東1-2部屋会

先週末に東1-2部屋会を1年ぶりにやった。順天堂大学卒業生であれば、誰しもピンと来るであろう。

順天堂大学は医学部とスポーツ健康科学部の学生は、1年生の時に全員啓心寮という寮に入ることになっている。

北寮・南寮・東寮があるのだが、その東寮1階2番目の部屋が東1-2である。

1部屋は8人部屋で、当時はまだ各部屋に電話が1台だけあるだけで、携帯電話もポケベルも無い時代だったから、お互いプライベートは筒抜け。彼女ができたで飲み会、彼女と別れたで飲み会だった。

各部屋、2年生1名が部屋長としており、その他は1年生。そして8人のうち、医学部は1or2名だった。

 

僕は高校時代に部活の強い高校だったのと、僕自身高校時代のほとんどは部活動で埋め尽くされていたため、医学部の中で珍しく、極めて運動系の連中と仲が良かった。

当時は、ビールの一気飲み全盛期であったため、本当に浴びるほど飲まされたことも多かった。

 

そんな気心の知れ過ぎた仲間が、最近1年に1回この時期に集まることにしている。お互いに学生時代のプライベートについては熟知しているので、その会話に遠慮は全くない。

今の時代、上司にも部下にも同僚にも気を遣わなければいけない状況の中、これだけ気を遣わずに言いたいことを言いあえる飲み会も少なくなった。

 

そうは言っても、実際には、お互いの家族や子供のことについては、節度を持った内容にしか触れてはいないが、それでも、今の地位や職業など関係なく、お金や見栄を張ることもなく、都内の安い居酒屋で和気あいあいと気兼ねなく飲める機会があることは、本当に気分転換になる。

 

周りの元順大生に聞いてみると、この年になっても部屋会が行われていることは極めて珍しいらしい。

本当にいい仲間といい時期を過ごせたものだと思う。

ただ、僕自身もたくさん弱みを握られているので、変なタイミングでバッタリ会ったりはしたくはないが…(苦笑)。

 

そして、また1年後の今頃の季節に集まることを約束して、寮時代からすでに四半世紀が過ぎて名実共におっさんになったこの仲間達は、千鳥足のまま、雨の都心から家路にフラフラと帰っていった。