4月 2020

いよいよ「ステイホーム週間」が始まった。本来であれば、ゴールデンウイークで様々な行楽地に多くの方が出かけていく予定であったであろう。それが一転して、本当に今年は、全く予想していなかった事態がどんどん長期間化していっている。

 

そして、テレビや新聞を見ていても、コロナウイルス感染症の影響で重苦しいニュースばかり。普段であれば、そういった時でも、日々スポーツのニュースを見れば、少し気分が晴れる思いがする。

ところが、今回はそのスポーツでさえも一切中止となっている。これは、毎日のことなので、長期化すればするほど思った以上に心理的に重くのしかかってくる。特に男性の場合、同様の思いをされている人は多いのではないだろうか。

ある時、イチロー選手がこんなようなことを言っていた。「毎晩同じ時間帯にスポーツニュースが流れている。僕らが活躍することによって、その日嫌なことがあっても気分転換できる、そういった役割もスポーツ選手は担っているのではないか」。全くその通りである。

 

そのスポーツも、本当にいつになれば開催できるようになっていくのか…。

今や唯一、その日の結果を見ることができるのは競馬だけである。その競馬も無観客開催。

開催場所は、当初予定していた通りなので、毎週開催場所は異なっている。そうするとどうしても人と馬の移動がある。この点について懸念を抱いている方もおられるであろう。

ただ、僕自身としては、甘いかもしれないが、この唯一のスポーツ欄に掲載される競馬だけは、関係者内に感染者がでないのであれば、もうしばらくこのまま続けていただければと考えてしまう。

正直、息が詰まり、かなり世の中全体としてフラストレーションが非常にたまっているこの時期に、数少ない息抜きの場面を作れる「場」を残しておいてほしいと思う。

そういった意味では、前回の「大相撲」も天晴れだったと思う。普段聞き取れない行事の声や、力士同士がぶつかる生々しい音は、ある意味新鮮であった。

 

新聞でも、普段であれば週明けは2ページ分ぎっしりとスポーツ欄で埋め尽くされているものが、最近は半ページ程度となり、しかも話題はほとんどコロナ関連。

プロのトップアスリートにとっては、最も人生の中で輝いている時期をアピールできずにいる選手も多いと思う。そして、各競技の「甲子園」「全国大会」を目指したりしている学生達も、特に最後の年がこのような形で終わってしまったりすると、本当に無念でしかないと思う。

また、毎日の生活の中で様々なスポーツにおける熱いドラマが繰り広げられる環境が整えられるように、このゴールデンウイークは「ステイホーム」せざるを得ないのかと、改めて思わされる。

お互い、頑張っていきましょう!

新型コロナウイルス感染症による、未曾有の緊急事態によって、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は「人との接触機会の8割の削減」という目標に対し「より一層の努力」を求めるとともに、そのための10のポイントなどを紹介し、協力を呼びかけているのは、ご存知の通りである。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00116.html

 

この10のポイントの中にも、「仕事は在宅勤務」が推奨されている。

今まで、日本の中ではなかなか進まなかった在宅勤務によるテレワークが、半ば強制的に拡がってきている。これにより、たくさんの人が遠隔ネット会議などを経験していると思うが、そのメリット・デメリットを肌感覚で実感している方も多いのではないだろうか。

 

メリットはやはり移動せずに会議が行えること。これにより、「人との接触機会の8割の削減」にも対応できるし、移動時間の節約にも大きな貢献ができている。

最近の遠隔会議では、一度に何十人といった大勢が同時に参加することもできる。そして、パワーポイントなどのスライド提示も行えるため、通常の会議にかなり近いレベルでのミーティングが可能になっている。

また、背景を隠すこともできるため、ちょっと自分の部屋を見られることには抵抗がある人でも、それに対応してくれているのも有り難い。

 

ただ、セキュリティの問題はすでにトラブルにもなっているようだ。このため、産業医面談・遠隔診療といった医療面談時のセキュリティや、人事や金銭面の重要な会議でのセキュリティ、学校の遠隔授業時の外部からの乱入などに対しては、十分に配慮が必要であろう。これについてもパスワードを設定したり、IT業者を選別することにより対応が可能になってくるのではないだろうか。

その他のデメリットとしては、やはりコミュニケーションの取り難さが挙げられるであろう。

私も、専属産業医の時代になどにリモート勤務を経験しているが、その時に憂鬱であったのが、普段からあまりきちんとコミュニケーションが取れていない人とのやり取りであった。ただでさえ、社内で直接会っている時でさえコミュニケーションが取りにくいのに、遠隔になるとさらにコミュニケーションが難しくなる。そういった場合、今すぐにその場に行けない状況のもどかしさを何度も感じたことがあった。

