今月14日の日本経済新聞夕刊にて、「学校のウサギ もう飼えない 働き方改革で教員頼れず、地域ぐるみで世話模索も」という記事があった。
「ウサギの世話で土日も学校に通わなければならず、体力的につらい」とのコメントもあった。このため、「教員の負担軽減のために飼育をやめる学校が相次いでいるという。児童らが命の大切さを学ぶ貴重な場所でもある校庭の小屋。教員に頼らず、飼育を続けることはできないか、地域を巻き込んで模索する動きも出ている」とのこと。
もちろん、子供達に生き物の大切さを伝えることは、情操教育の上で非常に重要な要素の一つであると言える。
しかし一方で、文部科学省は昨年1月、教員の残業の上限を月45時間とするガイドラインを示している。そういった中で、本来の業務だけでも達成が難しいところに、週末の生き物の世話まで教員たちに任せっきりにしておくのは、今の時代、無理であろう。
今後、部活動やこういった生き物の世話といった、広い意味での課外活動の運営方法の見直しを、大幅に行っていく必要があると言える。
ただ、なかなか収益に繋がるようなものではなく、そうかと言って、子供達のためには是非、こういった課外活動を継続いってもらいたいという思いもある。
そういった意味では、今までのように何でもかんでも教師の方々に押しつけてきた業務を、地域や学生ボランティアといった、新たな役割を担ってくれる人達を受け入れて、上手に継続的な運営が行っていけるように、各地域で真剣に考えていく必要があると思う。
そして、実際にそういった活動が、各地域でも広がりを見せつつもあるようだ。
こういった観点から見ていくと、学校の先生の働き方改革は、もしかしたら「医師の働き方改革」よりも
大変なのかもしれない。だからこそ、これからは様々な形でサポートしていくことを考えていく必要があると思う。