魔法のコンパスを読んで

皆さん、この本(魔法のコンパス;主婦と生活社)をご存知だろうか?

西野亮廣著といって、僕の世代ではあまりピンと来ないのではないだろうか。

梶原雄太と「キングコング」という漫才コンビを組んでいるお笑い芸人の方です。顔写真を見れば、見たことはあると思うが、それをわざわざブログでコメントするほどのことでもないのではと思われる方も多いかもしれない。

 

私自身、彼が監修した絵本が絶賛され、発行部数もかなり多かったとのことで話題となり、テレビ取材もされていたので、少し気にはなっていたので、今回ちょっと気楽な感じでこの本を読んでみた。

 

読み進めていくうちに、この人はどこまで本気でこの文章を書いているのだろうと、疑いたくなる心境が湧いてきた。それは、本文の内容があまりにも世の中に対し挑戦的であったためである。

著者がバラエティー番組に出演した時に、他のお笑い芸人達が、「西野のコメントはよくネット上で炎上している」と言っていたが、普段テレビで本人のお顔を拝見すると、とても挑戦的でしかも頻回にネット上で炎上している様な風貌には見えず、非常に穏やかな方にしか見えなかった。

 

しかし、この本の中には、かなりインパクトのある言葉がたくさん詰まっている。

あまり紹介はできないが、絵本を企画する段階で「確実に赤字が見込める作品を作ちゃえばいいじゃん」や、「本当に見せたいものを2番目に置く」など、かなり独特かつ強かな考え方の持ち主であることが伺えられる。読み始めは正直抵抗がなくはなかったが、一貫して信念を持ち続けて独自の発想で行動していることがわかり、ビジネス書としてもかなり参考になる点が数多くあった。

 

この本を読み終えて、是非、今後もどんどん今までにない超ユニークな企画を企んでくれそうな西野亮廣氏に、注目していきたいと思うようになった。

そして、彼が行動することによって時代が面白い方に動いていく、そう人をワクワクさせることができる人物ではないだろうか。