 

実際に、今現在そういった状況でもどかしさを感じながら自宅で仕事をされている方も少なからずいるかもしれない。

しかも、今回の新型コロナでは、外出することさえも憚られる状況である。そのためにフラストレーションもたまりやすくなっているであろうし、人によっては抑うつ的になることもあるかもしれない。

こういった時に、普段から上手くコミュニケーションが取れている職場スタッフ同士であれば、遠隔であっても数分程度雑談をしたりして、お互い気分転換しているとのこと。

それが、ギスギスした職場関係であると、そういったこともむしろ苦痛になるであろう。

今後、テレワークは急速に広まっていくと思うが、そのためにも普段からの職場内における良好なコミュニケーション作りに腐心していくことが、経営者や管理職にはなお一層求められる時代になってきている。

新型コロナウイルス感染症によって、本当に医療崩壊を何とかギリギリのところで病院で働く医療者の方々や保健所の方々などが防いでくれている。

その感謝の意を表す様々な取り組みをされていることは、本当に最前線で働く医療者にとって救いとなっていると思う。

海外でも、日本でも、具体的な取り組みを行っている人達や組織は、日増しに増えていっていると思う。

少し、インターネット上で調べただけでも、下記のような取り組み・イベントが数多く行われていることが分かる。

 

ガガやストーンズら名だたるアーティスト集結し、医療従事者を支援

https://www.youtube.com/watch?v=UYTPPoMAVPA

新型コロナウイルス感染症拡大防止に向け医療関係者等応援ライトアップの実施について

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/04/16/14.html

https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/1007707.html

http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=38071

https://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000501712.html

新型コロナ 厳しい勤務続く医療関係者に感謝の鐘 東京 銀座

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200420/k10012397281000.html

浦和レッズ『医療従事者は私たちのヒーローを発信する4選手』

https://uragi.com/?p=13560

 

 

そして、コロナウイルス感染症の最前線で働く医療従事者にとって、非常に大きな問題となっていることの一つとして、帰宅できずにいる医療スタッフも多いということがある。コロナウイルス感染症の患者さんの診療に当たっているため、濃厚接触を連日行っているお蔭で、おうちにお子さんや祖父母がおられる場合、自宅にしばらく帰宅していない方々もいる。その宿泊先がなく、非常に困っているドクターやナースの方々もおられる。

そういった現状を打開しようと、宿泊業界も動き出している。その一例を紹介したい。

 

広がる医療従事者への感謝の声!宿泊業界で優先的受け入れの動き

https://www.facebook.com/jalf.japan/posts/2873958562650116

医療従事者の宿泊料⾦無償化のお知らせ ICI HOTEL 浅草橋

http://hotel-monday.com/pdf/20200421.pdf

 

もし、この他にも有力な情報をご存知の方がおられましたら、是非、どんどんSNS等に情報をアップしていただきたい。

そして、最前線で働く医療従事者のサポート支援を、広く多くの人達で行っていきたいと思う。

産業医をやっていて、最近気になっているのが、出社している社員の職種である。

テレビでも、他社との契約書作成のため、最後の印鑑捺印についてのためだけに出社している社員がいるという。電車で通勤するだけでも感染のリスクや、拡散のリスクはやはり高くなってしまうであろう。

 

ただ、もっと気になるのが、派遣社員だけが出社しており、正社員は在宅勤務している。これも、非常に格差社会を如実に示しているものではないだろうか。

実際に、日経新聞2020年4月18日朝刊の記事によると、慶応大商学部労働経済学講座と東京大医科学研究所の共同調査が紹介されている。

先月26~28日に、インターネット上で全国の20~64歳の1万1342人を対象にアンケートを行い、そのうち企業や官公庁に雇用されている8475人の回答を集計した。その調査結果によると、普段から在宅勤務をしていたのは全体の9.5%にとどまる一方、新型コロナ対策として実施したのは21.1%。実施頻度は「毎日」が10.6%と最も多く、「週1~2回」が6.9%、「週3~4回」が3.6%だった。

雇用形態別では、正規社員の23.8%が在宅勤務を経験した一方、非正規社員は15.2%にとどまった。このことについては「接客を伴うサービス業で非正規の割合が大きいことに加え、多くの企業で正社員に比べて非正規への対応が遅れているのではないか」と分析されている。

