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先週末、慶応義塾大学日吉キャンパスで行われた、「Sports X Conference 2018」というイベントに参加してきた。

鈴木大地・スポーツ庁長官の講演などもあり、著名人も講演されていて大変勉強になった。

 

その中で、特に印象に残ったのが、順天堂大学整形外科の斎田良知先生の講演であった。

斎田先生とは、私が順天堂医院内の健康スポーツ室に出向していた時代に、しばらく一緒に仕事をしていたことがあった。ただ、彼の話しを詳しく聴いたのは今回が初めてだった。

 

彼は2年程イタリアのACミランで修業をし、現在、生まれ故郷の福島県内にある、いわきサッカー協会理事で、いわきFCのチームドクターもされている。そこで、市内の中・高校生を対象にデータを測定し、日本代表やプロチームが活用するシステムと同様のデータベースを構築。選手の弱点の補強や長所を伸ばすための指導・育成に活用を始めている。

http://www.minyu-net.com/news/iwakifc/FM20171209-226714.php

http://number.bunshun.jp/articles/-/831452

 

今まで、実際にこの様な取り組みを地域で組織的に行っている前例はなく、大変画期的な取り組みであるとのこと。中・高校生のデータベースを作成することによって、個人別にその子の特徴や弱点を客観的に提示することができる様になってきた。これにより、予めケガをしないために、普段のトレーニングでオーダーメイドなプログラムを作成できるようになるそうだ。

 

ACミランでもスポーツドクターの修行をしてきた斎田医師が曰く、「これからの時代は、メディカルドクターもケガを治すのだけではなく、アスリートの身体データのデータベースを構築し、そのデータを基にケガを予防し、より質の高い練習のプランを提供していく時代になっていく」とのこと。

 

この講演を聴いて、「これはまさしく、生活習慣病の予防対策と同じ考え方であり、それを、実際にすでに地域を対象として実行され始められたのだな」と思った。

このいわきでの取り組みは、ある意味、スポーツをしている人なら誰でもがずっと待ち望んでいた取り組みといえる。そのため、このモデルケースをお手本として、一気に日本中に広がっていくのではと、講演を聴いていて感じた。そのパイオニア精神は本当に素晴らしく、私自分もしっかり見習って、生活習慣病の予防対策として、新たな取り組みを積極的に立ち上げていかなくてはいけないなと、改めて身が引き締まる思いだった。