「コーチング・バイブル 第4版」を読んで

「コーチング・バイブル 人の潜在力を引き出す協働的コミュニケーション 第4版 (BEST SOLUTION)」(ヘンリー・キムジーハウス,キャレン・キムジーハウス,フィル・サンダール,ローラ・ウィットワース(著),CTIジャパン(訳):東洋経済新報社2020)を読んだ。

最近は、コーチングに関連する本もできるだけ幅広く読むようにしている。実際には、コーチングといっても様々な流派があるようで、そうしたことについても多少は知っておくことも必要なのではないかと、今は考えている。

 

正直、様々な書評コメントに書かれているように、ページ数が多く、冗長なところは否めないところがあり、僕も読むのが結構大変だった。

ただある意味、丁寧に書かれているわけで、コーチングが初心者ですといった方々は、この本を読んでみると、コーチングセッション時に考えておくべき心構えや、具体的にどんな風に言えばよいのかなどが数多く書かれているため、非常に参考になるのではないだろうか。

 

たまたまこの本を検索した時に、「宗教」というワードも一緒に出てきたりした。「胡散臭い」といったワードも見られるが、これはそもそも「コーチング」に対する、一般の人達の率直な印象ではないかとも思う。実は何を隠そう、僕もコーチングを始める前は、少なくとも「胡散臭い」とは思っていた。

 

なので、医師でコーチングを取り入れている先生方の中には、(僕も含めて)「コーチング」は「コミュニケーションスキル」の一部であることを、強調して説明されている先生方も多い。

 

この本のCo-Active Coaching も、概念としては、文字通り「協働的」という意味を持ち、クライアントを徹底的に信用し、クライアントの力や可能性を引き出すことを強調ところが一つの特徴であるのかもしれない。ただ、これもどれくらいそこに力量を入れるかとか感じるかは、コーチングを取り入れようとしている人それぞれが、個々人で決めていくことなのではないかと、僕は考えている。

こういった多少なりとも、流派があることが、外から見ると「宗教」的に感じてしまう要因になっているのかもしれない。これらの誤解をきちんと解いていくことも、我々コーチングに携わっている人達の役割りになるのであろう。

 

そのためにも、様々な本から色々な情報を得て、自分で判断していくことを、僕自身も続けていこうと思っている。そして今後は、コーチング分野に携わっている人達は、ただただビジネスとしてコーチングを用いるだけではなく、ポジティブ心理学など、科学的なエビデンスをさらに増やし、アカデミックな分野においても確立されていくことが、こういった誤解を解消していくためにも、強く求められていることを、より一層自覚する必要もあるのではないかとも考える。