南極観測隊に参加していた大学の同級生が、2月に帰国し、4月から紋別市内の病院で勤務することになった。
紋別と言えば、北海道のまちであることは分かるが、実際にどの辺りにあるか明確に答えられる人はどれくらいいるのだろうか?
僕自身も、全くイメージができなかったのだが、サロマ湖の北側で、海に面した街だということを、今回初めて認識した。
すでに30年程前に電車が廃線になったまちだそうで、その代わりに市街地から15分程でオホーツク紋別空港が、同時期にできたとのこと。
こういった地方の医療を支える大変な役割を、友人が働く病院も担っているとのこと。ただ、「医師の働き方改革」への対応について、まだまだ情報が不足しているということもあり、今回講演に呼んでいただいた。
今回、初めてオホーツク海を見たのだが、自生している木々もシラカバなどで、まさにこれまで写真や映像で見てきた北海道だと感じた。
天気予報では、北海道は今シーズン一番の冷え込みと脅かされて、どれくらい厚着をしていけばよいのか途方に暮れていたが、意外に来てみると、確かに夜の冷え込みはあったが、真冬の寒さといったほどでは無くてホッとした。
オホーツク海やサロマ湖があるので、やはり特産はアワビや蟹。
一連のコロナ禍で、さっぱり旅行などしていなかったので、その地元特産の海産物をいただいて、その美味しさにちょっと感動してしまった。
テレビで、第5波が落ち着いて、一気に日本全国の人流が活発になっているのを見て、少々旅行に行くのはまだ早いのではないかと思っていたところがあるが、実際に地方に来てみると、やっぱり旅をするということは非常にリフレッシュになるものだなと、改めて感じた。
北海道内のいずれの医大からも遠く、本当に僻地医療を支えていくのは大変だろうなと思う。
コロナと同じで、出来ないことはいくらでも並べることができるであろうが、是非、色々と工夫しながら、「医師の働き方改革」を前向きに捉えて、病院運営を上手に舵取りしていってもらいたいと思う。
僕自身は、「地域医療推進法人」を立ち上げていったりすることが、非常に効果的と感じたが…。
今回の講演にあたり、大変有難いことに紋別市が主催、紋別市長自らには冒頭挨拶もしていただいた。
部外者が言うは易しだが、やはりこれからも、こういった地方の医療を支援していけるように、微力ながらも日々頑張っていきたいと、さらに強く思うようになった。