「医師の働き方改革を実現!グッドプラクティス24に学ぶ」を読んで

「「医師の働き方改革を実現!グッドプラクティス24に学ぶ」(「医事業務」医師の働き方改革チーム大 編者:(株)産労総合研究所 出版部 経営書院2023)を読んだ。実は、この本は僕も共著させてもらっている。

 

僕は、第1章「実現のカギを握る3つのポイント」の中で「業務の効率化」というタイトルで、「医師の働き方改革」を積極的に取り組んでいくことの重要性をご説明させていただいた。

 

本のタイトルにもあるように、この本では、全国の24病院における「医師の働き方改革」に関する成功事例が紹介されている。

いよいよ、具体的にどういった成功事例が実際に取り組まれているのか、是非多くの病院関係者の方々に読んでいただきたいと思う。いずれの紹介事例も素晴らしく、現場の声を取り入れながら行われているところが、非常に現代的である。

 

未だに、来年度から始まる「医師の働き方改革」について、ほとんど知らないし興味も無いという病院経営者・管理者の先生方も少なからずおられる中で、すでにこのように積極的な取り組みを行い、病院経営を前向きにさせている医療機関も続々と出てきている。こういった成功事例を見ていると、これらの「勝ち組・医療機関」は来年以降、益々発展していくであろうと、他人ながら楽しみになってくる。

全国で、長時間労働の防止策だけに留まらず、DX・ICT推進、医局のフリーアドレス制、コメディカルの病棟担当制、積極的な地域医療連携推進等など、本当に多種多様な前向きな取り組みが行われていることが分かる。

実際には、様々な試行錯誤があったと思うが、そのノウハウが蓄積されてくると、よりクオリティの高い取り組みができていくであろう。こういった病院が自分の住む地域にある人たちは幸せだと思う。

 

やはり「医師の働き方改革」は積極的に行うことが大切だと改めて感じさせてくれる一冊である。

 

是非、ご購読いただけると嬉しいです。