10月 2019

すでに読んだ方も多いと思われるが、2013年12月に初版された「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健;ダイヤモンド社)を読んでみた。

 

いつもの如く、本の内容もろくに確認しないまま読み始めたのだが、アドラー心理学の教えを基に書かれた本だとは全く知らなかったので、驚いた。

今、このブログを書いている時にサブタイトルに初めて気が付いたのだが、「自己啓発の源流「アドラー」の教え」と書いてあるではないか…。

 

発刊後この本は、何年経っても人気が衰えず売れ続けていると聞いていたので、やっと重い腰を上げて読み始めてみた。その売れ続けているというイメージから、何となくアメリカの例えばハーバード大学の著名な教授が書かれた啓発本系なのかなと思っていた。ちょっと、日本人2名で書かれた心理学を基にした本というイメージは持っていなかった…。

 

アドラーの心理学は、僕も最近になって何冊か読んでいたところだったので、非常に内容が頭に入りやすかった。といっても、お恥ずかしい話しで、まず最初に読んだのは「マンガでやさしく分かる「アドラー心理学」」(岩井 俊憲;日本能率協会マネジメントセンター、2014年7月初版)であった。マンガで分かりやすく解説してもらえることは、アドラー心理学について全く予備知識がなかったので、初心者には打ってつけだったと思う。ただ、やはり詳細な内容は分からないことが少なからずあったので、漫画だけではなくきちんと文章で読む必要があるなと感じていた。そういったタイミングで、今回の「嫌われる勇気」だったので、本当に勉強になった。

 

僕自身も、20歳頃にフロイトの心理学の本を何となく読んだりしていたので、「嫌われる勇気」を読み進めていく中で、従来の心理学とアドラーの心理学とのギャップに戸惑うことがあった。そこを、二人の対談形式で本当に絶妙な会話の中で、分かりやすく解決していってくれる内容の本であった。

 

そして、医療者としては「他者への貢献」といった内容は、非常に受け入れやすいのではないかと感じた。そして、最近ではSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に象徴される、これから先進国が率先して取り組むユニバーサル(普遍的)な国際目標があり、全ての企業が積極的に取り組んでいくべき目標としても認知されてきている。そういった観点からも、アドラーの心理学はこれからの現代社会に非常にマッチした考え方なのかもしれない。そして、だからこそ多くの人達が関心を持ち、この本を読んでいるのかもしれない。

 

「過去はどうであれ、「今、ここ」に強烈なスポットライトを当てて、今できることを真剣にかつ丁寧にやっていくことが必要である」という考え方は、今まで凡人で人でなしであったとしても、今から頑張ればよいのだという、「生きる意味」を与えてくれることになるのではないか。

僕自身も、過去を振り返れば、失敗だらけの情けない思い出も数多くある。しかし、アドラーの心理学では、世界とは「自分」によってしか変わりえないとの考え方らしい。そうであるとするならば、今からでも遅くない。年齢などを言い訳にせず、まずは今日から、新たな一歩を踏み出していく。そうやって、これからも毎日挑戦しつづけることが必要なのだなと感じる。

働き方改革とポジティブメンタルヘルス:ワークエンゲージメントに注目して

 

弁護士の小島健一先生に教えていただき、第14回メンタル対策公開研究会に参加した。今回の基調講演として、慶応義塾大学総合政策学部の島津明人教授がご講演された。タイトルは「働き方改革とポジティブメンタルヘルス:ワークエンゲージメントに注目して」であった。

 

ワークエンゲージメントとは、働く人の心の健康についての新しい考え方で、①仕事に誇り(やりがい)を感じ、②熱心に取り組み、③仕事から活力を得て、活き活きしている状態のことを言うそうだ(Schaufeli et al.: J of happiness Studies;3,71-9,2001、Schaufeli & Bakker: J. Organiz Behav.;25, 293-315,2004)。このワークエンゲージメントを提唱したSchaufeli氏は、元々はBurnoutの専門家だったとのこと。Burnoutを研究することにより、行きついた答えが「ワークエンゲージメント」ということであったのであろう。

 

