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今月21日、日本経済新聞社が「何歳まで働くつもりか」を全国の18歳以上の男女を無作為に抽出して調査した記事が、同新聞に載っていた。

これによると、70歳を過ぎても働く意欲を持っている人が3割いたとのこと。

 

近年の目覚ましいがん治療の進歩に伴い、私の印象としても、ますます最近長生きされる方が増えてきている気がする。それ自体は大変喜ばしいことではあるが、実際90歳や100歳まで生きることも、かなりリアリティがある現実となってきた気もしている。

私と同様、そういった長寿を意識してきている人達が増えていることが、この「70歳を過ぎても働く意欲を持っている人が3割」のデータとして現れているのではないかと思う。

 

癌の救命率上昇の一昔前から、脳梗塞や心筋梗塞で亡くなる方々が日本では減少してきている。まさに、日本の救急医療や脳神経系・循環器系の医療レベルの高さが、これを可能にしていると言えると思う。

 

ただ、救命と、健康寿命が延びるということが必ずしもイコールではないことも現実としてある。特に、脳梗塞後遺症は、誰もができる限り避けていきたいと考えているのではないだろうか。

 

にもかかわらず、その脳梗塞の原因であるメタボリックシンドロームや高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病に対する危機意識は、現役で働いている社会人の方々の中で、私の想像以上に「過度に低い」ことが産業医をしていて日頃感じることであり、そして大変危惧されることでもある。

 

60歳を過ぎても元気で働くためには、40~50歳代の時に如何に体調を崩さなく乗り切れるかが非常に大切なのではないだろうか。

まだまだ働きたいと思っていても、今できているレベルで働けない身体になってしまっては、自分が納得した仕事や生活が送れなくなってしまう。

「後悔先に立たず」と言ってしまえば、それまでだが、そうした人達を1人でも減らせるように、自分の専門性をしっかり活かして、これからもっと幅広く働いていけたらと思う。