実は先月、労働衛生コンサルタントの試験を受験した。
自分としては、50人未満の事業所にもコンサルタントとして関わることができるので、是非、この資格を持っていたいと考えてのことだ。
しかしながら、あいにくこの試験の合格率は非常に低く、しかも試験問題は、普段自分が関わっている業務とはかなり隔たりがある内容のものが多数あり、正直、とても受かる自信がないので、数年前から、上タイトは思いながらもずっと避けていた。
実は医師であれば、年に1回、日本医師会で開催される研修会に出席すると、筆記試験が免除される。
しかし残念ながら、このコロナ禍において2年連続でその研修会は中止となってしまった。
さらに、最近は希望者が多いようで、抽選となっており、必ず受講できるとは限ってもいない。
このため、今回、一念発起して、筆記試験を受けることにした。
ただ実際には、先程も述べたように、粉塵や有機溶剤、高圧室など、自分の普段の業務とは縁遠い内容のものばかりで、この歳になってそれらを暗記することは、正直、至難の業であった。
しかも、法律の範囲が広く、出題される問題も重箱の隅を楊枝で突くような内容のものも散見し、勉強を始めた当初は、ちっとも集中力が続かない有様であった。
それでも、あらかじめ過去に試験を受けたことのある先生数名にアドバイスをいただき、過去問集を3冊購入し、計6年分を何とか解けるようにはならないとと、それなりに必死で頑張ってみた。
ただ、実際に本番の試験を受けてみて、ちょっと過去問から外れた内容でひねられてしまうと、全く太刀打ちができない、情けない有様を結局は露呈してしまった。
実際には、筆記試験に合格したとしても、後日口頭試問が待ち構えている。その口頭試問には3人の試験官がいて、かなり詳細な内容まで質問されるらしい。自分にとっては、合格への道は相当に険しい…。