11月 2018

WeWorkをご存じだろうか?

WeWork は、企業や個人が成長していくためのワークスペースを提供するグローバルネットワークとのこと。単なるレンタルオフィスというだけでなく、人的ネットワークを拡げられるように、様々なイベントが毎日どこかで催されたりしている。これにより、メンバー間のコラボレーションが生まれ、新たなアイデアやビジネスが生まれるチャンスが多くなる可能性を秘めているそうだ。

 

実は、僕も今月から利用させてもらっている。先月、深夜番組の「マツコ会議」をたまたま家で見て、初めてWeWorkの存在を知ったのがきっかけだ。ビールやコーヒーが無料で提供され、そこに自然とWeWorker達が集まって来る。その映像を見て、僕はかなり衝撃を受けた。色々な職種の人達と出会えることができるこの様な環境は、様々な形で健康増進をプランニングしていきたいと考えている私にとって、非常に魅力的と感じられた。

 

そこで早速今月から入会することにした。ちょうど今月Tokyo Square Garden(TSG)で新規オープンするとのことだったので、ここを拠点とすることとした。

Tokyo Square GardenのWeWorkマネージャーのDaiさんと、1on1でお話しをさせていただいたところ、早速Tokyo Square Gardenでも夕方のイベント開催していきましょうとのこと。

このため、あわただしく僕もセミナーを開催させていただくこととした。

 

予習のために、他の方々がどんなイベントして、どの様なプレゼンテーションをされているか、きちんと見学してから、自分のセミナーの日を迎えようと思った。しかし、今月に限ってタイミングが悪いことに、なかなか日程が合わず、結局一度も見学できずに当日を迎えてしまった。

 

一応、事前情報として、Daiさんから、開催者が少し参加者のためにお菓子などを用意してますよとのアドバイスをいただいていた。そこで、私が毎週勤務させていただいている、沼津・あそうクリニック内でこの夏に併設開業されたDOCTORS CAFE PLUSから、管理栄養士さん達が自ら作った砂糖を用いていないプリンと、オーガニックなオリジナルハーブティーをお願いして用意していただいた。そして、株式会社アスポさんがFREEDAという名で、麻布十番にカフェとスポーツジムを開設されたので、そこから体に優しい一口サイズのベーグルも提供していただいた。

WeWork内での反応は上々で、あっという間に用意した食べ物はなくなってしまった。

 

私のセミナーでの話の内容としては、それなりにインパクトがあるように作ってみたので、ある程度WeWorkerの方々にも興味を持って聴いていただいて、リアクションも悪くなかったと思う。

ただ、自分自身の今後の課題として、こういうある意味「メタボ系の耳の痛い話」を一般人に聴いてもらうためには、説教臭いプレゼンテーションではなかなかたくさんの方に聴いてもらえないため、心に訴える話し方やプレゼンテーションの方法を、今まで以上に色々と勉強していかなくてはいけないなと、今回もさらに痛切に感じた。

ただ、これにめげず、来年以降もコンスタントにWeWork内でのイベントを企画していきたいと思う。

 

最後に、WeWork TSGマネージャーのDaiさん、あそうクリニックの麻生先生、勝又さん、アスポの梶山さん、荒木さん、ご協力いただき、誠に有り難うございました!!

先週、「AIが変える病院・介護経営」というタイトルのセミナーに行ってきた。

医療・介護関連の様々なベンチャー企業などからご講演を聴かせていただいた。

 

AI TOKYOLAB 代表取締役の北出宗治さんからは、AIの歴史や今後のAIの活用方法について色々と事例を交えながら、講演いただいた。

確かに、「AIを使って○○をしています」と最近よく聞くようになってきたが、そのAIの内容がどういったものなのか、我々素人にはよくわからないところが多々ある。そこで、AIの中でもどう違いがあるのかといったことも、第1世代から第3世代までの歴史を振り返りながら説明いただいた。大変わかりやすく勉強になった。

実際に北出さん達は、ドラッグストア内で従業員がどの様に日常勤務しており、どこに仕事の無駄があり、人員をどの様に増やすと効率がよいかを、AIを用いて運営されているとのこと。従業員のモチベーションアップのためにも、経営者が効率化を図っていく上でも、こういう取り組みは非常に大切だと思う。

 

