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今月に入り、明らかに都内での人の動きは多くなってきた。電車内も過密とまではいかないが、すでに混雑していると実感できるほどの乗客数となっている。

新規感染者数も一進一退を繰り返している様相だが、今月この数がどの様に推移していくのかは、今後の日本の経済活動を大きく左右していくことになると思われる。

 

その中で、様々な業種が未だに自粛を余儀なくされているわけだが、少し違った視点からもこの制限措置を考えるべきではないかと思う。

カラオケボックスやナイトクラブの中には、カラオケや接待をせずに、飲食の提供だけを行うお店も出てきたとのこと。これは「3密」を避けた対策を取っているので、こうして収入を得ることは問題ないと私は考える。しかも禁煙で営業しているお店であれば、さらに感染リスクは抑えられる。

 

むしろ、すでに営業再開している一般の飲食店でも喫煙可能なお店はかなり問題がある。やはり、喫煙者は新型コロナウイルス感染症のリスクになると考えられるし、しかも、受動喫煙者も感染リスクが高まってしまう。

このため、喫煙が可能な状態で営業ができるようになるのは、東京都でいう「ステップ3」以降の状態であるべきだと考える。

ただ単に業種別で営業自粛要請を行うのではなく、接待を伴う飲食やカラオケ店で大声で歌うこと、そして喫煙することを自粛してもらうというようなお願いの仕方の方が、より具体的で納得感があると思う。

例えば禁煙対策を行い、ソーシャルディスタンス対策もできているバーは営業できずに、たばこの煙がモクモクとしている居酒屋や飲食店は営業再開しているというのでは、クラスター感染のリスクのことを考えれば、非常に矛盾してしまっている。

 

残念ながら、この新型コロナウイルス感染症の様々な自粛は、今後も長期化してゴールが見通せない。

ただ、まったく営業ができないというのではなく、どういった環境を整えれば営業を行えるのか、科学的に行政が示してあげて、それに沿って仕事のやり方を各々が考えていくということが、必要となってきている。

そして、できる限り感染者を抑制して、日本の経済が回っていくようにお互いが配慮し合うことが、長期戦を戦う上で求められていると考える。

 

日本では、COVID-19関連ハラスメントが問題になっているが、これは医療関係者達にかなり精神的なダメージを負わせてしまったのではないだろうか。これは、一般人が思っている以上に由々しき問題になるかもしれない。

実際に、日本呼吸器学会が行ったアンケート調査では、「COVID-19 に関連してスタッフや患者が何らかのハラスメントを受けた、と回答した施設は28.7%(62 施設)に及んだ」との結果が出ている。

これによって退職を考えたり、病院勤務を断念したりする医療者がいたとすれば、日本やその地域としての損害は大きいといえる。是非とも、日本社会全体で、コロナウイルス感染症の最先端で働いてくれている医療者を全面的にバックアップしていきたい。

 

そして、このアンケート調査によると「COVID 19 確定症例を診療している(していた)施設は 全体の 65.7%(142施設)であり、そのうち、 3 /4 以上の症例で呼吸器内科が主科となり診療している、と回答した施設は 41.5 %(59施設)であり、多くの施設で呼吸器内科が中心的役割を果たしていることが示された。また、呼吸器内科が診療にあたっているCOVID-19 の重症度は幅広く、35.2%(50 施設)では、重症例の管理に関わっていた」とのこと。

 

本当に呼吸器内科の先生方のご尽力には頭が下がる。

実は、呼吸器専門医の数は意外と少なく、日本の中でも非常に貴重な存在なのである。今回、ちょっと気になって調べてみたところ、日本呼吸器学会のホームページによると、日本呼吸器学会認定専門医の先生の数は6869人。ちなみに、日本糖尿病学会認定専門医の先生の数は6175人、日本循環器学会認定専門医の先生の数は14,529名(2018年4月1日現在)であった(下記URL参照)。

