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新型コロナウイルス感染症による、未曾有の緊急事態によって、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は「人との接触機会の8割の削減」という目標に対し「より一層の努力」を求めるとともに、そのための10のポイントなどを紹介し、協力を呼びかけているのは、ご存知の通りである。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00116.html

 

この10のポイントの中にも、「仕事は在宅勤務」が推奨されている。

今まで、日本の中ではなかなか進まなかった在宅勤務によるテレワークが、半ば強制的に拡がってきている。これにより、たくさんの人が遠隔ネット会議などを経験していると思うが、そのメリット・デメリットを肌感覚で実感している方も多いのではないだろうか。

 

メリットはやはり移動せずに会議が行えること。これにより、「人との接触機会の8割の削減」にも対応できるし、移動時間の節約にも大きな貢献ができている。

最近の遠隔会議では、一度に何十人といった大勢が同時に参加することもできる。そして、パワーポイントなどのスライド提示も行えるため、通常の会議にかなり近いレベルでのミーティングが可能になっている。

また、背景を隠すこともできるため、ちょっと自分の部屋を見られることには抵抗がある人でも、それに対応してくれているのも有り難い。

 

ただ、セキュリティの問題はすでにトラブルにもなっているようだ。このため、産業医面談・遠隔診療といった医療面談時のセキュリティや、人事や金銭面の重要な会議でのセキュリティ、学校の遠隔授業時の外部からの乱入などに対しては、十分に配慮が必要であろう。これについてもパスワードを設定したり、IT業者を選別することにより対応が可能になってくるのではないだろうか。

その他のデメリットとしては、やはりコミュニケーションの取り難さが挙げられるであろう。

私も、専属産業医の時代になどにリモート勤務を経験しているが、その時に憂鬱であったのが、普段からあまりきちんとコミュニケーションが取れていない人とのやり取りであった。ただでさえ、社内で直接会っている時でさえコミュニケーションが取りにくいのに、遠隔になるとさらにコミュニケーションが難しくなる。そういった場合、今すぐにその場に行けない状況のもどかしさを何度も感じたことがあった。

 

実際に、今現在そういった状況でもどかしさを感じながら自宅で仕事をされている方も少なからずいるかもしれない。

しかも、今回の新型コロナでは、外出することさえも憚られる状況である。そのためにフラストレーションもたまりやすくなっているであろうし、人によっては抑うつ的になることもあるかもしれない。

こういった時に、普段から上手くコミュニケーションが取れている職場スタッフ同士であれば、遠隔であっても数分程度雑談をしたりして、お互い気分転換しているとのこと。

それが、ギスギスした職場関係であると、そういったこともむしろ苦痛になるであろう。

今後、テレワークは急速に広まっていくと思うが、そのためにも普段からの職場内における良好なコミュニケーション作りに腐心していくことが、経営者や管理職にはなお一層求められる時代になってきている。