東京都、千葉県を中心に先月から風疹の患者数が増加してきており、国立感染症研究所 感染症疫学センターによれば、2018年9月19日時点で今年に入ってからの累計患者数は496人となり、昨年1年間の5倍を超えたとのこと。
今回の特徴は、患者は30~50代の男性が目立つこと。この世代は、風疹を予防するワクチンが定期接種になっていなかったなどの理由で、免疫が十分ではない人が他の世代よりも多いと言われている。
大人が風疹に感染した時に、注意しなければならない点の一つは、先天性風疹症候群の疾患を抱える赤ちゃんのことである。妊娠初期に風疹にかかると、母親から胎児へ胎盤を介して感染し、先天性風疹症候群を起こすことがある。 5年前に風疹が大流行した時には、都内で16人の 先天性風疹症候群の患者が発生した。
実は、私自身、幼稚園の頃に風疹に罹患した。ちょうどその時に母親が妊娠しており、結局流産した。
私は1人目の子供であったため、その後もなかなか兄弟ができずにいた。妹が生まれたのは私が小学校4年生の時で、10歳離れた兄妹である。
当時、同級生や先輩などに色々冷やかされたこともあった。ただ、冷やかしていた連中が風疹と関係があったとはもちろん知るわけはなかった。
実際に、今年の流行では30~50代の男性の罹患者数が多い。奥さんが妊娠初期であれば、非常にデリケートな問題ともなりうる。そういった問題を予め避けるためにも、是非ワクチン接種を前向きに考慮していただきたい。