今回、初めての東京開催、しかも日本橋での学術集会が無事終了いたしました。
台風が関東上陸の可能性という天気予報でもありましたが、それも運よく逸れてくれました。こうした幸運もあり、会場が満席となる方々にお集まりいただき、懇親会も70名超の人数で開催することができ、大いに盛り上がった学術集会となりました。
元来、日本臨床コーチング研究会では、外来や入院といった臨床の場において、患者さん達に対してコーチングを活用することが有用であるといったことを、ディスカッションしたり、症例報告したりしてきました。
しかしながら、昨年から始まった「医師の働き方改革」では、コーチングを医療機関の組織内で活用することや、医学部における医学教育の現場においても極めて有用だということが分かってきており、このため、近畿大学医学部小児科教授の杉本圭相先生や関西医科大学教育センター教授の西屋克己先生などにもお越しいただいて、ご講演をしていただきました。
基礎講座では、「聴く」「質問する」「承認する」といった、コアスキルの研修にも60名以上の医療者が参加され、実際に患者役などを演じてもらい、この患者役をしてみることで、患者さん達が感じていること、医療者のコミュニケーション態度がどの様であればよいのかなど、想像以上に色々なことを感じることができる、貴重な機会となりました。
さらに「タイプ分け」のセッションでは、参加者の先生方にも、あえて普段の自分とは異なるタイプを演じてもらうなど、様々にコーチングを実際に体感していただく場ともなり、会場も非常に和気あいあいと楽しい雰囲気で、医療者の皆さんも大変充実した顔をされておられたのが印象的でした。
その他にも、今回は初めての東京開催ということもあり、特に関東エリアの先生方が大勢新規参加者として参加いただき、大会長3人、大変嬉しく思っております。
実際には、研究会幹事など、多数の大会運営関係者の先生・スタッフの方々と何度も打ち合わせを行い、非常にお世話になりながら開催にこぎつけることができました。今回、学術集会のポップアップ前で大会長3人揃っての写真を撮っていただいたので、ホームページにもアップさせていただきます。
また、来年は愛媛県にて学術集会を開催予定です。これからも、多くの医療関係者の方々に、ご参加いただけると嬉しいです。