってきている。そういった意味では、なお一層バスなどの公共交通機関の重要性が増していく。

交通渋滞が過剰にならないためにも、できる限り便利にバスなどが利用できるように、1日のなかで1本でもバスの本数が増えることが、SDGsの一環としても大切なのではないだろうか。