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今月、立て続けにメトアナの講演会を聴く機会があった。

福岡大学病院内分泌・糖尿病内科准教授の野見山崇先生と横浜市立大学附属市民総合医療センター内分泌・糖尿病内科部長の山川正先生が講演されていた。

 

 

メトアナとは、糖尿病薬の1種で、DPP-Ⅳ阻害薬とメトホルミンの合剤である。

ともに体重を増加させずに血糖値を下げてくれる薬剤の組み合わせなので、非常に理にかなっている。そして、合剤にすることで飲み忘れが減ることも期待される。「飲み忘れが減る」ことは「患者さんのアドヒアランスが向上した」と医療現場では表現する。この薬は1日2回内服する薬なので、その分メトホルミンの容量も多く服薬することができる。

 

それとは別に、2人の先生ともに食事療法や行動療法についてコメントされているのが印象的であった。

以前の私のブログでもコメントさせていただいたが、現在食事療法については混沌としている部分がある。特に炭水化物の割合を3大栄養素の中で何%するかは、正直医者によって意見が分かれていると言わざるを得ない。

野見山先生は医学的エビデンスを基に、50%以上摂取することを推奨されていた。

 

また、山川先生は患者とのパートナーシップを築くために行動療法が有効であることも強調されていた。その中で動機づけ面接やメディカル・コーチングについてもコメントされていた。糖尿病専門医の先生方の中でも、こういった患者をやる気にさせる手法が重要であることが広く認識されてきていることは、非常に嬉しく思う。

 

様々な先生方のご講演を聴かせていただくと、勉強になるのはもちろんのこと、どういったことにその先生が関心や興味を持っておられるのかも分かり、非常に参考になる。私自身も、糖尿病治療の中で行動療法の重要性をさらに認知してもらえるように、少しずつでも情報発信していける様に頑張っていきたいと思う。