先月、たばこについて、興味深い記事が2つあった。
ひとつは、喫煙者率。
日本たばこ産業(JT)が7月30日に発表した2018年の「全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男女に占めるたばこを吸う人の割合「喫煙者率」は前年比0・3ポイント減の17・9%で、3年連続で過去最低を更新したとのこと。
男女別では、男性が0・4ポイント減の27・8%、女性は0・3ポイント減の8・7%だったとのこと。全国の喫煙人口は、前年比37万人減の1880万人と推計している。
https://www.jti.co.jp/investors/library/press_releases/2018/0730_01.html
この要因として、高齢化の進展、喫煙と健康に関する意識の高まり、喫煙をめぐる規制の強化や、増税・定価改定等によるものと考えられるとのこと。
また、日本経済新聞の7月17日の記事では、串カツ専門店の串カツ田中が大幅に続伸しているとのこと。
串カツ田中は6月から9割の店舗で禁煙を実施。禁煙の影響だとみられ7月5日の株価は下落したが、株式市場では「禁煙だから来店するという客が増加する可能性に着目している」とのことで、その後株価が上昇しているとのこと。
来店客の属性は、家族が6%増、20代までの男女グループと女性・カップル客がそれぞれ1%増。一方で会社員・男性は6%減、30代以上の男女グループが1%減となった。来店のピーク時間が早まり、深夜帯の売上高が減少しているらしい。
確かに、今まで串カツ屋といえば、大阪のおじちゃん達の盛り場的なイメージがあり、近づき難かった。しかし、禁煙にしてもらえれば、子供達を連れてお店に行ってもよいかなと思えるようになった。
一方的に禁煙にしてしまったら売り上げが下がるという、画一的な考え方も、これからの時代では当てはまらなくなってきているのかもしれない。