すなわち、心臓と肺といった、人間の中で最も大切な臓器なのにもかかわらず、実は専門医の数は倍程異なっている。しかも、糖尿病専門医とあまり人数が変わらない。それくらい呼吸器専門医は余人に代えがたい存在なのである。

 

https://www.jrs.or.jp/modules/senmoni/

 

http://www.jds.or.jp/modules/senmoni/?ao%5B0%5D=0&ao%5B1%5D=0&ao%5B2%5D=0&sf%5B0%5D=1&sf%5B1%5D=2&sf%5B2%5D=1%2C2%2C3%2C4%2C5%2C6%2C7&ss%5B1%5D=0&ss%5B2%5D=0&ss%5B3%5D=0&sq%5B0%5D=&sq%5B1%5D=&sq%5B2%5D=&return.x=72&return.y=16

 

https://www.j-circ.or.jp/senmoni_kensaku/

 

こんなに貴重な呼吸器専門医が、この「COVID-19関連ハラスメント」を機に病院から退職でもしてしまったら、本当に大事である。

 

この他にも、感染症専門の先生や総合診療科の先生も、実際に最前線で治療にあたってくれていると思うが、これらのスペシャリストはさらに人数は少なく、こちらもかなり貴重な存在なのである。

 

こういう観点についても、是非マスコミ等で紹介していただき、これまで日本の中で冷遇されてきた感染症関連の専門医の先生方が、今まさに活躍してくれているからこそ、我々の生活が何とか続けられていることを多くの方に知っていただきたい。

そして、こういった不人気であった診療科に、多くの若い医師が入局して、これからの日本を支えていってもらえたらとも思う。

最近のニュース等で、来年度の9月入学は見送りといったことが報道されていた。

確かに、この新型コロナウイルス感染症のパンデミックの状況下で、感染症対策以外の仕事を増やすことは得策ではないと思う。

ただ、今年の学年の生徒や児童のことを考えると、他の話題と同様に、ただ単に議論を先送りして、慎重に物事を進めた方がいい案件と考えてよいのであろうかと疑問を持っている?

正直、このブログ内では、あまり政治的な内容を書き込むことは極力避けたいと思っているのだが、ここは国民みんなでしっかり考えるべきだと思う。

 

先週もNHKテレビで、大会3連覇中の強豪高校生たちの心境を取材した番組があった。それを見ていて、本当に気の毒としか言えず、そしてどんな声をかけてあげてよいのか、僕には全然わからないと思った。

このまま、今の学年が来年3月で終わってしまうようなことがあれば、部活動だけでなく、修学旅行や文化祭・体育祭などの恒例行事もことごとく中止になってしまう可能性が極めて高い。

特に小6・中3・高3生にとっては、最後の行事であったり、もう一生体験することのできない行事であったりするかもしれない。それを、大人が簡単に中止して、君達は我慢しろと決めてしまってよいのだろうか。彼らのこれからの人生にぽっかりと穴をあけてしまったり、大きなチャンスの機会を乱暴に奪ってしまうことにならないであろうか。

もっと大人が思っている以上に重大なことだと受け止めて、徹底的に議論を行い、かれらのこの瞬間を最大限に熟慮してあげる必要があるのではないかと感じている。

 

そういった中で、来年度の入学を9月にすれば、その5カ月間で様々な大会等も開催できるかもしれない。そうすれば、工夫すれば来年の夏に、夏の甲子園大会も今の学年のメンバーで、ある程度の形で開催できる可能性も出てくる。

 

先日もブログに書いたが、我々大人達は、若い頃にこのような学生生活に壊滅的な影響が出る出来事を経験していない。しかも今回は、学生紛争といった政治的なものではなく、未曾有の長期間に及ぶパンデミックである。

 

いよいよ、学校が再開され始めている。ただ、まだまだ全員が教室に集まって、通常の授業が行えるといったこととはほど遠い形でしかない。実際に、そういった今まで通りの授業が行えるようになるのはいつ頃になるのだろうか? もしかしたら、半年後も上手くできていない可能性も考えられる。それで、本当に3月で今年度を終了させることができるのだろうか?