勤め先企業の規模別では、「社員500人以上」の実施率が27.8%だったのに対し、「100~499人」は21.3%、「30~99人」は18.8%、「5~29人」は13.5%と、規模が小さいほど低い傾向があった。官公庁は21.2%だったとのこと。

こういったデータを見ると、リスクの矢面に立っている人に対して、危険手当等の支給を行っていく対策も必要だと思う。

実際に2020年04月17日の時事ドットコムニュースによると、流通最大手のイオンは、7日の緊急事態宣言で対象となった7都府県のスーパーやコンビニエンスストアなどのパートやアルバイトに一律1万円を支給することを決めた。対象は十数万人で、支給総額は十数億円になる見込み。4月の給与に上乗せする。食品スーパーのライフコーポレーションも、全従業員約4万人に総額3億円の一時金を支給する。ドラッグストア大手のスギホールディングスは10日、「スギ薬局」の従業員約2万6000人に臨時ボーナスを支給。同業のトモズ(東京)も、役員を除く正社員に2万円、パート・アルバイトに1万円を「感謝金」として今月支給する。スギホールディングスは「大変な状況の中でも働いてくれる従業員への感謝とねぎらいの気持ちだ」(広報)と説明しているとのこと。

こういった、最前線で働く従業員達への感謝を示すことが、今後の会社のイメージだけでなく、業績にも大きく影響してくるのではないかと思う。そして今後は、現場で働いている人ほど評価される時代にもなってきているのかもしれない。

新型コロナウイルス感染症の終息はいつになるのだろうか。

本当に、全ての人に様々な影響が出ていると思う。

 

そして、刻々と変わっていく状況の中で、どの情報が正しくて、どの情報を信じればいいのかと、混乱を生じることも少なくないと思う。

ただ、一方で、今回の一連の新型コロナウイルス感染症については、様々な公的機関等から無償で有益な情報提供がされていることも、緊急事態の中で見られている特徴であると感じている。

 

やはり、インターネットが普及している時代、自宅待機や在宅勤務を行っていても、外出することなく、このような正確な情報が手に入るということは、非常に有り難い。

 

私自身、産業医同士の情報交換等も含め、様々なコロナウイルス感染症関連のサイトを教えていただいた。少しでもどなたかのお役に立てばと思い、下記に紹介させていただく。

また、これ以外に貴重な情報をお持ちの方は、是非、どんどんシェアしていっていただければ、大変有り難いです。

こういった、未曾有の非常事態であるからこそ、お互い同士の助け合いが大切になると思う。

 

  • 日本医学会連合 COVID-19関連サイト集

https://www.jmsf.or.jp/info_covid19_newslist.html?fbclid=IwAR2IsgrjkvribwknieX1EuTzrDsglpg9XDZp8b2aUh75x0GX33Lfu4zNDe4

  • 厚生労働省新型コロナウイルスに関するQ&A(企業の方向け) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00007.html#Q4-5
  • 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症に係る時間外労働等改善助成金(テレワークコース、職場意識改善コース)の特例について

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09904.html

  • 日本公衆衛生学会 新型コロナウィルス関連情報特設サイト

https://www.jsph.jp/covid/menu1/index.html

  • 日本疫学会 新型コロナウイルス関連情報特設サイト

https://jeaweb.jp/covid/research/index.html

  • 日本産業衛生学会 企業と個人に求められる対策

https://www.sanei.or.jp/?mode=view&cid=416

  • 布製マスクの再利用。マスクの洗い方について(経済産業省)

https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200319009/20200319009.html

  • 新型コロナウイルス感染症対応に従事されている方のこころの健康を維持するために(日本赤十字社)

http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200330_006139.html?fbclid=IwAR3ZKgaOoPyovBoFi4jec1uknTG6QtiKCje5Wr203dnKOb_QtAhizyq5CuQ

https://www.youtube.com/watch?v=Fr5BIMSntmw&feature=youtu.be

  • ウィズ・コロナ時代のビジネス継続のカギが「産業医」である理由

https://www.businessinsider.jp/post-210993

  • 厚生労働省 こころの耳 新型コロナウイルス感染症対策(こころのケア)

https://kokoro.mhlw.go.jp/etc/coronavirus_info/

  • 日本産業カウンセラー協会 新型コロナウイルスによる不安やストレスなどの心の問題に対処するために

https://www.counselor.or.jp/covid19/tabid/505/Default.aspx

  • 筑波大学 災害・地域精神医学 COVID-19に関するこころのケア

https://plaza.umin.ac.jp/~dp2012/covid19.html

本当に、未曾有の緊急事態である。

週末に都心部で出歩いている人は激減し、平日の通勤ラッシュ時間帯の電車の混雑もかなり無くなっている。そして、とうとう日本全国に対して緊急事態宣言が発出された。

 

