日本と各国のマスク着用の考え方と生活状況

いよいよ日本でもマスクを外すことについての議論が活発になってきた。

ご存知の通り、ニュース等の映像を見ていると、欧米では今年に入り、明らかにマスクをしていない人が多くなっている。しかし、昨年までのような医療崩壊が起きてはいないようで、海外渡航者同士の交流も盛んになっており、人流はかなり元通りに戻ってきている様子である。

アメリカCDCにおいては、今年2月の時点で新型コロナの抗体を調べた結果、アメリカの全人口の58%がすでに感染をして、抗体を持っていると推計している。しかも、17歳以下では既感染者率は約75%に上っていたとのこと。この理由としては、ワクチン接種率の低い若者ほど割合は高いことが考えられているようだ。

一方で、感染者や死者が少ないとされる中国は、これもご存知の通り、上海などは長期間のロックダウンを行っており、みんなマスクどころか、外出すらできない状況となっている。

この違いは何であろうか。

僕自身は、どのくらい国民が、この2年間マスクをきちんとしていたか否かの差ではないかと感じている。

欧米では、マスクする人の割合が少なく、この2年間で新型コロナウイルス感染症で亡くなった人もかなり多かった。ただ、すでにワクチン接種や既感染によって多くの人が抗体を持っているということで、コロナ前の生活に戻りつつある。ただ、これはある意味、日本人から見れば、野蛮な手法と言えるかもしれない。

一方の中国では、ワクチンの効力も弱いと言われており、しかも既感染者もまだまだかなり少ない。ゼロコロナ政策を続けようとすれば、欧米のようにコロナ前の生活に戻るためには、これからまだ数年単位の期間が必要となってしまうのではないだろうか。

そういった観点からすると、日本は非常にコロナでの死者数も少なく、しかも少しずつコロナ前の生活に戻りつつもある。非常に上手くソフトランディングしようとしていると感じる。

是非、日本人はみんな自信を持って、上手にマスクの着脱を行いながら、このコロナのパンデミックを終息させていければとよいのではないか。外国人観光客も増えながら、医療の逼迫も起こらず、経済が回るようになれば、子供達もいよいよ制限なく自由に様々な活動をすることができるようになっていくであろう。

もっと、日本の取り組みは非常に上手くいっているんだといったことを、様々な日本人がみんなで世界にアピールしてもよいのではないかと思うし、もっと自信を持って行動してよいとも思うが、皆さんのお考えはいかがであろうか。