 

今後の学校再開に伴って、どんな新たな問題が出てくるのか、そういったことも含め、しっかり状況判断を行いながら、もっと多くの大人達がしっかり心を込めて、子供達が納得して人生が送れるような判断していくことに意識をむける必要がある。

 

彼らが、大人になった時に、悔恨の念をできる限り残さないように。

 

緊急事態宣言が解除されたことに伴い、都内もいよいよ人の動きが多くなってきている。

この自粛要請の期間に、色々と本を読んだり、映画を観たりもしていた。

 

何を読もうかと思っていた矢先に、たまたまタクシーに乗って、年配の運転手と新型コロナウイルス感染症の話題で話し込んでいたところ、この「復活の日」を教えてもらった。

 

僕自身は全く知らなかったのだが、「復活の日」は、小松左京が1964年に書き下ろしで発表した日本の戦後初期のSF小説である。しかも、巻末の解説を読むと、当時、小松左京は海外旅行未経験であったとのこと。にもかかわらず、ヨーロッパ各国やアメリカ・ホワイトハウスなども舞台にした、全世界をまたにかけた壮大な未曾有の感染症SF作品を作り上げてしまったというから驚きである。

しかも、小説の中では、たかがインフルエンザと思われていた感染症で、バタバタと人々が街中で倒れ死んでしまうというシーンが描かれ続けている箇所がある。

この新型コロナウイルス感染症における緊急事態宣言下で自粛要請を受けている我々にとって、これはもう現実なのかフィクションなのか、正直全く区別がつかなくなってしまう。

お恥ずかしい話、僕自身も、これを読んでいる最中、銀座や都内の大学病院で死者がうず高く積まれている様子がだんだん現実と区別がつかなくなってしまうほどであった。

このため、あまり気がお強くない方は、あえて今読まない方がよいかもしれない。

 

そして、Wikipediaによると、(旧)角川春樹事務所とTBSの製作により、1980年6月に東宝系で公開されたSF映画で、英題は“Virus”とのこと。このタイトルも、今まさにズシンと来る表題である。

本を読み終えた後、思わず、この映画もプライムビデオで観てしまった。

内容は少しアレンジされていて、原作よりさらにリアリティがあるセッティングになっていた。というのは、よりパンデミックに移行していく様子が洗練されていた。恐らく時代が進み、多くの人が議論してよりクオリティが上がっていったのであろう。

大抵の場合、原作がアレンジされて映画の方がつまらなく感じることが多いというのが、僕の印象であるが、この作品に限っては全然違っていた。

 

確かに、原作ではウイルスにもかかわらず、「抗生物質を飲んでいれば大丈夫」というような内容もあり、まだまだ科学的に緻密でない箇所もところどころ見受けられたり、パンデミックになった時にスーパーでの買い占め行動や外出規制が無かったりといった、ちょっとピントが外れた箇所も認められたが、半世紀以上前の日本で、一作家が想像力を膨らませながら、ここまで人類滅亡の危機まで陥っていく様子を描いたことは、本当に渾身の一冊であると思う。

 

また、各国の南極観測隊だけが生き残っていくのだが、今まさにリアルワールドでも、南極だけがこの新型コロナウイルス感染症の影響を受けていないエリアとなってきている。

そして、私自身、現在、南極観測隊の同行医師をしている友人に、その旨のメールを出したりもしている。彼らにはこのまま感染することなく任務を続けてほしいと思う。

この小説のように死者が増え続けることがなく、現在も日本は日常を維持しようと必死で頑張っている。世界の情勢がどの様に推移していくのかまだまだ予断は許さないが、我々も、こういった作品で今後の予測をしっかり熟慮しながら、安全に無事に乗り切っていけるように頑張っていくしかない。