そして、非常に興味深かったことは、仕事や組織の粗捜しをし、それを取り除く作業をしていると、心理的ストレス反応という「健康障害プロセス」に繋がっていってしまう。しかし、「ワークエンゲージメント」を高めるという「動機付けプロセス」を起こしていくようにするためには、個人の資源や仕事の資源を活かすことが大事と仰っていた。そうすることで、「プラスの健康・組織アウトカム」が得られるようになるとのこと。個人の資源や仕事の資源を活かすということは、すなわち人材開発や組織開発を行っていくことが重要であるとのこと(Schaufeli & Bakker(2004), Bakker & Demerouti(2008))。その手法として、job crafting法などを紹介されていた。

 

講演会終了後に直接質問させていただいたところ、コーチングやチームビルディングといった手法も有効であると話されていた。こういった、前向きな考え方やコミュニケーション手法を用いて、個人や組織の強みを強化することが、今後ますます求められることになるであろう。

そして、真に「健康な」職場として、生産性が高く、かつスタッフの心身の健康度合いも高いことが大切とも話しをされていた。これを実現していくためには、ワーク・ライフ・バランスが充実した状態を作り出すことも大切で、これは、単に従業員だけでなく、従業員の家族への支援も大切とお話しされていた。

これが、国連が提唱しているSDGsにも繋がっていくと考えられるし、WHOによる心の健康の定義にも当てはまっていくと考える。

 

もはや医療機関も含めて、経営者は、これらのことを積極的に取り入れずして、その組織を維持することは困難な時代になってきているということを、改めて感じた。

しばらくブログ更新できなかった。その大きな要因の一つが、何と言っても「メンタルヘルス法務主任者資格試験」が先週末にあったからだ。

 

正直、あまりに知らないことが多すぎて、また、臨床医療とはかなり内容がかけ離れているために、全くどこから手を付けてよいかわからず、お手上げの状態だった。このため、ちょうど今回一緒に試験を受けることになっていた伝塾生の先生方と勉強会を開き、そこで一から分かりやすく、どうやって試験対策すればよいのかを教えていただいた。本当に、この歳になっても仲間がいることの大切さを身に染みて感じた。

 

実際の設問は、例えば以下のようなものだ。3ページほどの例題文の後に、「XがY社を相手に、雇用契約上の地位確認請求訴訟を提起したら、認容されるか。根拠とともに述べよ」?????

 

紙類であれば持ち込み可の試験であったのだが、これに対する答えとして、

労働契約法第16条(解雇)や、労働契約法第15条(懲戒処分)、民法第1条(解雇権の濫用の禁止)、加えて、場合によっては、労働契約法第19条(業務起因性)や、発達障害者支援法第4条などを絡めて回答するらしい…。

また、京都府立大学事件やNEC事件といった裁判例の内容も、そのポイントを把握する必要があるとのこと。

 

まさかこの歳になって、そして医師として、このような試験勉強するとは思ってもみなかった。

 

伝塾生の先生方に教えてもらった通り、自分なりにはそれなりに回答を書いてみた。しかし、2時間の時間は、これらのことを答案用紙に記入するだけでどんどん時間がかかってしまい、全然時間が足りなかった。

 

時間終了となり、試験監督の方が、「ハイ終了です。手を置いてください。」と言われた時に、フッと答案用紙を確認したら、何と設問まるまる空欄のところがあった。

「また、やらかしてしまった‼」と思ったが、万事休す。まあ仕方が無い。そもそも全くお手上げだったのが、時間が足りないくらい書くことがあっただけ「御の字」かとも思う。

ただお蔭様で、メンタル疾患等で就業関連でのトラブルになった時に、日本の裁判所では今までどういった判決が出されてきたのかを知ることができた。

そして、これらを知ることができて、こういったトラブルを未然に防ぐためには、我々は日頃からどの様に対応しておくことが必要かも、様々に学ぶことができた。そういった意味では、今回の受講や試験は、本当によい機会であったと思う。

 

ただ、来年以降はシステムが大幅に変更するそうで、今年試験に落ちてしまうと、来年以降はどのような体制になるのかまだ決まっていないらしい…(涙)。

 

今年もインフルエンザ予防接種のシーズンになってきた。先日のさんぽ会では、HIVの話しに加えて、職域におけるインフルエンザワクチン接種の実情についても話しがあった。内藤先生もお話しさせていたが、医療機関では毎年、この時期になるとインフルエンザワクチンを全スタッフが接種する。一方で、企業では、なかなか接種されない方も多く、多くの企業の産業保健スタッフは、これらの対策に悩まされている。

