祝 明治神宮野球大会優勝 中央学院大学

中央学院大学が慶応義塾大学と決勝戦で対戦し、4点差をひっくり返して大接戦の末、9対8で悲願の初の日本一を成し遂げた。日刊スポーツの記事によると『今秋リーグ戦は開幕から4戦で1勝3敗。2部との入れ替え戦を覚悟したが、ここで一気にスイッチが入った。菅原悦郎監督(60)は「諦めない気持ちと集中力ですよね。長い監督生活ですが、選手たちからは教えられることが多いです」。リーグ戦5戦目から関東地区大学野球選手権、今大会と12連勝で一気に頂点まで駆け抜けた。』とのこと。https://www.nikkansports.com/baseball/news/202111250000453.html

 

実は、このメンバーの中に、小学生時代にうちの息子と一緒に練習していた上級生が2名いた。

2つ上の学年で、今回4年生の秋広涼太選手(二松學舍大付高)と度会基輝選手(拓大紅陵高)だ。

彼らの時代は本当に強いチームで、結果的に千葉県代表となり、全国大会にも出場した。実際のメンバーも素晴らしい選手がたくさん集まっており、後輩として観ていた様々な試合においても、常に迫力あるレベルの高い戦いを続けていたことをよく覚えている。

 

特に、秋広選手というと、すでにピンと来た人もいるかもしれないが、あの巨人の期待の高卒ルーキーの兄である。

小学生時代は、いわゆるエースで4番だった。しかも、野茂英雄が監督をしたボーイズリーグの国際大会にも日本代表として選抜された超小学生級レベルであった。彼のホームランは、西武ライオンズのおかわり君こと中村剛也選手が打つホームランのような、打った瞬間にホームランと分かる豪快なバッティングで、本当に魅力的であった。このため、当時は弟よりも兄がプロ野球選手になる可能性が高いであろうと、チームメイトの父親達等もみんな思っていたのではないだろうか。高校時代には甲子園にも出場し、ヒットも放ち活躍していた。そして、この活躍を追って、弟さんも二松学舎大付高に入学することとなる。

 

 

度会選手も、コアな高校野球ファンであればピンと来たかもしれないが、昨年のドラフトで有力指名選手に挙がっていた渡会隆輝選手(横浜高校→ENEOS)の兄である。小学校時代から、本当にチームが苦しい時にそれを真正面から受け止め、数々のピンチをキャプテンとして救ってきた苦労人である。今回の大会でも、5番・一塁手として、苦しい場面でタイムリーヒットを打ったり、大活躍であったとのこと。

しかも、彼らの父、元ヤクルトスワローズの度会博文氏(東京ヤクルトスワローズアカデミー設立準備室/スワローズジュニア監督)は、この中央学院大学からプロ入りした。そういった意味で、父親が成し遂げることができなかった悲願の優勝を長男が見事に果たしてくれた。親としては、こんな嬉しいことはないであろう。今大会前には、Numberでも紹介されていた。

https://number.bunshun.jp/articles/-/850572

もしかすると、これからもまだまだプロ入りなども含めて、日本の野球界で活躍し、兄弟ともにスポーツ紙面をにぎわせてくれるのかもしれない。

 

2人とも、親同士も彼らが小学生時代からの知り合いであり、本当に様々な苦労をしてきたこともよく知っている。特に母親同士は今でもLINEで繋がっているようで、こういった野球情報も、裏情報を含め連絡し合っている。

 

実際には、大学卒業後も野球を続け、活躍し続けるということは、本当に大変なことだと思う。

子供の頃からお互い家族ぐるみで頑張ってきたことを見てきた身としては、野球を続けている間はずっと応援したいと思うし、万が一、引退していつか一般の社会人になったとしても、学生時代にこういった偉業を成し遂げたという経験が、これからの人生において様々な場面できっと役に立つと思う。これからも、こういった若者たちに是非とも頑張っていってほしい。

優勝おめでとう!!