6連勝でクライマックスシリーズ進出

久しぶりに、ちょっとプロ野球をテレビの生中継で見たくなった。

今日勝てばクライマックスシリーズ進出が決まる試合。まさかまさか、あの強敵広島カープより上の順位に行ける可能性があるとは、ちょっと誰も予想できなかったのではないだろうか。

しかも、勝てばシーズン勝ち越しとなる。今年もそんなに強かった印象はなかったし、他球団に比べ今の野球界を代表するような選手もなかなかおらず、寂しい感じのあのタイガースが…。

 

お気付きの通り、現在では地上波放送ではプロ野球中継を見ることは皆目無くなってしまった感がある。昔は否が応でもゴールデンタイムにはプロ野球中継がつきものであったが…。

こういった時に役立つのが、実はNHKのBS放送。チャンネルを変えてみると、見事に中継を行ってくれていた。以前から、NHKのBS放送はタイガースファンにとっては有難い存在である。

 

弱小球団でも、勢いがある時はそれなりに強いもので、大山のタイムリーの後は、安定した試合運びで、あまり負ける雰囲気がないまま、藤川球児がきちんと締めてくれた。往年のあの剛速球を知る人間からすると、よくあの球速で抑えられるものだなという思いと、おじさんになっても頑張っている姿に感銘を受ける思いとが交錯する。よくカンバックしてきてくれたものだ。

 

ただ、2回目の暴投での得点が入った時に、嫁さんが思わず「阪神はあのピッチャーにお金を渡しているの?」と、同じ関西の電力会社のようなフリをしてきたので、ちょっと背筋が凍った(苦笑)。

 

また、年間最優秀防御率にも助けられた。中日先発の大野雄大投手は、この試合も本当に素晴らしいピッチングだった。3回1/3イニングで交代していなかったら、あのまま2試合連続のノーヒットノーランを達成していたかもしれない。 そう言われれば、この試合に3回1/3イニングで交代してもらうように、敢えて阪神は、前の試合にノーヒットノーランで完封負けしていたのだろうか…(またまた苦笑)。

 

そして、鳥谷敬選手のショートストップでの姿を見られたのも、星野阪神時代によく試合を見に行っていた子供達にとって、何となく感慨深かったようだ。ただ、代打の打席は全球ストレートだったと思う。先日の引退試合で、巨人軍の阿部慎之助選手は、全球ストレートだったのをしっかり逃さず、ライトスタンド中段に放り込む鮮やかなホームランを放った。そこに、やはりチームのレベルの差を感じずにはいられなかった。

 

ポストシーズンは、その時期に勢いのあるチームが強いことがある。以前、タイガースも、日本シリーズでシーズン3位のチームにコテンパンにやられた苦い思い出もある。今回は逆に、珍しくこの時期に調子が上がってきている。そして、何も失うものはない状況で挑める。たまには、ポストシーズンに面白いことをやってもらえないかという思いは、現実となってくれるのか、無残な夢と散ってしまうのか。

何となく、オリンピックやラグビーにどんどん目線が奪われるようになってきたこのご時世。少しは関西のプロ野球にも活気が戻って来てもらえるとよいなと思う。