そして、1日でも早いワクチンや特効薬の開発がなされることを願うばかりだ。

トイレットペーパーの次は、「粉もの」だそうだ。

都内のスーパーで最近「目立つ」のは空っぽになった小麦の棚だ。そして、麺類やパスタソースなども品薄になっている(日本経済新聞2020年5月17日朝刊)とのこと。

そして、キムチや納豆など発酵食品の売り上げが伸びている。新型コロナウイルスの感染拡大で、健康志向が広がっているためだ。感染予防の効果は検証されていないのに、買い占めの動きも出ており、消費者庁などが注意を呼びかけている(読売新聞2020年5月18日朝刊)らしい。

 

世界保健機関(WHO)が2月上旬のリポートで「インフォデミック」という言葉を使って警鐘を鳴らした。日本では感染者数が増え始めた2月頃から「トイレットペーパーがなくなるらしい」「納豆が効く」「お湯で治る」といった情報が広がっていった。「医療関係者の話」といった、もっともらしい口コミがSNSを通じて浸透すると、店頭で商品が品薄になったり、高額の転売品が出回ったりして混乱を招いた。

(日経MJ2020年5月8日)

災害情報論が専門の東京大学大学院の関谷直也准教授によると、社会不安は流言、うわさが起きやすい下地を作るが、ネット時代の特徴として噂がすぐに消えないことが挙げられる。ネットで検索すれば、過去の情報が出てくる記録性が裏目に出た。「検索すれば出てくるから」と事実と思い込んだり、噂がぶり返したりしやすい。こうしたこともリスクとしてとらえておく必要がある。

企業は都市部では脆弱な物流で成り立っていることを認識する必要がある。平常時に余剰在庫を持つのではなく、感染症の流行など有事のときに混乱に陥ると理解した上で対応策をつくることが求められると関谷氏は強調する。

品薄後に工場に在庫がある様子や一部店舗で山積みになった映像がテレビなどで流れた。関谷氏は「関係者が『商品はあります』と主張しても、自分の近くの店にないと不満がたまる」と指摘。自分が買えない状況が続くと、疑心暗鬼にならざるを得ないので映像の効果は薄くなるという。

 

供給面で見ると、大きい商品は都市部の店では店頭在庫が少なく、配送センターからも一度に大量に運びにくい。昨年秋の大型台風後に食料品が店頭からなくなったが、配送頻度が高いため、すぐに品薄が解消されたのと対照的だ。

 

企業としては、いつ復旧する見通しなのか。アナウンスのほか、すぐに回復しなくても積極的に情報を開示する姿勢が不安を抑えるという。

 

今は、何事もなかったかのように経済も再開され始めているが、第2波の到来や、この状況下での台風や地震などの災害が合わさった時に、何とかみんなで工夫をして、不必要なインフォデミックを抑制できるように、お互いリテラシーを高めておくことが大切だと思う。

今の状況を鑑みると、当然やむを得ないと思うが、あまりにも残酷な中止決定である。

 

僕自身、高校3年生当時の吹奏楽コンクールがあってくれたお蔭で、人生が大きく変わったと言って過言ではない。そして、かつて様々な部活動などを経験して、同様の感情を持っている人達も世の中には大勢いるのではないだろうか。

僕自身は本当に幸運なことに「全国大会金賞」という、これ以上ない最高の結果で終えることができた。ただ、もしこのような最高の結果を得られなかったとしても、人生においてかけがえのない経験を得られたと言えるだろう。

 

高校3年間、小・中学校の頃からも含めると本当に何年間も努力して頑張ってきたその集大成が、高校総体であったり、国体であったり、はたまた甲子園や吹奏楽コンクールであったりすると思う。その最後の成果を示すことすらできないということは、どれ程の辛さ・残酷さであろうか。

 

