「「いい質問」が人を動かす」を読んで

2016年10月に発刊された「「いい質問」が人を動かす」(谷原誠;文響社)を読んでみた。これも、家の中で山積みされていた1冊である…。

 

著書の谷原誠氏は、弁護士で、こういったコミュニケーションに関する本を今までも執筆されている。

 

この本を読んでの第1印象は、とにかく非常に読みやすいことだ。大事なところにすでに黄色いラインが引いてある。このため、ポイントが一目瞭然で、読み進めやすい。このため、「質問する」について勉強したいと思っているビギナーの方には、非常にお勧めの本だと言える。

 

コーチングのコアスキルの1つである「質問する」の内容から、弁護士が法廷で用いる議論を制する「いい質問」まで、「質問」に関する幅広い話題提供を行ってくれている。

我々がコーチングで用いる「質問」とは、また異なる、議論を制する「質問」や、その気にさせる「質問」など、弁護士という職業ならではのリアリティのある文章は、さすがだなと感じた。そういった意味では、こういうことも勉強して、まんまと誘導されないように気をつけないととも思ってしまう(苦笑)。

 

また、思った以上に大事なところにすでに黄色いラインが引いてあるのが、読んでいて快適だった。これも、きちんと的を得たところにラインが引いてあったからだと思う。

僕自身、必要な時は蛍光ペンで線を引いている。ただ、そのためには、線を引ける安定した状況でないと線が引けない。このため、電車の中などではなかなか難渋する。そして、線を引き出すと読む時間がかかってしまう。電子書籍でもラインを引くことができるが、それでも時間がかかってしまうことに変わりはない。

 

それを面倒がってしまって、線が引いていないと、後々読み返した時に、ポイントを探すことが困難であるため、非常にもったいない思いをする。

 

全ての本が、ラインを引く必要はもちろんないが、初心者向けの導入本であれば、こういった工夫も早く要点を掴めるようになるといった点で、大切なことの1つなのかもしれない。