近年、二酸化炭素排出削減の重要性から、通勤のスタイルも大きく変わりつつある。こういった理由から、最近は自転車で通勤する人も増えてきている。
ただ、そこで問題となってくるひとつが駐輪場の問題である。都心部であればあるほど、駅前のスペースは少なく、放置自転車対策が急務となっていた。近年では、駅周辺に地下駐輪場を増設しているところもある。
実は僕自身、最寄り駅まで2㎞くらいなので、以前から自転車通勤したいなと考えていた。しかしながら、駅周辺の公営駐輪場の台数が少なく、抽選となっており、しかもそれがかなり高倍率だったので、毎年当たらず、ずっと諦めていた。
そういった苦情も多かったのであろう、何年か前から、最寄り駅の線路脇にかなり大規模な駐輪場増設工事が始まっていた。
ただ僕自身、引っ越してきて20年くらいになり、当初何度か抽選で外れてから、全く自転車通勤するという概念すらすっかり忘れてしまっていた。加えて、家族がずっと違う駅までの自転車通勤していたため、僕が使える自転車もなかった。
それが今春から、1台、通学に使わなくなったため、夏くらいに、そう言えば自転車通勤できるのではないかと、遅ればせながら気がついた。
年度の途中であったが、駐輪場の大規模増設と、昨年からの新型コロナウイルス感染症による在宅勤務も重なり、自転車通勤している人も減っているのではないかと思い、早速市役所のホームページで調べてみた。そうしたところ、今までではあり得なかったくらいに、問題なく駐輪場が使えるとのことだったので、早速手続きに行き、晴れて自転車通勤開始となった。
転居してきてから何年間は、何の疑いも持たず、雨の日でもずっと駅まで歩いていた。
それが、最近はノートパソコンを毎日持ち運ばなくてはならなくなり、カバンが重くなったという言い訳の元、ここ何年かは「何の疑いもなく毎日バス通勤」してしまっていた。実は、うちの最寄りの停留所までは「現金に限り100円」で乗れてしまうのだ。
このため、最近はずっと100円玉の消費量だけは相当なものであった。
それが、自転車通勤となり、まったく100円玉を使わなくなった。そして、やはり時間的な節約もかなり大きい。通勤時間帯のラッシュ時には、かなり車道も歩道も混雑しており、バスに乗っていると、本来5~6分のところを、15~20分かかってしまうこともあった。
これが自転車通勤であれば、徒歩・バスよりも早く駅まで辿り着くことができる。しかも、家族が自転車を購入した時に、前後両方の籠を最大限大きなものにしてくれていたため、大きめのカバンでも問題なく入れられる。
最近では、小雨くらいでは、傘もささず、雨合羽も被らずに少々濡れてでも自転車で通勤してしまっている。しかも電動自転車なので、坂道もほとんど平地を走っているのと変わらないくらいの負荷で漕げてしまう。
かつては自転車通勤していることが多かった。中学校も自転車通学だったし、予備校時代は5㎞ほどを毎日自転車で通学していた。
自転車暴走族にならないように気をつけながら、健康のためにも、時間短縮のためにも、そして環境のためにも、自転車通勤を続けていきたいと思う。