夏と言えば蝉だが、今年の夏は、先月末に雨が多く、気温も下がってしまったことから、いつの間にか蝉の季節が追いやられてしまった感がある。僕自身は、暑さには強いところがあり、正直、できるだけ暑い時期が続いてくれた方が有り難いと思っているくらいだ。
しかも、新型コロナウイルス感染症の感染者数も急増し、緊急事態宣言が長引いたこともあり、あまり例年の夏休みらしいことが無く、どこへも行き難い状況になってしまい、都心にいることが多かったことも、セミの鳴き声と無縁になってしまったのかもしれない。かと思えば、今日も実はセミの鳴き声が聞こえ、蝉も季節感が分かり難く大変だなと思ってしまった。
そして、今年も気がつけば彼岸が過ぎ、いよいよ暗くなる時間が早くなり、すっかりコオロギの鳴き声が似合うような夜になってしまった。昼間は気温が上がっても、夕方になれば涼しくなるため、そういった意味では、今年は長袖のYシャツを着ていることが多かった。
実は、京都ではあまり長袖のシャツだけを着る時期が非常に短い。それは、夏が暑く、お彼岸を過ぎると急に肌寒くなり、上着を着ないと風邪をひいてしまうような気温の変化が激しいことが理由である。このため、上着を着ずに長袖だけの格好をすると、必ずこのことを思い出してしまう。
これから徐々に寒い季節になると考えると残念で仕方ないが、すでに東京オリンピックのロゴを見ても、だいぶ過去のことの様に感じてしまうようになっている自分に気がつき、もう夏は諦めざるを得ないかと思ってしまう。
そして、また風邪をひきやすい寒い季節になる。ただし今年ももちろん、風邪をひいたらシャレにならない。新型コロナウイルス感染症なのか否かの区別がつかなくなってしまうため、寝冷えしたりせず、しっかりマスク・手洗いもして、体調を崩さないようにより一層気をつけなければと思う。