東京の再開発

そもそも、この4連休は本来、東京オリンピック開催に合わせて作られた連休であった。

そして、この日に合わせて、都内の本当に様々な場所で開発・再開発が行われてきていた。

実際にその様子がよく分かるのが、都内の電車や地下鉄の駅構内や乗り換え通路など、多くの人が行き交う同線部分である。

 

バリアフリー化されて、エレベーター設置が行われていたり、通路が広くなったりと、より快適に生活できるようになっている。特に、渋谷駅や新宿駅などは、本当によく考えられていて、見事だなと思う。

 

月に1回、飯田橋駅付近の仕事があり、予め下り階段を利用できるように、4号車に乗っていた。直前まで携帯で新聞を読んでいたのだが、駅について顔を上げると、普段は日が当たって明るい感じなのに、階段の陰になっていて暗い感じだった。「えっ⁈」と思いながらホームに降り立つと、やはり風景が違う。いつもの下り階段も無いので、思わず人混みの中にも拘わらず立ち止まってしまった。

すると、いつも凄いカーブを描いていたホームが、ほぼ直線になっている。

そこで初めて、駅の改良工事を行い、駅のホーム自体を少し四ツ谷側にずらしていたことを思い出した。

 

実は、飯田橋駅はビックリするぐらい駅のホームが三日月のようにカーブしていて、ホームと車両の幅が結構空いてしまっているところも多かった。知らずに降りようとすると、隙間に落ちそうな気がしてかなり焦る方も多かったと思う。

僕が乗っていた4両目が、今までの最後尾10両目辺りのような感じになっている印象だった。まだ、旧来のホームも残っているので、飯田橋駅のホームの長さは新幹線ホームくらい長く、しかもS字カーブを描いている状態で、非常にインパクトがあった。

 

そして別の日に、今度は秋葉原駅で乗り換えをしようと思い、エスカレーターで上がっていくと、これまで本屋さんがあった場所で、何人かが壁一面にあるものに向かって、結構真剣に物色をしていた。

近づいてみると、ガチャガチャが3段積みあがった状態で、幅10mほどズラッと並んでいた。色調が今までのような白地がベースではなく、茶色がベースだったので、子供向けっぽさが抑えられ、今風な感じを醸し出していた。

ガチャガチャの内容は、本当に様々で、定番のアニメキャラクターや恐竜ものから日本文化を感じるお土産用のものまで非常に幅広いジャンルが網羅されている。

本来、オリンピック開催していれば、インバウンドの観光客が大勢集まっていたであろうことが容易に想像された。

 

来年のオリンピック・パラリンピック開催も危ぶまれてきているが、確かにそれに向けて東京も色々と準備を行ってきて、そのお披露目が次々になされている。

新型コロナウイルス感染症の影響で、物悲しいリ・スタートとなっているが、バリアフリー化も多くの箇所でなされており、あらゆる人が生活しやすい街づくりが進んでいることは間違いない。

そういった多くの人達が地道な努力を行ってきたことを評価・承認することも、忘れてはいけないと思う。