オンキョー倒産の無念

業績不振で昨年8月に上場廃止になっていたオンキョーが、今月13日に破産手続きの開始決定となったそうだ。新聞等の報道によると、スマートフォンなどで音楽を視聴するスタイルの変化に対応しきれなかったとのこと。

オンキョーと言えば、かつてミニコンポやステレオセットなどのオーディオ機器で、お世話になった方も多いはずだ。

 

僕自身も、「ONKYO」のステレオを学生の頃から愛用していた。

何といっても、その音が好きだった。僕個人的には、もっともバランスの取れた音が出るのがオンキョーなのではないかと感じていた。

オーディオ機器については、僕がTubaを吹いていたため、やはり低音がしっかり聞こえてくるものにこだわっていた。低音を鳴らすメーカーは他にもあるが、全体のバランスも見ると、やはり日本のメーカーは素晴らしいなと思っていた。

 

同日の日経新聞の記事等を読むと、「同社は1946年創業でオーディオブームを支えた。2000年代に入り米アップルの携帯音楽プレーヤー「iPod」やスマホが普及し市場環境が一変。米楽器大手や中国家電大手と提携したり、パイオニアからヘッドホンなどの事業を買収したりしたが、市場縮小に伴う業績悪化に歯止めをかけられなかった。「ONKYO」のブランドはシャープとヴォックスの合弁会社が今後も使う」とのこと。

確かに、今の若い人達は、音声配信なども含め、インターネットを介して音楽を聴いているようで、なかなかオーディオ機器で音楽を聞いたりする人はかなり少ないのであろう。こういったところにも、時代の流れを感じざるを得ない。

ただ是非、「ONKYO」のクオリティは下げずに、これからの時代に合わせた音響を何かしら提供し続けてもらえたらと願ってやまない。