 

これがHPVワクチンとなると、さらに話しがデリケートになり、話題に挙げることでさえタブーになっているようなところがある。

ただ、多くの医療者は自分の娘にはHPVワクチンを接種させようと考えている様子は伺える。

先日、糖尿病外来でお世話になっている、あそうクリニック(静岡県・沼津市)の麻生先生と、お互い娘を持つ親として、そういった話題になり、「10万個の子宮;あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか」というタイトルの本を紹介された。

 

この本の著者は一橋大学社会学部卒業後に北海道大学医学部も卒業したドクターで、WHO西太平洋地域事務局の新興・再興感染症チーム等を経て、現役医師として活躍されているとのこと。また、2017年に子宮頸がんワクチン問題に関する一連の著作活動により、科学雑誌「Nature」等が共催するジョン・マドックス賞を日本人として初めて受賞されたそうだ。

NHKやTBSのニュース番組等で、HANSについての報道については知っていたが、このような賞を受賞されたドクターが日本にいたことは、恥ずかしながら知らなかった。著書の中でも、想像以上に各社マスコミでは取り上げられなかった旨の内容も書かれていた。

HPVワクチン接種者が激減したことは知っていたが、どういった経緯で、現状どうなってきているのかなど、詳細についてはこの本で初めて知ることが多かった。

 

本院勤務時代に、私のネーベンの1人にママさんドクターがいて、彼女は子宮頸がんの治療を行っていた。その女性医師から話しを聞いていて、子宮頸がんの治療の治療をしながら子育てと仕事をしていくということは、本当に大変なのだなということを、医療的知識以外にも実生活も踏まえた情報として、図らずも知ることになった。

日本において、HPVワクチン接種割り合いが70%から1%まで激減したということが、世界中でも話題になったとのこと。本文では、こういった一連の経緯やその根拠の妥当性の是非について等が紹介されている。どういった判断をしていくかは、各個人に委ねられることになるであろう。

ただ、こういった医学的な情報を踏まえて、現状として、私の娘の周りでは少しずつワクチン接種する生徒も増えてきて、おそらく40%程度がすでにワクチン接種を行っているようになってきているようだ。

日本ではそもそもワクチンにおいて、負のイメージが少なからずある状況が続いている。そもそもワクチン接種とは予防医療であり、治療のようにどうしても必須のものではないという概念を抱く一般人の方々も多いのかもしれない。ただ、我々医療者は、これからも医学的エビデンスに基づいて、ワクチン接種を勧めていくことをきちんと判断していく必要があると思う。

東日本を中心に、台風19号が日本中に猛威を振るったが、帰省のこともあり、京都での日本糖尿病医療学学会に今年も参加した。東海道新幹線の終日運休もあり、京都に行くまでの交通機関も大混乱・大混雑であった。中には残念ながら、来られなくなった先生方も少なからずおられたようだ。

 

今回も糖尿病患者さん達の支援を行っていくにあたり、どのように向き合っていけばよいのか、様々な症例やセミナーから、多くを学ぶことができた。

 

何と言ってもこの学会の醍醐味は、河合隼雄先生をルーツとする皆藤章先生をはじめとする京都大学教育学研究科の臨床心理学の先生方が、レクチャーしてくださることである。

普段なかなか、実臨床の症例を基に、臨床心理学の先生からコメントをいただけることはないので、本当にいつも非常に気付きを与えていただくことも多々ある。

 

今回も森崎志麻先生(まつしま診療所)が、「臨床心理からみる治療的関係」というタイトルで糖尿病心理基礎講座において話しをされていたのだが、「医療者が患者に対し、「労い・配慮・感謝」の念を持って、積極的に共感・患者理解するようにして、「対決よりも同じ方向に向く姿勢」を保つことが大切」とお話しされていた。

こういったわかりやすい言葉で「医療者と患者との理想像」を言語化してサマライズしてもらえると、我々としては、どういったことを常日頃から念頭にイメージしておけばよいのか、非常分かりやすく整理することができる。

 

