法人化するという経験

先日からお伝えしているように、この度、産業医事務所から株式会社へと法人化することになりました。

 

正直、一臨床医から始まり、自分の人生の中でこのような経験をするとは想像さえしていなかった。

このため、ご作法など、何も知らないまま準備を始めたので、かなり面喰ってしまうことも多かった。そもそも、何から始めたらよいのかが分からないため、司法書士さんを紹介してもらった。

すると、面接のような形で、直接お会いしてお話しさせていただき、必要な書類や印鑑作成など、細かなことを色々と教えてもらった。

 

実際には、こういった専門の方々にさえお願いしてしまうと、ある程度ルーチンで決まっていることも多いようで、これとこれとこれにサインしてもらえればといった感じで、思った以上に手続きは進んでいった。

 

これらの手続きの中には、「事業目的」の作成というものもあり、この「事業目的」は定款に必ず記載する必要がある絶対的記載事項の一つなのだそうだ。このため、自分が会社を立ち上げることで、やりたい業務内容についてヒアリングをされ、それを基に文章を作成してもらった。

実際には、定款に記載していない事業を展開することは原則できないということだそうだ。

 

また、税理士さんとも打ち合わせを行い、自分も含めた給与の金額や支払い方法なども指導してもらった。今までは、個人事業主であったため、ある意味ゆったりとしていたところもあったかもしれないが、今後はよりきちんと金銭処理を行う必要があると感じた。

さらに知らなかったことの一つに、銀行口座開設は会社が設立してからでないとできないらしく、振込先の変更等はすぐに取引先にお伝えすることができず、幾分不自由感を感じた。さらに、会社登記した近くの銀行という決まりもあるそうで、勝手気ままに好きなところで適当に銀行を決めるといったことではないということも、今回初めて知った。

 

保険などについても、法人ならではのものもあるそうで、正直、知らないことばかりで、結局、やはり右往左往しながら、一つ一つ教えてもらいながら様々な手続きを進めていっているといった状態である。

 

皆さんにとっては、全く不必要な情報かもしれませんが、もし何かのきっかけで法人化するような事業を立ち上げる時は、確かな人達を頼るということが大切なのかもしれません…。