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小・中・高校が一斉に休校になり、本格的に感染拡大予防対策が行われるようになってきた。

実際に、街中を歩いていても、驚くほど人通りが少ないこともしばしば見られる。

 

先日、月に1度の恵比寿駅周辺での仕事があった。10時からなので、それなりにゆっくり家を出られるのだが、いつも恵比寿駅に向かう山手線に乗ると、原宿・渋谷といった駅間では、ラッシュアワー時の混雑で、鞄も網棚に乗せることもできないくらい混雑している。このため、パソコンの入った重い鞄を前にしながら、ぎゅうぎゅう詰めの状態で、いつもブルーな気持ちになっていた。

しかし、先日は驚くような空き具合で、午後の閑散とした時間帯のような客数しか乗車していなかった。世の中では、できる限りテレワークを呼び掛けているが、本当にこんなに通勤・通学者が減ってしまうのだと、愕然とする思いであった。

ただ、そういった意味では、感染拡大予防としては非常に効果が出ているのではないかとも感じた。

 

また、感染拡大予防の基本としては、ご存知の通り手洗い・うがい・マスクとなるであろうが、実際の清潔操作は本当に難しいと思う。豪華客船内での感染拡大はそれを如実に示すこととなった。

我々医療者は、病院内で手術や手技を行う際に、厳格な清潔操作を求められる。このため、医学生・研修医時代からみっちりとトレーニングを何度も受けているのだが、意外にこの清潔操作を完ぺきにこなすことは、思っている以上に難しい。

 

豪華客船内で、厚生労働省の職員が2次感染した等とニュースで報じられているが、私としては「やはり」と思わず思ってしまった。それは、我々が病院内で何度も何度もトレーニングして身についてきた清潔操作を、医療者ではない公務員や従業員、そして高齢のお客さんすべてが、1度のミスもすることなく完璧に行わないと、あのような船内感染が広がってしまうことになる。

神戸大教授の先生も仰っていた様に、清潔区域と感染区域での、防護服の扱いなども、一般の方々にはなかなか理解が難しいと思う。

しかも、例えば清潔区域に防護服のまま入ってしまったり、はたまた何かの拍子に手すりを触ったりしてしまったとしても、その時は痛くも痒くもないので、ついつい清潔操作がルーズになってしまうこともあるかもしれない。

ただ、これがもっと感染力の強いエボラ出血熱などのウイルスであれば、2次感染でもっと重篤な状態になる人が出たりすることも考えられる。そういった意味では、今後、もう1度改めて感染区域に入った時の対応について、綿密なシミュレーション・訓練を行っていく必要がどうしてもあると思う。

 

今夏の東京オリンピックのことを考えると、どうしてもこの3月に様々なことを我慢しながら、感染拡大を防いでいく必要があると思う。このため、小・中・高校が一斉に休校になることは、やむを得ない、背に腹は代えられない国策であると考えられる。

ただ、これにより、生活に窮する人達も相当数出てきていることも事実であり、9年前の東日本大震災の時と同じように、みんなで助け合って、この困難な時期を何とか無事に脱することができるように協力し合っていきたいものである。