この緊急事態宣言を受けた直後から、首都圏では少なくとも5月6日までの休業を決めた大手小売り企業もたくさんある。本当にこれらは苦渋の選択だったと思う。

実際に街を歩いていて、いつもは開いている大手チェーン店などのシャッターが降りているのを見ると、現在置かれている我々の立場を思わざるを得ない。

 

ディズニーリゾートがある舞浜駅も、特に夜の時間帯は駅のホームに人がごった返していて、しかもカラフルな色の風船やお土産袋などもたくさん認め、本当に色とりどりの華やかでにぎやかな雰囲気である。

以前から、サラリーマン達が、この舞浜駅に停まる京葉線を利用する場合、物凄くテンションが高いこのような華やかでにぎやかなTDR帰りの人達がどっと乗り込んでくるのが、恐怖とか苦痛といった声が聞かれていた。

しかし、今は、ほとんど誰も乗ってくる人が無く、駅のホームの色も「灰色」となっているので、予想以上に驚いてしまう。ただ、その「灰色」自体は他の駅と同じ構造となっているので、当たり前なのであるが、こと「舞浜駅」だけは異様な風景にどうしても見えてしまう。

 

また、スターバックスやタリーズなど、街の活気に欠かせないカフェが閉まっていることにも、かなりの違和感を感じてしまう。東京駅も大丸百貨店が全館休業中であるし、構内のお店もコンビニエンスストアや駅弁販売店以外は軒並み閉まっている状態だ。

どうしても、出なくてはいけない時に、こういった街並みを否応なく見にするのだが、本当に心が痛い。

 

僕自身もできる限り「stay home」するようにしているが、本当にあとどれくらいの期間、このような状態が続くのであろうか。

このために仕事がなくなってしまっている人、医療現場で感染症に体を張って診療を続けてくれている

人達、そして学校に行けずに友達とも会えない日々を続けている子供達。本当に様々な人達の思いを打ち砕かれないように、何とかみんなで乗り切っていきたいものである。

今回、一念発起して、1on1のコーチングを久々に受けることとした。

 

伊豆にいた頃に、結局2年間程、一生懸命にコーチングを勉強した時期があった。

これによって、本当に人生観が変わったところもあるくらい、人とのコミュニケーション手法が変わった。

 

元々、関西人なので、世の中がみんな漫才のようなコミュニケーションが好まれているし、僕自身もどっぷりそういったコミュニケーションに馴染んでいた。

しかもツッコミ専門。ボケ役がボケる発言が終わる前までにすかさずツッコミを入れることが、自分自身のポリシーであった。

 

そんな人の話しを最後まで聞かない人間が、コーチングを学び、「相手の話しを最後まで聴いて、まずは自分の意見をすぐ言うのではなく、ニュートラルな心持ちで、その相手の話しをサマライズして返して上げましょう」などといったアドバイスは、正直、地球がひっくり返ったくらいの思いで、当初はかなり戸惑った。

 

コーチングは、そのコミュニケーション手法だけでなく、的確に相手に質問していくことによって、その相手は自分の考え方をまとめていったり、時には新たな気付きを自ら発見することもある。

特に1on1では、自分がその時困っていることや課題について、的確な質問をプロコーチがマンツーマンで行ってくれるため、自分でも思いがけない発想が浮かんだり、億劫でできていなかったことについて、実際に行動する覚悟を決めるきっかけになることが、少なからずある。

伊豆にいた当時、プロコーチに1on1をやってもらい、実際にそれが、医局員全員が定時帰宅できることに繋がっていった。

正直、少しくらいは残業が減らないかなと、思っていたことが、こんなに大きな成果として出てくることになるとは、僕自身、全く想定していなかった。

 

こういったコミュニケーション手法を学んだことにより、自分自身の頭の中でコーチ役とクライアント役の二役を想定し、セルフ・コーチを行う習慣もついた。このお蔭で、非常に自分の中で様々な新たな考え方ができるようになり、仕事上、非常に役立ってきた。

 

