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僕がクイーンを知ったのは中学1年生の時。当時、部活の先輩達から、吹奏楽のことはあまり一生懸命教わることはなかったが、洋楽のことはかなりしっかり教え込まれていた。その中で、「クイーンはいいぞ」と勧められていた。「それは美人揃いなんですか?」と聞いたら、おっさん4人組だと聞いて、ちょっとゲテモノを扱うような食わず嫌いでなかなか気が進まなかった。

 

しかし、初めて「世界に捧ぐ」のLPを貸してもらい、家のLPプレーヤーで聴いた時のインパクトは強烈であったのを今でも覚えている。

いきなり一曲目が「We Will Rock You」で始まり、一旦静寂となったところで、フレディの静かな歌声とピアノが流れる。そしてドラムとともに、フレディの歌声はクレッシェンドされていき、あの「We Are the Champions」が熱唱される。その瞬間、鳥肌が立ったのを今でも覚えている。

まさかロックの曲で「鳥肌が立つ」という感覚になるとは、考えてもみなかったので、非常に驚いた。と同時に、クイーンというバンドのファンになった瞬間でもあった。

 

そして、それからレンタルレコード屋で全てのクイーンのアルバムをコツコツと小遣いを使いながら借りてきては、カセットテープにダビングしていた。

その中でも一番凄いなと感じたアルバムが「オペラ座の夜」であった。当時、中学生だった自分にとっては、何が凄いかは上手く説明できなかったが、とにかく全ての曲が素晴らしい。

クイーン以外にも、’80年代の様々なアルバムをレンタルレコード屋で借りてきては、せっせとカセットテープにダビングしていたが、僕の中ではこの「オペラ座の夜」がmy best albumと言える。

 

社会人になってから、とうとうカセットデッキも処分してしまったため、当時のアルバムをCDで買い直そうと思った時に、まず最初に買ったCDも「オペラ座の夜」だった。

 

こんなことを言っても、これまで誰も相手にしてもらえないので、特に自分から話すこともなかったのだが、今回の映画「ボヘミアン・ラプソディー」のおかげで、そう言った話をする機会を与えていただけたのは、本当に有り難い。

 

特に映画の中で、各メンバーが作曲に携わっているシーンがあり、こうやってメンバー1人1人が、このアルバムに関わっていたことを知れたことは、僕にとって非常に貴重なことだ。

 

クイーン・ファンである僕にとっても、あの「ボヘミアン・ラプソディー」がどうやって作曲されて、世の中に出てきたのか不思議であった。それくらい、ロックというジャンルの中で群を抜いて異彩を放っている曲であった。その背景が、まさかこの平成が終わろうとしている頃になって、映画で映し出されるとは、全く想像していなかった。

 

しばしばビートルズの「サージェント・ペパーズ」になぞらえられることもあるこのアルバムは、最後に英国国歌までもが入っていたり、「劇場」というテーマを持ったアルバムと大見得切ったことに、充分お釣りが返ってくる内容となっているのではないだろうか。内容については、話し出すと止まらなくなるので、とやかく言わないが、是非多くの若い人達にも聴いてほしいと思う。

 

 

 

 

とは言え、下記は蛇足です。

 

映画の中でも、観客全員で大熱唱していた「Love of My Life」。僕も大阪城ホールでその一員として歌っていた。

「You’re My Best Friend」もシングルカットされただけあって、非常に聴きやすくクリーンないい曲である。

「Lazing on a Sunday Afternoon」や「Good Company」は、アンニュイな感じでリラックスして聴ける。

そこに「’39」というブライアン・メイのカントリー風の楽曲もある。ジャンルが違い過ぎて突拍子もない感じでもあるのだが、これがこのアルバムの懐の深さと言えるところで、しばしばビートルズの「サージェント・ペパーズ」になぞらえられる所以でもあり、「劇場」というテーマを持ったアルバムならではとも言えるのではないだろうか。また天文学者らしい歌詞も、天文学者らしい博学な内容で驚きである。

そして、最後に「God Save the Queen」でのブライアン・メイのギターソロ。国歌までもがアルバムに入っているとは、破天荒な幅の広さと言える。