そして、糖尿病医療学学会が発足した頃から、毎年発表・報告されている症例もある。詳細は記すことができないが、こんなに日頃から糖尿病チーム一丸となって頑張られている医療機関があるのだと、毎年背筋が伸びる思いになる。今年も大変示唆に富む内容であった。そして、演者の先生と少し直接お話しすることもできて、非常に参考になった。その中で、そういった症例の場合、当然患者さん自身も大変苦しんでおられるのであり、そういった苦労されている患者さん同士が病棟内で出会った時には、お互い励まし合われているということを伺い、そういうものなのだと非常に感銘を受けた。

 

この学会を研究会時代から立ち上げてこられた奈良医大の石井均先生は、今回で学会長を退任されるとのこと。私も石井先生に直接お声をかけていただいて、第1回から参加させていただいていただけに、非常に残念な思いである。ただ、それと同時に「本当に有り難うございました。お疲れ様でした。」という思いももちろん強い。

そして、皆藤先生がご講演で、「臨床心理は、人の一生を視野に入れて、実践してきただろうか」とお話しされていた。このことをきちんと自分の胸に手を当てて、「医療学」を含めた、糖尿病の行動療法について、今後は我々の世代が今まで以上に頑張って盛り上げていかなくてはと思う。

今月のさんぽ会では、「HIV感染症の今」というタイトルで、順天堂大学総合診療科教授の内藤俊夫先生のご講演を聴かせていただいた。

内藤先生は、僕が研修医時代に総合診療科をラウンドさせていただいた時のグループ長で、当時お世話になっていた先生の一人である。その頃の総合診療科の医局員メンバーは内藤先生をはじめ、みんなかなり若く、非常に和気あいあいとした楽しい雰囲気だった。そして、総合診療科特有の鑑別疾患について、本当に内藤先生は何でもよく知っておられ、みんなで他愛無いバカ話をしながらも、凄い人だなと思っていた。

現在は、HIV/AIDSのスペシャリストとして活躍されておられ、普段なかなかこの分野の講演会を聴く機会がないため、大変貴重な機会であった。

 

実際に講演内容を聴くにつれて、自分自身の知識不足を痛感した。

HIV感染とAIDSの違い、その予後の違い、注意すべき感染経路、そして、HIV感染者が出産する場合、どの様にすれば、子供が感染せずに済むのかといった細かな点について、非常に分かりやすく教えていただいた。このため、大変勉強になった。

 

また、最近はダイバーシティやLGBTについて関心が高まっている。しかし、HIV感染とどの様に関連しているのかいないのか等、知らないことも多々あった。

やはり、男性間での感染が多いのは間違いないようで、最近はMSM(Men who have sex with men)と呼ばれているとのこと。国立感染症研究所のHPでは、厚生労働省がMSMへのエイズ対策を促進するために、CBO(Community Based Organization)の啓発活動拠点として「コミュニティセンター」を、全国6か所で設置していることを紹介している。

https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2299-iasr/related-articles/related-articles-415/4969-dj4154.html

 

そして、かつてはHIV治療と言えば、カクテル療法等と言われ、何種類もの薬を何通りもの服用の仕方で内服しなくてはならず、非常に日々の内服管理をするだけでも難しいという印象であった。しかし、今回、その点について質問してみたところ、現在は1日1錠内服だけでよいとのこと。そして、早期発見・早期治療を行えば、予後も非常によいとのことであった。

 

ただ一方で、極めてデリケートな問題も、まだまだ残っていることも事実である。特に、家族に感染していることを正直に話しするべきか否か、会社や産業医に話しはした方がよいのか…。実際には、家族にさえなかなか話しすることができないという深刻な状況なことも少なくないとのこと。

また、抗HIV薬は1錠6千円程だそうで、これを数十年飲み続けると、診察料や検査料を含めると1億円以上の医療費がかかってしまうとのこと。

そういった意味でも、新たな感染者を出さないことが極めて大切であることもお話しされていた。

 

また、これらの患者さんの最近の問題点としては、生活習慣病の合併が多いそうだ(J Infect Chemother;25(2)89-95,2019 )。こういったことを知る上でも、どんどん糖尿病医としても、最新情報をキャッチアップしていく必要があることを、改めて感じさせられた。