また、UBie株式会社の共同代表取締役で医師の阿部吉倫先生からは、初診患者の問診票にAIを導入して業務の効率を図る事業の紹介をしていただいた。

我々内科医としては、確かに初診患者の診察時間は非常にかかってしまうため、日々診療上の負担になっている。これを、AIを活用して効率化を図ることで、医師も医療機関もそして患者さんも非常にメリットがあると言える。初診で受付してから、診察・会計が終わるまでの時間が短縮できれば、こんなに喜ばしいことはない。

今後、どんどん現場のニーズを取り入れながらアップデートしていくとのこと。こういったベンチャー企業の進化・深化は本当に注目に値すると思う。

 

他にも、興味深い話しがたくさんあったが、AIのこういった最新情報を素人ながらに知っておくことは、今後の医療や予防サービスの分野の改善・発展を考えていく上で、今までとは異なった新しい発想を創造していくために大切なのだと、なお一層実感した。

 

先週、防衛医科大学感染症・呼吸器内科教授川名先生の講演を聴かせていただいた。

産業医の仕事を行っていると、会社で一度に多くの社員が休むことになれば一大事となってしまうため、インフルエンザなどの感染症についても、知識を増やしていくことが非常に大切になる。しかし、同じ内科といえ、やはり感染症系となると知らないことも少なからずあるので、今回の講演会は大変勉強になった。

 

まず、実際のワクチン接種の効果がどれくらいなのか、これについても詳しく教えていただいた。

実際に、保険組合ではインフルエンザの補助金を出しているところも多いが、実際にその効果がどれくらいなのかは、よくわかっていない。

今までのエビデンスとして、少なくとも1~65歳未満の世代では、インフルエンザ感染後の重症化を抑制する意味では一定の効果が認められること。特に小児や高齢者のインフルエンザ肺炎などの入院数の減少や慢性的な基礎疾患を抱えている患者さんの増悪を抑制しているとのこと。

 

また今年、ゾフルーザという1回内服すればよい抗インフルエンザ薬が発売となったが、これはタミフルなどとは作用機序が異なることや、ウイルス力価を早期から大幅に低下させることができるとのこと。

ただ、作用機序が異なるだけに、できればまずはタミフルなの従来の薬剤をなるべく処方して、これらに対する抵抗性株が発症した時に、このゾフルーザをできれば使いたいという、専門家の本音も知ることができた。

 

どうしても新薬が出ると、どういった薬剤かは処方してみないとわからないところがあるので、新薬を多く処方しがちだが、今後のことも考えて、むやみやたらに新薬ばかりを処方しない様に注意しないといけないと、今回の講演を聴かせていただいて、改めて自分の中でも戒めようと思った。

平成30年度診療報酬改定に伴って、不安もしくは不眠の症状を有する患者に対して、ベンゾジアゼピン受容体作動薬を1年以上にわたって、同一の成分を同一の1日当たり用量で連続して処方している場合(以下「向精神薬長期処方」という)、処方料・処方箋料が、実質減算されるとのこと。これに伴って、この減算の対象とならないために、「不安又は不眠に係る適切な研修」及び「精神科薬物療法に係る適切な研修」を受けることが必要となってきた。このため、先週、この研修会を受講してきた。

 

演者は順天堂大学静岡病院メンタルクリニック科教授の桐野衛二先生だった。

「睡眠薬の適正な使⽤と休薬のための診療ガイドライン」などに沿って、分かりやすく、薬物療法の休薬などの適正使用について、ご講演していただいた。

なるべく非ベンゾジアゼピン受容体作動薬を使用しながら、睡眠の衛生指導も行って、今後はベンゾジアゼピン受容体作動薬を極力使用しないようにしていく必要があるかも、具体的に説明いただいた。

 

実際に桐野先生自身、順天堂大学静岡病院で、ハルシオンやデパスを採用中止にして、ベンゾジアゼピン受容体作動薬中毒を予防すべく、病院全体で取り組みを行ってこられている。

その取り組んでおられる時期は、私がちょうど赴任していた4年間と重なる。このため、その現場を私も肌で感じながら見ていた。

このご講演の中で、この時の状況を裏話的にお話しされていた。ハルシオンを中止にした時は、ほとんどトラブルはなかったとのこと。

 

