今回の新型コロナウイルス感染症に対するワクチン2回接種終了者が、日本では70%を超え、75%に達しようとしているとのこと。これは世界的に見ても、非常に高い水準であると言える。
実は9・10月に、ほぼ満員御礼といったような、かなり混雑している会場もあった。
この時期に来られた方々には、ある特徴・共通点が多くみられた。
医師の問診時に、アレルギー反応の観点から、「最近ワクチン接種したことはありますか?」と聞くこともあるのだが、そうするとかなりの確率で、「子供の頃以来で、大人になってからは一度もワクチン接種したことはありません」と回答される方が多かった。
できれば今回のコロナワクチンの接種もしたくはないと思っていたが、周りがみんな打っているし、仕事上からも打たざるを得ない状況となり、仕方なく接種に来られた方が多いように感じた。ある意味これらの方々は、如何なるワクチン接種も行わない「強固な岩盤層」であったのではないだろうか。
こういった人達が今回のワクチン接種を行ってくれたことで、ワクチン接種に対する敷居が下がり、今後は他のワクチン接種も受けてくれるようになる、そういったきっかけになったような気もしている。
本当にまさかの未曾有の事態が起こり、日本中を巻き込んで行われた大規模ワクチン接種であるが、これをきっかけに、今までいかなるワクチン接種も全くされていなかった人達が、毎冬のインフルエンザワクチン接種や風疹ワクチン等も接種してもらえるようになれば、日本からこういった感染症によるトラブルに巻き込まれる人が減少していくことも期待されるとも考えられる。
そういった意味で、今回のパンデミックや大規模ワクチン接種によって、多くの人々のウイルスやワクチン接種に対するヘルスリテラシー向上に役立ってくれればよいなと思う。
話しは飛んでしまうが、最後に、僕個人としての希望としては、
できることなら、3回目接種として、日本で開発されたワクチンが用いられることができたらと思う。
そしてさらに、このまま第6波など起こること無く、例年通りに近い年越しができたらと思うが、甘い考えであろうか…。