屋外をジョギングしてみると

緊急事態宣言が出される状況となり、東京圏内もますます異様なゴーストタウン状態となっていることもしばしば見受けられるようになってきた。

 

休業を要請される業種も出てきており、本当に大変な思いをされている人も大勢おられると思う。そして、それは間違いない我々の普段の生活にも、有無を言わさず不便を強いられることとなる。

 

僕自身にとっては、その一つにスポーツジムがある。嫌だ嫌だと思いながらも、すでに5年以上大抵毎週1回は通うようにしている。ところが、そこに今回の休業要請である。

面倒臭がりな人間としては、ランニングも筋トレも週1回同じタイミングで一気に終わらせたいと考えてしまっている。なので、とても趣味とは言えず、仕方なく仕事の一環として行っているというのが正直なところだ。

 

このため、そのタイミング以外で運動することは、普段まずない。そして、外で走ることも余程の理由がない限り無いのが実状である。屋外は寒かったり、雨が降ったり、お金や水や携帯電話の心配があったりと、不精な人間としては、どうしても煩わしく思えてしまう。

しかし、今回のコロナ対策においては、ジムも閉まっているので、久しぶりに外を走った。

実は自宅の近くに、1周ちょうど1㎞程のランニングコースもある大きな公園がある。このため、普段から幅広い世代のランニング愛好家たちが、思い思いのペースでその周回コースを走っている。

先日、平日の午後に時間ができたので、久しぶりに走りに行った。

通常であればがらんとしているはずの時間帯の公園が、子供達と高齢者でいっぱいであった。在宅勤務をされているためか、普段よりは働く世代の人達もそれなりな人数見受けられた。

 

そして、周回コースを走っていると目に入ってくるのが、総合遊具やブランコ・ベンチといったものが、すべて使用禁止で近寄れないようにことごとく封鎖されていることであった。こんな不便を強いられているにもかかわらず、多くの子供達は楽しそうに遊んでいた。やはり、学校も休校状態がまだまだ続き、ずっと家の中だけで過ごしている中では、色々と制約があっても広々とした屋外で遊べるということは、非常に有意義なんだなと改めて思わされた。

 

こうやって、新型コロナウイルス感染症の社会的影響が長期化してくると、本当にメンタル面でも身体活動面においても、負の影響が避けられなくなってきている。

お互い、上手く時間調整なども行いながら、こういった貴重な広々とした場所を上手にシェアしていきたいと改めて思う。

そして、これまでの都心部一局集中の考え方も、改めて考えさせられる出来事でもあった。