ただ、デパスを中止すると宣言された時は、多くの他科のドクターから不安視する意見をもらったとのこと。実際に採用中止となり、他剤に切り替えていった時も、非常に慎重に切り替え、長い方の場合、1年程切り替え時間にかかったとのこと。そして、中毒症状の強い患者さんでは、今でも仕方なく院外処方にてデパスを少量処方している方も実際にはおられるとのこと。

私も産業医として働く様になって、メンタル不調者の面談をすることが多くなったわけだが、未だにかなり安易にデパスが処方されていることを見かける。特に20・30歳代の若い人達にも処方されているケースも少なくなく、彼らが後々デパスを休薬していくことができるのか、正直かなり心配になる。

最近は、抗不安薬も様々な薬剤が登場してきたのだから、是非デパス以外の薬剤から処方を開始してもらいたいなと思う。

 

最後に桐野先生は「”とりあえず使ったことがある薬で”からの脱却」を強く訴えられていた。

私も静岡病院時代に、グリベンクラミドとアマリール3㎎錠を採用中止とした。これも、最近は、糖尿病薬も様々な薬剤が登場してきたのためで、これ以降、低血糖発作で救急搬送される患者をかなり減らすことができた。その経験からも、専門医が信念を持って副作用の強い従来の薬剤の採用中止を判断することは、非常に大切であると私も考えている。

 

「出口を考えて入口を慎重に!!」。我々医師の大切な務めであると感じた。

 

この週末、IPOJ第32回定期演奏会に団友として出演させていただいた。

IPOJとは、IBM Philharmonic Orchestra, Japan(日本IBM管弦楽団)のことで、日本IBM株式会社社員を中心とするアマチュア・オーケストラである。年2回の定期演奏会の開催や、社内イベントの出演などの活動を行っている。

私は既に日本IBM株式会社を退職したにもかかわらず、有り難いことに、まだこのオーケストラには引き続き参加させていただいている。やはり、Tubaという特殊楽器を他にやっている社員の方がおられないことも幸いしているようで、練習などにも温かく迎えていただいている。

 

今回は、

冬木透   交響詩「ウルトラセブン」より 第1楽章 “ウルトラセブン登場!”

伊福部昭   SF交響ファンタジー第1番

宮川泰    組曲「宇宙戦艦ヤマト」

レスピーギ  交響詩「ローマの噴水」

レスピーギ  交響詩「ローマの松」

といった、かなり通常のクラシックコンサートからすると、ある意味型破り的なプログラムであった。

 

指揮を振って下さった曽我大介先生は、日本だけでなく、ヨーロッパのプロオーケストラでも指揮者を務めておられる、まさにグローバルに活躍中の指揮者だが、非常にエンターテインメント能力があり、IPOJの定期演奏会でも、かなりその才能のお蔭で演奏会当日の会場を盛り上げて下さった。

 

今回は、最初の”ウルトラセブン登場!”で、ウルトラセブンの服を着て、ウルトラセブンのお面を被って登場された。会場は一気に盛り上がり、演奏も初っ端からかなりテンションの高い演奏になった。

また、アンコール曲として、カバレリアルスティカーナの間奏曲を演奏したのだが、その後に結局、

宇宙戦艦ヤマトのテーマ曲も再度演奏し、「昭和」の男達であればだれもが知っている、あの歌を曽我先生自らマイクを持って歌い、会場は自然と一気に手拍子が始まり、我々が予想していた以上に大盛り上がりのうちに演奏会を終えることができた。

 

カラオケ的になることについて、我々演奏者側としても、そこまでやってしまってよいのか懐疑的なところは、正直あった。

しかし、あのお客さん達の盛り上がりを見ると、やはりエンターテインメント性も思った以上に必要なのだなと、感じざるを得なかった。あたかも「題名のない音楽会」などでも時々見られる、お客様を楽しませる演奏会に、結果的になれたと思う。

 

こういった経験は、やはり仕事をしていく上でも、健康増進を推進していく上でも、非常に参考になると思った。

特にこれからは、健康増進などでも、相手の心に訴えることができるかが重要と言われている。

そういった意味でも、こういったエンターテインメント的な要素を取り入れていくことを、時には思い切ってやった方が良いということを、改めて肝に銘じたいと思う。

今月11日の朝日新聞デジタルでも、「さよなら普門館、ずっと心に「吹奏楽の聖地」歴史に幕」というタイトルで記事になっていたが、「吹奏楽の聖地」と呼ばれた普門館東京都杉並区)が立て壊しに伴い、一般公開していたが、11日に大盛況の中、終了した。今月5日からの1週間でのべ1万2千人の吹奏楽ファンらが訪れ、憧れのステージで最後のひとときを過ごしたとのこと。

