デロンギのエスプレッソマシン①

不思議なことに、最近になって、コーヒーが飲めるようになった。

 

中学生の頃は、父親がよくコーヒーを飲んでいた影響を受け、格好をつけて自分もブラックでコーヒーを飲むようになっていた。

 

しかし、高校に入り、すぐに部活動と勉強の両立ができなくなるにつれ、部活をすぐに辞めろという親やクラス担任のプレッシャーと、もっと真面目に練習しろという部活の先輩たちからのプレッシャーの板挟みにあい、連日胃もたれするようになり、胃薬を服用するようになった。

最近はテレビコマーシャルでも宣伝しているガスターといったH2ブロッカーが手放せなくなってしまった。

 

高2の途中から、脂っこいお肉を食べると胃もたれがし、コーヒーを飲んでも同様に胃もたれするようになり、ちょっと吐き気もするようになった。その後、ますます成績が転がるように落ちていき、ストレスと部活の疲れ・寝不足で体調は整わず。とうとう高2の3学期頃には、ご飯とみそ汁、おかずは焼き魚・煮魚と卵くらいしか胃が受け付けなくなってしまった。

 

当時の部活動は、とにかく練習時間が長く、しかも通学に1時間弱かかっていたので、朝6時起床、7時に家を出て、8時の部活開始に間に合うように行き、夜は20時ごろまで部活。その後少し自主練して帰宅すると22時ごろであった。

親には、勉強もせずに何時に帰ってくるのだと怒られた。クラス担任にも、部活を辞めないと受験に失敗するぞと口酸っぱく言われた。

一方で、部活では、熱心な先輩方などは朝7時半くらいには自主練を開始。夜も22時くらいまで楽器を吹いていた人もザラにいた。

そういった先輩たちからすると、来るのも遅く、帰るのも早い後輩を見て、面白くないところもある。部活内でも白い目で見られている気配は感じていた。

そういったストレスに加え、自宅滞在時間がすでに8時間も無く、ロングスリーパーである自分としては、本当は8時間毎日寝たいのに、夕飯やお風呂に入る時間も勿体なく感じた。そこには、全く勉強する時間など無く、宿題は何となく、行きのバスの中でお茶を濁す程度にするしかないといった惨状であった。

その頃から、まったく授業にはついていくことができなくなり、完全に落ちこぼれていった。

 

高校卒業後も、胃弱は続き、浪人時代もストレスで、学生時代は一気飲みさせられすぎて、医者になってからは寝不足と疲労で、ずっとダラダラと胃薬を飲んでいることが多かった。

 

このため、コーヒーを飲むと胃もたれがするので、ずっとコーヒーを飲むことは避けていた。

それが、40歳代になって、週1回スポーツジムに通うようになり、全身の筋トレを行うようになってから、いつの間にか胃薬を飲む回数が明らかに減り、いつしかコーヒーを飲んでも胃もたれを感じなくなっていた。

 

あまり医学的では無くて申し訳ないのだが、背筋群を鍛えるようになり、おそらく猫背が解消されたことが要因なのかと考えている。楽器を吹いていただけに、腹筋だけが強かったが、背筋や体幹と言われる腰から大腿部にかけての筋力がかなり弱かった。

それが、週に1回ではあるが、全身の筋トレを始めたことで、背中側の最低限の筋力がつくようになり、猫背になることが減り、胃への圧迫が減ったのではないだろうか。

 

全くエスプレッソに辿り着くことなく、かなり脱線してしまったが、次回に続く…。