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先週末、日本糖尿病医療学学会の関東地方会の中で、動機づけ面接演習もあり、初めて参加してみた。

最近、メディカルコーチングをされている先生方も、この「動機づけ面接」を勉強されている方が多く、僕もいつか講義を聴いてみたいなと思っていた。

 

前半は、講義形式でレクチャーがあり、その後ロールプレイをさせていただいた。

今回の講師の先生は、防衛医科大学校看護学科准教授の瀬在泉先生だった。 瀬在先生は、元々東京都済生会中央病院で循環器病棟の看護師をされていたとのこと。私の研修医時代に、もしかしたら病棟でお世話になっていたかもしれない。

 

動機づけ面接法(Motivational Interviewing ;MI)は要約すると、本人が変わりたい方向を見出し,その方向に変わろうとする対象者に力を添えていくような手法だとのこと。当初はアルコール依存症の治療法として開発され、次第に体系化されていき、最近ではプライマリケアや公衆衛生にまでその活用の幅は広がってきているらしい。

 

最初に、動機づけ面接は、「asking Open question(開かれた質問)、Affirming (是認)、Reflecting(聞き返し)、Summarizing(要約)」といった4つのスキル、それぞれの頭文字をとって OARS(オールス)と呼んでいるスキルがあるということを教わった。

 

また、今回の実習では、「3つの深さで聞き返そう」ということで、「単純な聞き返し」「複雑な聞き返し(状況の具体化)」「複雑な聞き返し(気持ちや感情、価値)」といったことを意識して、ロールプレイを行った。

質問するとは少し異なり、話し手が話したことに対して様々な「聞き返し」を行うことによって、話し手が「まだ語っていないこと」をさらに話してみたいと思わせる。その中に「行動変容に向かう言葉(チェンジトーク)」があれば、その内容を具体化したりして、「動機づけ」に結びつけていくとのこと。

 

なかなか1度の研修だけでは「コツ」を掴めないところもあった。一方の感想として、他の参加者も仰られていた通り、MIは、まだ受け入れができていない状態の患者さんに対しては、有効である可能性は十分あると、私も思った。コーチングの手法等と、上手に必要な部分を織り交ぜていけば、より糖尿病患者さん等に対して、「やる気になってもらう」ように行動変容に繋げていく可能性を高めていけるかもしれない。そういうワンステップアップした行動変容を患者さんに起こさせるために、自分自身もさらに色々と勉強していきたいと考えている。