 

普門館では、全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学校、高校の部が長年開かれていた。我々「ブラバン人間」連中にとっては、まさしく「普門館は吹奏楽の甲子園」であった。

 

僕の高校時代の吹奏楽部の同級生も数名が、別れを惜しみに普門館に行ってきた。僕も誘われたのだが、スケジュールが合わなかったのと、何となく気おくれするところがあり、結局行かなかった。

 

僕自身、初めての普門館は、高校3年生の10月。全日本吹奏楽コンクールでの舞台であった。本当に贅沢な話だが、客席に入るよりも先にステージに上がり、自分の人生の中でも最も印象的な一瞬を、そこで経験させていただくことになる。

 

高校時代の集大成としての演奏するために、いよいよ舞台袖からステージに楽器を持ちながら移動してきた時の印象は、指揮台から客席までの距離が長く、そこだけでも普通のホールの舞台の広さがあるなと感じたことだった。しかし、演奏と演奏の合間で照明が暗くなっていたので、あまり客席の広さ、特に幅の広さについてはサイズ感がよくわからず、あまりそこまで広いと感じていなかった。そして広さを意識しない様に、自分自身あまり客席側を見ない様にしたことを覚えている。

 

実際に演奏が始まり、自分も音を出してみて、普門館の音響面での印象は、「噂通り、これは全く反響しない、ほとんど屋外で吹いているようなホールだな」と感じた。

しかし、その時の僕自身は全く慌ててはいなかった。それは、僕らのホームグラウンドである当時の「京都会館第1ホール」も、ほとんど反響しないような古いホールだったからだ。

(ただ実際のところ、極度の緊張で両足震えているし、音も震えてしまっているしと、相変わらずのあがり症ではあったのだが…。)

 

最近のホールは、本当に音響効果が抜群で、素人が吹いても物凄く上手に反響してくれるので、実力以上に音が勝手にホール全体に飛んで行ってくれる。このため、ロングトーンをさぼっていても、それなりにかなり上手く聴こえてしまう。

ただ、当時はそんなクオリティの高いホールはほとんどなかったし、しかも普門館は5千人入る超巨大ホールだったので、かなりの技量がないと、ほとんどの吹いた音が反響してくれることはなかった。

 

このため高校時代、僕は毎日、朝8時くらいから夜8時くらいまで、時間があればひたすらずっとロングトーンをしていた覚えがある。つまりずっと音を長く吹く練習を1年中していた。これは運動系の部活が基礎錬のためにランニングをするのと同じで、最も地味でキツイ練習だった。

 

ただ、普門館(全国大会)で演奏することを目標にしてきたし、部活としてだけでなく、自分としても、全国大会金賞レベルの演奏をしたいと考えていたので、普門館対策として、音の響きを出すために、ひたすらロングトーンに励んでいた。

 

高校入学当時は、体育館から最も遠いグランドの端に立って、体育館の壁に向かってロングトーンをしていたのだが、高い音しか反響する音が返ってこなかった。

それが、徐々に徐々にだんだん低い音でも、体育館の壁から音が返ってくるようになり、全国大会前は、最も反響しにくい「下のシ」の音でも、反響する音が自分の耳に届くようになっていた。

 

そういった意味では、普門館でも、あまり焦ることなくいつも通りの演奏ができたと思う。

そして結果も、京都府として初めて「全国大会金賞」をいただくことができた。

 

 

その当時の思い出を、当時の記憶のまま留めておきたかったので、先週、普門館をこの年齢で訪れるのは、僕自身の中ではやめといた方がいいと感じたのだと思う。

 

普門館は5千人入る巨大なホールであったし、そのステージの緞帳は本当に大きく、そこにデザインされている富士山も本当にデカかった。

演奏が終わって、客席側に行ってみて、ホール内の横の幅が驚くくらい広いのをみて、ちょっと足が震えてしまった。

客席側から見た、あの広さを知っていたら、自分のことだからかなり焦ってしまっていたのではないかと思う。

 