ただ、そうは言っても限界はあり、時には再度プロコーチに1on1をしてもらわないと思っていた。

今回、自分の仕事の方向性について、自分の頭の中で混沌として、上手く整理できていないことも増えてきたので、思い切ってお願いすることとした。

また、昨年末に、メディカルコーチングで有名な、国立がん研究センター中央病院の大橋健先生とお話しさせていただく機会があった。この時に、大橋先生はこの1on1など、自らがコーチをつけることについて、「これが自分の生命線だから」と仰っていた。

メディカルコーチングの第一線で活躍されている先生でも、きちんと定期的にコーチをつけている。

これは、僕自身もきちんとトレーニングを受けなければと、大変刺激を受けたことも、大きな動機となっていると思う。

 

実際に、プロコーチから様々な質問を受けてみると、正直、色々ときちんと考えなければならないことがたくさんあり、気がつくと脇汗など、変な汗をかいていることもある。ただ、これをきっかけに、自分の仕事におけるビジョンをしっかり考え直す機会にしていきたいと思う。

緊急事態宣言が出される状況となり、東京圏内もますます異様なゴーストタウン状態となっていることもしばしば見受けられるようになってきた。

 

休業を要請される業種も出てきており、本当に大変な思いをされている人も大勢おられると思う。そして、それは間違いない我々の普段の生活にも、有無を言わさず不便を強いられることとなる。

 

僕自身にとっては、その一つにスポーツジムがある。嫌だ嫌だと思いながらも、すでに5年以上大抵毎週1回は通うようにしている。ところが、そこに今回の休業要請である。

面倒臭がりな人間としては、ランニングも筋トレも週1回同じタイミングで一気に終わらせたいと考えてしまっている。なので、とても趣味とは言えず、仕方なく仕事の一環として行っているというのが正直なところだ。

 

このため、そのタイミング以外で運動することは、普段まずない。そして、外で走ることも余程の理由がない限り無いのが実状である。屋外は寒かったり、雨が降ったり、お金や水や携帯電話の心配があったりと、不精な人間としては、どうしても煩わしく思えてしまう。

しかし、今回のコロナ対策においては、ジムも閉まっているので、久しぶりに外を走った。

実は自宅の近くに、1周ちょうど1㎞程のランニングコースもある大きな公園がある。このため、普段から幅広い世代のランニング愛好家たちが、思い思いのペースでその周回コースを走っている。

先日、平日の午後に時間ができたので、久しぶりに走りに行った。

通常であればがらんとしているはずの時間帯の公園が、子供達と高齢者でいっぱいであった。在宅勤務をされているためか、普段よりは働く世代の人達もそれなりな人数見受けられた。

 

そして、周回コースを走っていると目に入ってくるのが、総合遊具やブランコ・ベンチといったものが、すべて使用禁止で近寄れないようにことごとく封鎖されていることであった。こんな不便を強いられているにもかかわらず、多くの子供達は楽しそうに遊んでいた。やはり、学校も休校状態がまだまだ続き、ずっと家の中だけで過ごしている中では、色々と制約があっても広々とした屋外で遊べるということは、非常に有意義なんだなと改めて思わされた。

 

こうやって、新型コロナウイルス感染症の社会的影響が長期化してくると、本当にメンタル面でも身体活動面においても、負の影響が避けられなくなってきている。

お互い、上手く時間調整なども行いながら、こういった貴重な広々とした場所を上手にシェアしていきたいと改めて思う。

そして、これまでの都心部一局集中の考え方も、改めて考えさせられる出来事でもあった。

2020年3月17日の日本経済新聞夕刊で、ちょっと気になる記事があった。

それは「学校で着る服 個性尊重 私服で登校OKの日/TPOを学ぶ機会に ルール見直しの動き」という記事だ。

 

最近は、「着用ルールを見直す動きが中学校や高校の現場で広がってきた。私服で登校できる「カジュアルデー」を設けたり、性的少数者(LGBTなど)らに配慮し、本人の望む性に適した服装を選びやすくしたり。学校などには生徒の自主性を育み、個性や多様性を尊重するきっかけにしようとする狙いがある。」とのこと。

 

昭和の時代、あれだけ規則・規則で雁字搦め(がんじがらめ)だった日本の学校が、「個性尊重」「多様性」を認めるようになり始め、令和の時代になり日本の学校もいよいよ流れが変わり始めていることを感じさせる内容だ。

やはり高度成長期のように、上司や経営陣の言う通りにさえやっていれば、会社は成長し、給料も上がる時代であれば、ああいった規則を守ることもある程度大切だったのかもしれない。

