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今月15日の日本経済新聞夕刊にて、「米1~6月のレコード売上高、CD超える 巣ごもり 家でじっくり鑑賞」という記事があった。

「米国で2020年1~6月期のレコードの売上高が1980年代以降で初めてCDを上回った。音楽配信サービスの普及でCDの販売が低迷する一方、新型コロナウイルス禍で家庭でレコードをかける人が増えている」とのこと。

 

21世紀になって、こんな現象が起こるとは、誰が想像しただろうか?

確かにCDが1980年代に席巻し、レコードをものすごい勢いで抜き去っていった時は、やはり「一抹の寂しさ」を感じたものだ。

そして、初めてCDを聴いた時に、レコードに比べ、どことなく冷たい他人行儀な音の印象を受けたことを今でも覚えている。

 

当時、僕は高校生で、吹奏楽部の部員達と喧々諤々、「レコードか、それともCDか」といった熱い議論をしていた。

やはり、両者ともに、メリット・デメリットがあり、一長一短であったのだが、結果的には小さくて便利なCDがレコードを凌駕していった。

 

当時は、あまりよく分かっていなかったが、CDはレコードよりも録音されている音域が狭く、それが聴いていて、音の深みを感じさせず、何となく他人行儀なよそよそしい音楽として感じられてしまう原因になっていたということのようだ。

 

ただ、時代はさらに大きく変化し、記事によると、

「CDの販売が減少している最大の要因は、音楽配信サービスの普及だ。消費者はCDを購入せずに、音楽を聴くようになっている。配信サービスは20年1~6月に12%増え、売上高は47億9700万ドルと楽曲全体の約85%を占めた」とのこと。

 

確かに、今や音楽配信サービスであれば、スマホの中にどんどん楽曲を入れていくことができ、CDを大量に保管する必要すらなくなってしまった。しかも、ハイレゾで聴けたりして、CDよりも音質が格段に良くもなっている。

 

ただ一方で、レコードの売り上げが伸びてきていることも驚きである。

もちろん、DJ達の活躍によるレコード消費も大きいと思う。それに加えて、おじさん達の「かつての音楽をもう一度レコードで」という思いの、思いの外熱い思いがあることが、この数字を見て感じられる。

やはり、80年代までの音楽は、僕自身も少々面倒くさくても「時にはレコードで聴きたい」と思ってしまう。

 

実は、僕の家にもレコードプレーヤーがしまってあると思う。引っ越して来た時にレコード針を歪めてしまって以来、使わなくなってしまった。レコードも何枚かは残っているので、この記事を読んでしまうと、いよいよ自分も「巣ごもり用」にレコード針を買いに行こうかという気になってきた。