僕自身、高校3年生の時、大学受験と全国大会を自分の中で天秤にかけた時に、全国大会を目指すことを自ら選択した。それは、かつて吹奏楽の甲子園と言われた「「普門館」には高校生でなければ行けない。一方で、大学受験は浪人してでも行くことができる。」そう判断して、高校時代はとにかく朝から晩まで毎日毎日楽器を吹き続けていた。

実際に、全国大会への出場を果たした後、大学で活躍したり、ましてやプロになったりできる人はほんの一握りである。多くの選手や演奏者達は、真剣に取り組めば取り組むほど、自分の限界を分かってしまうので、高校時代が最後だという思いを強く持っている人もたくさんいると思う。

僕自身も、楽器を練習すればするほど自分の限界が見えてきたし、とても音大に入ったり、音楽で飯を食っていくレベルでないことは、痛いほどよく分かっていた。だからこそ、この高校3年生のラストチャンスにかけるしかなかった。

ただ、チームメイトに超高校級のプレイヤーがいたりして、そのプレイヤーを核としてチームを作っていけば、自分の実力だけでは一生体験することのできないような全国の晴れ舞台をも経験することができることもある。それが高校生の部活動のよいところであろう。

 

そういった経験がごっそりできなくなってしまうことは、本当に残念無念としか言いようがない。

10代の頃に、この様な衝撃的な辛くもどかしい経験をしたことが無いので、僕には彼らの心中が想像できない。そして、かけてあげる言葉も正直見つからない。

中には、今年の大活躍によって進学や就職、そして人生が大きく変わっていたはずのニューヒーローやニューヒロインが何人もいたはずだ。

 

オリンピックも1年遅れでやってくる(と思う)。しかし、高校生達の甲子園や全国大会は、この瞬間でしか目指すことができない。

今の高校生の世代は、東日本大震災も経験し、人によっては台風などの大きな水害被害も経験している子達もいるかもしれない。そういった辛い経験を彼らは小さい頃から何度も経験してきた。

そう考えると、僕らの世代はだいぶ暢気に育ってきたと思う。阪神淡路大震災も20歳を過ぎた頃であった。

一生の思い出や、10代の貴重な経験や進学・就職について、本当に様々な障害があると思うが、是非、この経験を糧にして、今よりもより良い世界になっていくように、若い彼らには、将来大きく羽ばたいていってほしい。

 

久しぶりに高い本を買って読んだ。「医師の働き方改革大全」(出版社:日経BP社、監修者:裴英洙)、33000円、A4サイズよりも大きい全480ページからなる分厚い本だ。

 

サブタイトルが「現場と経営の変革に効く「完全マニュアル」」とつけてあるだけあって、確かに「医師の働き方改革」についての「働き方改革の労働関連法規」から「基礎知識」「取り組みのポイント」「助成金・補助金」のことまで、本当に様々な事柄までしっかり網羅された辞書代わりになる一冊となっている。

 

正直、かなり大きな本であったため、買うことさえためらっていたし、ましてや全部読むこともかなり億劫であった。ただ、このステイホーム週間も活用して、一念発起して全部読破することができた。

 

読んでみての感想として、この本は「大全」というだけあって、本当にあらゆる必要事項について解説してくれている。「医師の働き方改革」を勉強する時に、この一冊さえあれば問題ないと言えるほど中身が充実している。

特に厚生労働省の検討会でこれまでどんなことが議論・検討されてきたのかといった背景が詳しく紹介されており、それによってこういった制度が決定されてきたという経緯を理解することができるようになった。今まで、こういった検討会等のことを知らなかった人にとっても、これを読めば、今までの流れがきちんと理解できると思う。

そして、その時々に提示された資料もたくさん紹介されており、これから自分達の病院で具体的に「医師の働き方改革」に取り組み始めた時に、必要なデータや法律、そして取り組み方法も、この本を調べてみれば、かゆいところに手が届く内容となっているのが大変有り難い。

 

