津島雄二氏を偲んで

今月、津島雄二先生のお別れの会があった。あいにく、どうしても都合がつかず出席できなかった。

お気づきになった方もおられるかもしれないが、1冊目の本を出版する時に、帯を書いていただいた方だ。やはり、帯は非常に大切で、どなたに書いていただくかで、非常にインパクトが変わってくる。そういった意味では、「医師の働き方改革」がテーマであったため、厚生労働省の関係者の誰かに書いていただけたらとずっと考えていた。

 

そういった内容の相談を何人かの人にしていたところ、ある知り合いの方からご紹介いただいたのが津島先生であった。結局2回、直接お会いさせていただいた。

初めてお会いした時も、すでに90歳になっておられたのだが、お話を聞くと、毎日のように在籍されていた東京・丸の内にある法律事務所に出勤されているとのこと。年齢を全く感じさせない、本当に足腰も受け答えも大変しっかりされておられ、本当に素晴らしいなと思ったのを、今でもよく覚えている。

所属されていた弁護士事務所においても、病院における働き方改革に携わっておられたこともあり、「医師の働き方改革」について大変関心を寄せていただき、帯の執筆についてご快諾していただいた。

 

有名な方なので、年配の方であればご存じの方も多数おられると思われるが、津島先生は、あの太宰治の娘婿となって津島姓となった。弁護士であり、かつ衆議院議員で、厚生大臣等の要職を歴任された。

子供の頃に、テレビのニュースで見かけることは度々あった訳だが、まさか自分が本を執筆して、その帯を書いて下さることになるとは、全く想像していなかった。改めて、大変厚かましいお願いだったと思いながらも、本当に感謝申し上げたい。まったく見ず知らずの若造にもかかわらず、非常に穏やかに応対いただき、非常に嬉しかった。

 

謹んで、ご冥福をお祈りいたします。