今夏の初蝉

例年より少し早い梅雨が明け、いよいよ夏到来である。

蝉の声も、そこかしこで聞かれるようになってきた。

 

いつからか毎年、その年最初に、いつどこで蝉の声を聞くか、意識するようになった。

昨年は、御茶ノ水駅を降りて明治大学付近を歩いている時だったと思う。良い天気で、如何にも「夏が来た」という感じがした。

 

今年は対照的に、まだ梅雨が明けず、連日雨が降っている最中、6月末だったと思うが、夕方にやっと一時的に雨がやんでいるような時であった。ワクチン接種のお手伝いが終わって、市川市内の体育館を出て歩いている時に、1匹だけが鳴いていた。「フライングでしょ!?」って、思わず独り言でツッコミを入れてしまった。

 

その後も散発的に、何度か梅雨の最中に鳴き声を聞くことがあり、そうしているうちに梅雨が明けた。そういった意味では、これらの蝉の声が、あれだけ連日雨が降っていたにもかかわらず、早々と梅雨明けを予言していたということだろうか?

どれだけ気象技術が発達していったとしても、まだまだ自然には敵わないところがあるのかもしれない。

 

これから蝉の声を避けることはできない、夏真っ盛りとなった。

そして、いよいよオリンピック。

こんな猛暑著しい真夏の東京開催では、気温がどこまで上がるのか、そして台風などの暴風雨に見舞われることが無いのか、否が応でも気になってしまう。

猛暑でとても競技を行うような環境でない状況になってしまった時に、誰がどのように対応を決め、責任を取っていくのであろうか…。