しかし今や、大きい会社ほど雁字搦めで動きが取りにくいことも多く、当時のように、大きくて有名な会社がよい会社と単純に言えない時代になってきている。

そういった意味では、学校でも今の時代は、みんなと同じ格好をしていることが、決して良い時代ではなく、自分の特徴・個性をアピールすることが求められるようになって来ているのではないだろうか。

このため、私服で登校できる「カジュアルデー」を設けたり、LGBTに配慮したりと、本人達の望む服装を選びやすくする試みも、子供達にとって非常に大切であると言える。

 

ただ、実は毎日私服で登校となると、それはそれでかなり大変なことになる。

何を隠そう、僕が通っていた中学校は制服が無く、全員私服だった。公立中学で私服だったのは、全国でも数校しかなかったらしい。

小学校も制服などなく、幼稚園も私服だったので、生まれてこの方、一度も着ずに義務教育まで終えてしまった。

ただ、特に中学校時代、服選びは結構大変だった。シーズンが変われば服も変わる。思春期なので流行も追いたくなるので、その度にちょこちょこ四条河原町界隈に繰り出しては、みんなで服を買いに行ったりもしていた。なので、もちろんお金もかかった。

それが、高校に入って制服(学ラン)になったので、パタッと服を買わなくなった。あのつめ入りの学生服の窮屈さや、毎日同じ格好でのつまらさも少し感じたが、部活も忙しかったし、男子校であったので、本当に気楽であった。元来ズボラな性格なので、本当に高校3年間は服を買うこともめっきり無くなってしまった。

 

実は、京都市内の公立高校でも私服の学校があり、そこに進学した人間は、一生制服を着ることがない奴もいた。それがよいのか悪いのか…。

 

ただ、最近の取り組みのように、普段は男女ともに制服着用がルールだが、月1~2回、私服でよいカジュアルデーを設けるような頻度から始めていくのは、非常に良いと思う。

 

そして、頭髪検査もある程度緩やかにし、靴の指定も無くしていくことも、同時に是非取り入れていってもらいたい。

昨今、社会人に対しスニーカー通勤が推奨されているが、中・高校生こそ、スニーカー通学を推奨すべきだと感じる。革靴・ローファーだと、ちょっと走ったり、運動しようと思っても、とにかくすぐに脱げてしまったり、汚れるのが嫌で動くのがかなり億劫になってしまう。

10代のうちは、基本的には革靴は履かせずに、靴から運動がしやすいように環境を整えてあげることが、この運動不足の時代には大切な要素のひとつであると、私は考える。

本当に未曾有の緊急事態が継続している。

我々大人たちでさえ、右往左往しているのに、子供達はどうすることもできずに、本当に困っているのではないだろうか。

 

単に学校が休みというだけであれば、部活動を行っていればよいし、中には塾や習い事に行く子供もいるだろう。しかし、外出自粛、集団や密室で集まらないとなると、スポーツも音楽も習い事もみんなできなくなってしまう。

 

それによって、入学式すら行えないのか延期なのか、そんなことすら見通しが立たない。そういう子供達は、実際には卒業式もままならない状況であったと思う。

せっかくの晴れ舞台が有耶無耶になってしまい、どの様に、そしていつ新しいスタートを切ればよいのかもよく分からない。こんなにやるせないことが、今の時代に起こるとは、誰も想像していなかったのではないだろうか。

 

それでなくても、友達と遊べないとか、一緒に部活動ができないとか、勉強すら方針が立たないといった、この宙ぶらりんな状態はいつまで続くのであろう。今回の緊急事態宣言では、ゴールデンウイーク明けまでといったことであるが、子供達や10代の子達にとって、4月の1カ月間自宅待機とは、様々な面において痛手であると考えられる。

 

ただ、命を守るという上では、やはり若い世代の人達が集まることにより、クラスターができ、そこから高齢者や持病を持った方々への感染拡大が懸念される。大人としては、現在の子供達の我慢を無駄にせず、こういった山積みの課題をきちんとクリアしていく必要がある。

 

こういうことを経験した子供達が、将来、またこういう状況になった時に、今回の経験を活かして、上手に乗り切っていけるアイデアや方針を立てて、多くの人達を救ってほしいと思う。

そして、このリスク拡大の瀬戸際に、みんなで協力し合って、子供達が心置きなくみんなで集まって、笑顔で遊べるような世の中に、1日でも早く戻していければと願うばかりである。