僕自身としては、特に欧米各国が医師の労働時間規制や応召義務について、どの様に立法化しているか否かなども解説されており、それを踏まえて日本では今後どの様な取り組みが行われているのかを知ることができ、非常に参考になっている。

 

この一冊を有効利用するために、できることなら病院内で主要なスタッフを集めて定期的に勉強会を開催し、毎回30~60分程で1章ずつみんなで読んでディスカッションしていくと、「医師の働き方改革」についての知識が深まるであろうと思う。

 

こういったマニュアル本も出版され、あとはいよいよ2024年春に向けて、各医療機関での実践あるのみといったところであろうか。

新型コロナウイルス感染症のために、本当に多種多様な業種において、売り上げ等の影響が大きく出ている。そういった中で、雇用の問題は最も深刻な問題であると言える。

 

一方で、この緊急事態宣言下において急に忙しくなっている業態もいくつかある。その最たる業種は宅配関連であろう。そうは言っても、突然の人員不足を簡単に補うことは極めて難しい。かたや、全く仕事がなくなって非正規雇用者は解雇されてしまった方も多いと聞く。

 

そこで、今回このアンバランスを是正するために注目されているのが、業界を越えた「ワークシェアリング」である。日本経済新聞2020年5月4日朝刊1面トップにも記事が載っていたが、先日、ニュースでは、都内の休業を余儀なくされている飲食店の従業員を出前館で一時的に雇用して、急増する宅配需要に応える取り組みを行っていることが紹介されていた。それ以外にも、農業で収穫を迎えている作物があると、その時期は人手が多く必要となる。このため、宿泊者が激減した地元のホテルや旅館の従業員にヘルプで来てもらって、収穫作業を手伝っている風景も紹介されていた。

農業業界も、中国・アジアからの実習生が帰国してしまい、深刻な人手不足となっているとのこと。異業種からの「ワークシェアリング」は渡りに船であるとのこと。

 

こういった異例とも言える取り組みは、日本だけでなく欧米や中国でもすでに行われ始めているらしい。

ボランティア活動だけでなく、きちんと収入が得られる形で、お互いがWinWinの関係でいられる、このような取り組みが、今後どんどん増えていけばと思う。

 

そして、大学生がバイトをできなくなり、退学すら考えなければいけなくなっている学生も日々増えてきてしまっているとのこと。

こういった観点からも、どんどん今までとは異なった分野でのバイトもできるように学生をサポート支援して、若い人達がきちんとした生活や学業に打ち込めることが継続できるように、色々と知恵を絞る必要があると思う。

そういった意味では、医療機関や産業保健業界でも、今までは学生バイトは少なかったもしれないが、一時的に出も彼らに働いてもらうこともアイデアの一つであると思う。

何とか、みんなで知恵を出し合って、上手にこの未曾有の緊急事態を乗り越えていきたい。

新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が今月末まで延長となった。様々な生活活動に対しての影響が認められるが、本当にステイホームが続くと少なからず息が詰まる思いがする。

 

もちろん運動不足にもなるため、これは子供だけではなく、大人にとっても長期化するほど体調管理の問題が出てくる。

このため、公園などでのウォーキングやジョギングを行っている人達もいるのだが、東京都などはこの運動時にもマスクの着用を求めている。このため、今回初めて自分自身もマスク着用しながらジョギングしてみた。

正直、元々マスク嫌いの人間なので、マスク着用でのジョギングなど想像がつかなかった。この連休中に実際に走ってみての感想を少し述べてみたい。

 

その日は、非常に良い天気で気温も高めであった。1周約1㎞の周回コースにはたくさんのランナーや散歩を楽しむ人がいた。

走り始めてしばらくは、もちろんマスクをしているため若干息が吸いにくい感じがあるが、何とか許容範囲内であった。ただ、走っている途中でバテてきたのと同時に、息苦しさが一気に強くなる。ある意味、高地での低酸素トレーニング状態のようだ。

