父との初ラウンド

例年に比べてあまり寒くなく、全然師走を感じなかったが、今年も大晦日を残すのみとなってしまった。

今年一年も色々なことがあったが、どれか一つだけ挙げるとすれば「父との初ラウンド」ということになろうか。

 

父親は全くお酒が飲めず、若い頃でも家で晩酌することも無ければ、平日にどこかに飲んでから帰ってくるというようなことも全然なかった。

このため、子供のころは、他の家ではお父さんが家で美味しそうに晩酌をしている姿を見て、非常に不思議な思いを持っていた。

 

そんな父親の数少ない趣味がゴルフである。過去形ではない。未だに毎月何回かは18ホールラウンドしている。70歳代のころは、月8回くらいラウンドしていたこともよくあったようだ。

 

僕自身は、入局したころに父親のゴルフセットをおさがりとしてもらって、少しだけラウンドするようになったが、あまりにヘタクソなのと、子供の野球の付き添いが忙しくなったりしたこともあり、1~2年で全くやらなくなってしまっていた。

 

結局15年以上のブランクがあったのだが、まだ父親がラウンドできているうちに一緒にゴルフができたらと思い、昨年から一念発起して習い始めた。

やっとこさ、それなりにドライバーも真っすぐ打てるようになってきたので、今秋に父親が会員になっているゴルフクラブに2人で行ってきた。平日だったので空いており、ヘタクソな自分にとっては落ち着いて回れたのでよかった。

 

行ってみると、父は86歳で、実際に普段ラウンドしている会員としては最年長ということで、クラブハウスのスタッフからもみんなに知られた存在といった感じであった。

 

その日はドライバーが絶不調で、OBを連発してしまった。このため、3ホール目くらいで早々とスコアをつける気も失せてしまった。後日、知り合いに実際のスコアはどんなだったのと聞かれ、返答に窮してしまったが、おそらく、父:自分=105:145くらいのスコアだったと思う。

残念だったのは、途中からラウンドを無事に終えることだけで精一杯になってしまったので、ツーショット写真を撮ることすら忘れてしまっていた。

 

父はホールインワンを2回達成しているのだが、歳を取り、スイングはその頃の面影はなく、もっぱらフェアウェイウッドを多用する、いわゆる高齢者のゴルファーになってしまっていた。しかし、それでもバンカーショットなどでは重めのサンドウェッジを振っており、今でもとても80歳後半の年齢は感じさせなかった。18ホール、カートに乗りながらしっかり歩いてラウンドしていた。

 

また、年明け温かくなったら、きちんと写真も撮れるくらい落ち着いて、もう一度一緒にラウンドできるように、現在ドライバーを必死に練習中である。

 

みなさま、本年も本当に大変お世話になりました。誠に感謝申し上げます。

それでは、皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。