山手線沿線でのランチの値段

先日、たまたま仕事で、普段あまり昼飯を食べない駅で、お昼を食べることになった。

いつもと違う場所で食事をするときは、実は食べログで検索していることも多い。

ちょうど、イワシ料理を見つけ、駅からも近かったので食べに行った。

 

典型的な居酒屋のランチといった感じだったのだが、店に入ると、先に会計してくれとのこと。

それでは「イワシと魚の白身のフライ」を頼もうと思い、「いくらですか?」と聞いたところ、その時に店員が「500円です」と言ったように聞こえた。実はこの時対応してくれていた店員さんが、ブラジル人と思われる外国人の中年女性だった。なので思わず、「5」の数字を日本語で言い間違えたのかと考え、もう一度「えっ、いくらですか」と聞き返した。すると再度「500円です」とのこと。

そこで僕は「定食ではなく、単品と勘違いされたのでは」とも考えたのだが、とりあえず500円だけ出せば、訂正されるかと思って、しぶしぶ500円だけ出した。すると、「毎度あり!」てな感じでそのお金を受け取ったので、向こうが金額を間違えて気づかないのなら「まぁいいわ」と思って、席に座った。

すると、その後に入ってきたサラリーマン風の人達は、みんな慣れた感じで500円だけ払っている。何とその店は、ランチ定食がみんな500円で統一されているようであった。

それを見て、令和の時代に、しかも山手線沿線駅前5分のところで、500円のランチを出している店があるのかと、正直驚いてしまった。

 

僕が浪人生だった、平成になりたての頃、まだ京都では学生向けの定食屋の多くがランチ500円程度の値段で頑張ってくれていた。それが東京に出てきて、ちょっと気取った内容の料理が出てきて700円、1000円といった値段で提供されているのを見て、「東京は高くつくな」と負け惜しみ的な感情を持ったのを覚えている。「関西は、安くてうまいものを出してくれてるんや」みたいなことも、言っていたかもしれない。

そんな関西でも、今や500円ポッキリの定食はなかなか無いのではないだろうか。しかも今は、消費税10%の時代である。税抜きだと450円程度といったことになる。

 

ただ、最近は、実際に利益が出ないのであれば、ちゃんとその分の金額は値上げをして、きちんと経営や生活が維持できるような値段設定にすべきではないかと思うところがある。

特に、コロナやウクライナ問題などで、物価が上がっている昨今、お互いにそういったことも配慮し合いながら生活することも大事なのかもしれない。