 

それでも、5㎞走ったところでとうとう歩いてしまった。気持ち的にも何となく「息苦しいのではないか」という懸念がずっと頭によぎったままの中で走ってしまった。その後、また走り始めたのだが、今度は汗をだいぶかいてきて、マスクの内側がかなり湿ってきて息をする度にへばり付いてしまう。こうなると窒息しそうになる(苦笑)。また、その日は風が強かったので、逆風になると余計にマスクがへばり付いてしまう。

最終的に10㎞走り終わったのだが、今後夏に向けて気温がどんどん高くなってくると、マスク着用ジョギングはかなりきつくなってくるのではないだろうか。

 

この日、公園内でランニングしていた人の約9割がマスク着用していた。東京都がマスク着用を呼び掛ける前までは、約9割がマスク着用していなかったと思う。そういう意味では、かなり一般的に周知されてきており、みなさんしっかり遵守している様子であった。

 

もしかしたら、今後マスク着用解除された時に、日本中のランナーが、マスクから解放されて呼吸がしやすくなって早く走れるようになったりするのだろうか(苦笑)。

くだらない冗談はさておき、かなりコロナウイルス感染症のプレッシャーが続く毎日で、あまり爽快な気分で走れない。やはり早く終息してもらい、マスクなしで気持ちよく走れるようになればよいなと思う。

 

実は本日、5月1日はBasical Health 産業医事務所の創業記念日である。

2年前に初めて事務所を借りて細々と仕事をはじめたのだが、思い返してみるとアッという間の2年間であった。

「アッという間」であったということは、それなりにやりたいことができていたと言えるのかもしれない。

自分の人生の中で、日が経つことが”うんともすんとも”進まないような、苦心惨憺していた時期もあったことを思うと、だいぶ恵まれていたと思う。

もちろん、まだまだやれていないことはたくさんある。それをこの3期目にどんどん叶えていけるように頑張っていきたいと思う。

 

今日、ニュースを見てたら、「天皇陛下、即位1年」とあった。そう言われてみると、新元号「令和」が始まって1年でもある。そして、その翌年がこの「新型コロナウイルス感染症」のパンデミックによる「ステイホーム週間」真っ只中。世の中、本当に1年後にどうなっているのか、まったく予測がつかないものだと、改めて強く思い知らされる。

 

そして、今日の日本経済新聞の朝刊1面には、

「トヨタ自動車やキヤノン、日産自動車、ホンダ、島津製作所、味の素、SRLなど約20社は世界で広がる新型コロナウイルス感染症の対策向けに、日本や海外で持つ特許などの知的財産を広く無償で開放する。ウイルスの検査や治療技術、医療機器などの開発を、企業や研究機関などが進めやすいようにする。世界経済に深刻な影響を与える新型コロナ感染拡大の早期収束へつなげる。今後も幅広く企業に参加を呼びかける。」とのこと。これにより、「各社が独自で持つ全ての特許権、実用新案権、意匠権、著作権を新型コロナウイルス感染症の対策に限って原則として無償で使えるようにする。海外企業も使用できる。世界保健機関(WHO)が同感染症の流行の終結を宣言するまで、権利を行使しない。開放する特許は数十万件以上とみられる。」とのこと。

本当に、国も企業もそして医療機関も、「打倒コロナ」に向かって総力を挙げて日々様々な手を尽くしている。

臨床医や産業医の間でも、新型コロナウイルス感染症関連の新しい情報を、惜しげもなくお互いにシェアするようになっている。それにより、世の中の患者さんや働く方々のために1秒でも早く役立ててもらおうとする動きが盛んだ。

 

私自身も日々の生活や業務の中で、この未曾有の緊急事態に微力ながらも役に立っていけるように、積極的に情報交換したり、勉強したり、実際に活動に移したりと、改めて気を引き締めながら、これからの1年間頑張っていきたいと思う。