耐震基準を満たせないこともあり、普門館は今後取り壊されてしまうとのこと。非常に残念ではあるけれども、僕も人生において本当に「かけがえのない時間」をいただいた場所だけに、心より感謝すると共に、お疲れ様でしたと言いたい。「普門館、本当に有り難うございました!!」

先週、11月のさんぽ会で、「脳科学と産業保健」というテーマで講演会があった。

NTTデータ経営研究所の茨木拓也さんと小林春佳さんがご講演をされていた。

全く知らない分野で、かつ、脳科学と産業保健が、既にこんなに密接に関連しているとはかなり驚きであったのと同時に、非常に勉強になった。

 

いくつも印象的な話しがあったのだが、その中で、

従業員のワーク・エンゲイジメンが高い企業は、低い企業と比較して、収益性が21%上がり、離職率59%や無断欠勤41%減少しているとのこと。

The relationship between engagement at work and organizational outcomes.; JK Harter, FL Schmidt, et al., Gallup 2016

この調査は、ワーク・エンゲイジメントとパフォーマンスの関係を調査するため、339件の研究をメタ解析している。

ワーク・エンゲイジメントとは、活力・熱意・没頭によって特徴づけられる、仕事に関連するポジティブで充実した精神状態のことだが、やはり、会社の収益性や従業員のモチベーションやパフォーマンスと関連があることが分かったことは、非常に興味深い。

 

その他にも、「嘘をつかないで」ではなく、「嘘つきにならないで」と、「行動」ではなく「人格」そのものに言及する方が、ヒトの心を動かしやすく、虚偽の申告が明らかに減少する。

Bryan, C. J., Adams, G. S., & Monin, B. (2013). When cheating would make you a cheater: Implicating the self prevents unethical behavior. Journal of Experimental Psychology: General, 142(4), 1001-1005.

これなどは、来年度からの働き方法案にて、残業時間が年間720時間以内にすることなどが定められているので、「残業しないで」ではなく、「残業時間の法律違反をしないで」と訴えた方が、就業時間を遵守

するのではないだろうか。

 

まだまだ興味深い話しはたくさんあったし、私自身、知らないことだらけであったので、是非今後も、これを機会に、脳科学について注目して勉強していきたいと思った。

 

先週末に東1-2部屋会を1年ぶりにやった。順天堂大学卒業生であれば、誰しもピンと来るであろう。

順天堂大学は医学部とスポーツ健康科学部の学生は、1年生の時に全員啓心寮という寮に入ることになっている。

北寮・南寮・東寮があるのだが、その東寮1階2番目の部屋が東1-2である。

1部屋は8人部屋で、当時はまだ各部屋に電話が1台だけあるだけで、携帯電話もポケベルも無い時代だったから、お互いプライベートは筒抜け。彼女ができたで飲み会、彼女と別れたで飲み会だった。

各部屋、2年生1名が部屋長としており、その他は1年生。そして8人のうち、医学部は1or2名だった。

 

僕は高校時代に部活の強い高校だったのと、僕自身高校時代のほとんどは部活動で埋め尽くされていたため、医学部の中で珍しく、極めて運動系の連中と仲が良かった。

当時は、ビールの一気飲み全盛期であったため、本当に浴びるほど飲まされたことも多かった。

 

そんな気心の知れ過ぎた仲間が、最近1年に1回この時期に集まることにしている。お互いに学生時代のプライベートについては熟知しているので、その会話に遠慮は全くない。

今の時代、上司にも部下にも同僚にも気を遣わなければいけない状況の中、これだけ気を遣わずに言いたいことを言いあえる飲み会も少なくなった。

 

そうは言っても、実際には、お互いの家族や子供のことについては、節度を持った内容にしか触れてはいないが、それでも、今の地位や職業など関係なく、お金や見栄を張ることもなく、都内の安い居酒屋で和気あいあいと気兼ねなく飲める機会があることは、本当に気分転換になる。

 

周りの元順大生に聞いてみると、この年になっても部屋会が行われていることは極めて珍しいらしい。

本当にいい仲間といい時期を過ごせたものだと思う。

ただ、僕自身もたくさん弱みを握られているので、変なタイミングでバッタリ会ったりはしたくはないが…(苦笑)。

 