今月、産業保健フォーラム IN TOKYO 2019に行って来た。そこで、東京大学附属病院放射線治療部門長の中川恵一先生のお話を聴くことができた。中川先生は、日本経済新聞の夕刊に6年間も「がん社会を診る」というコラムを書いておられており、私も日頃から大変参考にさせていただいている。

 

このコラムはもちろん一般の方向けであるのだが、平易な言葉を使いながらも、なおかつ具体的な数字を示されたりして、ヘルスリテラシーが高まるように上手に書かれている。今回のご講演でも、非常に多くのスライドを示していただきながら、一般の方々がしっかり理解できるような内容で、かつ明日から役に立つ内容をお話しされていた。

 

まず印象的だったのは、日本人の生涯がん罹患率は男性62%、女性47%ということを強く強調されていた。「つまり、男性はおよそ3人に2人、女性は約半数の方が生涯に何かしらのがんになるのですよ」と仰っていた。

しかし、幸いなことに、最近はがんの治癒率が年々上がってきていることから、早期発見して、正しい治療を受けることが重要である。このため、「がんになる前に、がんを知ることが大切‼」ということも強調されていた。

一方で、「がん治療は、敗者復活戦のない一発勝負」でもある。このため、日頃からがんについてのリテラシーを上げておくが本当に大切なのだと仰っていた。ただ残念ながら、国別のヘルスリテラシーの平均点を見ると日本の点数はかなり低く、こういったことが欧米と異なり、未だにがん死亡患者数が戦後ずっと増加し続けている要因にもなっているのではないかともお話しされていた。このため、子供たちにがんについての正しい知識を持ってもらうことが大切であると話され、自身でもボランティア活動として、小学校などでがんについての授業を行っておられるとのこと。

 

また、もちろん、働く人たちへのがん教育も大切で、こういった啓蒙活動を様々な企業で行っていく重要性もお話しされていた。

2016年には、がん対策基本法が一部改正され、https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000168737.pdf、これにより、事業主は、疾患を抱える従業員に対し、治療と仕事を両立するために「柔軟な勤務形態」、「休暇・休業制度等」、「制度を利用しやすい職場風土の醸成」、「情報提供」、「早期発見・重症化予防」などの支援を行うことに努めることが責務であることが期待されるようになった。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/teichakushien/patient.html

 

時代の流れとともに、がんも変遷してきており、また65歳までのがん罹患率は15%とのこと。こういった情報を、正しく働く人たちに伝え、どういった対策や対応をすればよいのか、臨床医と産業医が連携して、両立支援を支えていけたらと思うし、我々もなお一層努力する必要があると考える。

 

そして、この産業保健フォーラム IN TOKYO 2019では、さんぽ会の幹事でいつも会計などのきめ細かな業務を卒なくこなしてくれている、株式会社リコー保健師の山下奈々さんも講演されていた。やはり、健診事後対応等においても、産業医と人事担当者だけでは、きめ細かな対応が取れないことも多く、こういった保健師さん達が活躍してくれると、企業内で上手にコーディネートを行ってくれるため、本当に色々な疾患において両立支援策を講じていくことができると感じる。「発表お疲れ様でした‼」。

京都で、中学校の同窓会が会った。卒業して以来、初めてだったので、本当に30年近く会っていない同級生にも会えた。

 

会場は、四条大橋の畔にある東華菜館。橋の反対側の畔には南座がある、まさに京都の繁華街の中心地だ。実は、ここのオーナーが同級生の于君だ。是非、東華菜館のホームページを見ていただければと思うのだが、非常に歴史のある貴重な文化遺産的建造物である。大正15年に建てられたスパニッシュ・バロックの洋館なのだそうだ(ホームページより)。また、店内でお客を案内してくれるエレベーターも、実は現在も活躍している日本最古のエレベーターだそうで、本当にレトロな雰囲気を演出してくれている。

 

料理も北京料理なので、特に辛いわけではなく、「塩味ベースの比較的あっさりした高尚な味(ホームページより)」が楽しめる。是非、京都に来ればもちろん京料理を味わってほしいが、時にはこの鴨川畔の歴史ある建物と調度品に囲まれた中で、この美味しい中華料理も味わっていただきたい。間違いなく京都でお勧めの1軒である。

 

 