そして、また1年後の今頃の季節に集まることを約束して、寮時代からすでに四半世紀が過ぎて名実共におっさんになったこの仲間達は、千鳥足のまま、雨の都心から家路にフラフラと帰っていった。

 

今週、日経ビジネススクールの「チーム・ビルディング実践研修」に参加してきた。

二階堂忠春先生が講師で、この先生は日本NLP能力開発協会代表理事で、東北福祉大学特任准教授もされているとのこと。背が高くスラっとされた、物腰の柔らかい先生だった。

サブタイトルが「自己理解・他者理解を通じて多様なメンバーとの効果的な関わり方を体得、モチベーションを高める!」であった。

一通りのチームビルディングにとって大切なコミュニケーション手法などを、ロールプレイなどを交えながら分かりやすく解説していただいた。

 

その中で、私自身が最も印象的だったのは、「コミュニケーション特性検査」の結果を、グループ内で自分の結果がどれであるかを検討するセッションであった。

これは、「コミュニケーション特性検査」を事前に受講者全員がWebで受検しており、名前が書かれていない結果だけの用紙を、グループ全員分配布された。その何枚かの結果をグループ内で検討するのだが、それにより、ただ単に結果を渡されるのではなく内容をじっくり吟味するので、最終的に名前入りの結果を受け取った時に、自分の特性がどういった内容であるのか、非常にしっかり頭に入ってきた。これは「自己理解」に大変役立つと思う。

 

また、「他者理解」について、その人それぞれのコミュニケーション特性に応じた、特徴的言語を活用することや、言葉の変換のコツなどを、ロールプレイ等を通じてトレーニングできたことも、非常に私にとって有用であった。

 

コーチングとは異なる視点も知ることもできたし、また、自分の不得意分野である「他者理解」についての実習も行えたことなど、こういう研修会に時に参加し、色々恥をかいたり冷や汗をかきながらも実習を重ねていくことは、改めて大切なことだと感じた。

今週、日本糖尿病学会が食事療法に関するシンポジウム「再び日本人にふさわしい糖尿病食事療法を考える」に参加してきた。

 

このシンポジウムは、今までの食品交換の内容とはかなり異なる部分の話しもあり、正直面食らうところも少なからずあった。食事療法といっても、その内容は多岐に渡り、情報量も多かったため、一言では言い表せないが、印象的なポイントもたくさんあった。

 

その1つとしては、高齢者糖尿病患者についての食事療法の考え方だ。

ご存知の通り、高齢者にとっては、糖尿病などの生活習慣病が問題になるのと同時に、サルコペニアやフレイルといった、筋力的な衰えも問題になる。

従って、このフレイル対策のため、蛋白質は1g/kg以上は確保した方が良いのではないかという話題が出ていた。ただ、腎機能障害が認める場合に、どの程度の腎機能までは、この蛋白質量を摂取した方がよいかなど、検討すべき課題も多いとのことであった。

 

また、肥満患者についての指示カロリーは標準体重ではなく、実体重とすべきではないのかという話しも出ていた。標準体重で1日当たりのカロリーを設定しても、少なすぎて現実的ではないのではないかとう意見も出ていた。

 

さらに、非肥満の糖尿病患者についてのカロリー制限について、そもそも低糖質ダイエットにしておけば、指示カロリーは必要ないのではないかなど、今までの食品交換表の中には収まらない手法も取り入れてみてはどうかとの意見もあった。

3大栄養素における炭水化物の摂取割合も、30~60%と、幅広い意見が上がっていた。

 

実際に今後どの程度、従来の画一な栄養指導から枠を広げた内容になっていくかは、私には正直現段階では見当がつかなかったが、今回のセミナーをすべて聴いてみて、糖尿病の食事療法についても「ダイバーシティが求められている」なという風に感じたのが率直な感想だ。

そしてさらに、脂質異常症や高尿酸血症を合併している場合や、すでに動脈硬化症を発症している場合、年齢が高齢化してきた場合など、患者一人一人に合わせて、かなりオーダーメイドな食事指導を行っていくことが求められていると思う。

 

これからの糖尿病患者における食事療法は、食品交換表の内容も含めて、我々が思っている以上にかなりドラマティックに変化していくのかもしれない。