我々は普通の公立中学校だったので、ただただ同じ地域に住んでいただけに過ぎない。于君とは、実際には小学校から一緒だった。今回久しぶりにゆっくり話をしていたところ、日本育ちなので、むしろ中国語が苦手なので、今頑張って中国語も勉強しているとのこと。

昔は、学年の中でもあどけなさが残っていた印象だったが、今は非常に凛々しく、さすが京都・四条で長年一流の商売を続けているという貫録を非常に感じた。

 

他の仲間については、ここでは詳しく書くことはできないが、ごく普通の公立中学校だったので、地元の本当に気楽に付き合えるよき仲間達だ。お互い、突っ込まれて痛いことも多々あれば、良い面もたくさん知っている。

 

やはり、時にはこうやって思う存分懐かしい話しをして、お互い元気であることを確認するということは、非常によいことだなと改めて感じた。そして、本当に思った以上にリフレッシュすることができた。

また、こういう機会があると、実家に帰ることもできる。

東京で仕事をしていると、どうしても気が張った状況が続くこともあるが、たまには生まれ育った京都の懐かしい景色を見て、懐かしい仲間と会う。そういうことがこれからも続けていければよいなと思う。

久しぶりに、ちょっとプロ野球をテレビの生中継で見たくなった。

今日勝てばクライマックスシリーズ進出が決まる試合。まさかまさか、あの強敵広島カープより上の順位に行ける可能性があるとは、ちょっと誰も予想できなかったのではないだろうか。

しかも、勝てばシーズン勝ち越しとなる。今年もそんなに強かった印象はなかったし、他球団に比べ今の野球界を代表するような選手もなかなかおらず、寂しい感じのあのタイガースが…。

 

お気付きの通り、現在では地上波放送ではプロ野球中継を見ることは皆目無くなってしまった感がある。昔は否が応でもゴールデンタイムにはプロ野球中継がつきものであったが…。

こういった時に役立つのが、実はNHKのBS放送。チャンネルを変えてみると、見事に中継を行ってくれていた。以前から、NHKのBS放送はタイガースファンにとっては有難い存在である。

 

弱小球団でも、勢いがある時はそれなりに強いもので、大山のタイムリーの後は、安定した試合運びで、あまり負ける雰囲気がないまま、藤川球児がきちんと締めてくれた。往年のあの剛速球を知る人間からすると、よくあの球速で抑えられるものだなという思いと、おじさんになっても頑張っている姿に感銘を受ける思いとが交錯する。よくカンバックしてきてくれたものだ。

 

ただ、2回目の暴投での得点が入った時に、嫁さんが思わず「阪神はあのピッチャーにお金を渡しているの?」と、同じ関西の電力会社のようなフリをしてきたので、ちょっと背筋が凍った(苦笑)。

 

また、年間最優秀防御率にも助けられた。中日先発の大野雄大投手は、この試合も本当に素晴らしいピッチングだった。3回1/3イニングで交代していなかったら、あのまま2試合連続のノーヒットノーランを達成していたかもしれない。 そう言われれば、この試合に3回1/3イニングで交代してもらうように、敢えて阪神は、前の試合にノーヒットノーランで完封負けしていたのだろうか…(またまた苦笑)。

 

そして、鳥谷敬選手のショートストップでの姿を見られたのも、星野阪神時代によく試合を見に行っていた子供達にとって、何となく感慨深かったようだ。ただ、代打の打席は全球ストレートだったと思う。先日の引退試合で、巨人軍の阿部慎之助選手は、全球ストレートだったのをしっかり逃さず、ライトスタンド中段に放り込む鮮やかなホームランを放った。そこに、やはりチームのレベルの差を感じずにはいられなかった。

 

ポストシーズンは、その時期に勢いのあるチームが強いことがある。以前、タイガースも、日本シリーズでシーズン3位のチームにコテンパンにやられた苦い思い出もある。今回は逆に、珍しくこの時期に調子が上がってきている。そして、何も失うものはない状況で挑める。たまには、ポストシーズンに面白いことをやってもらえないかという思いは、現実となってくれるのか、無残な夢と散ってしまうのか。

何となく、オリンピックやラグビーにどんどん目線が奪われるようになってきたこのご時世。少しは関西のプロ野球にも活気が戻って来てもらえるとよいなと思う。