完全栄養食を食べてみた

タイトルの通り、完全栄養食と言われる食品・飲料を何種類か食べてみた。管理栄養士さん達との勉強会で、以前から時々話題になることがあったので、それであればいっそのこと、みんなで試食してみようということになった。

 

と言っても、若い人達は詳しいようだが、僕みたいに普段からあまりコンビニにすら行かない人間にとっては、ほとんど馴染みが無い食材である。

このため、それぞれが気になる商品を列挙してもらって、試食会のために買い出しに行ってもらった。なかには、通信販売でしか販売していないものもあったらしく、今回はそこまでして購入もしてもらった。

 

僕の先入観では、概ねプロテインやフォーミュラ食と大して変わらないのではないかという思いを持っていた。確かに、それにほぼ近い食材もあったが、意外にきちんと1食分として食べれるものもあった。そういった食材だと、思ったよりも腹持ちがよく、総じて最近のこういった食材は美味しさもきちんと追及しているものが多いのだなというのが、率直な感想だ。

どれくらいお腹がいっぱいになるのか予想がつかなかったので、試食会後に、足りない分だけみんなで居酒屋に飲みに行って、不足分だけ食べるプランを立てていた。

実際に、みんなで飲みに行ったのだが、僕はすでに思った以上に満腹感を感じていて、珍しく居酒屋に行っても、ほとんどつまみが食べられなかった。

そういった意味では、とりあえずジャンクフードではなくて、それなりに栄養のバランスが取れた食べ物をサッと食べたいという人には、確かにお薦めかもしれない。

 

以下は、ただ単に僕の個人的な印象でしかないのだが、日清食品UFOの完全メシなどは、かなりボリューム感もあるので、それだけでも十分1食分になる人も多いのではないだろうか。また、グリコSUNAOのクッキーも思った以上に量があり、しかも普通に美味しく食べられた。また、飲料も飲みやすいものも多く、時々飲むのは十分アリかなと思った。

それから、やはりBASE等もそうだが、チョコレート・カカオ風味やレモン風味などにしておくと、総じて食べやすかったり飲みやすかったりするのかなとも思った。

 

ただ、素朴な疑問として、ビタミンなどの様々な栄養素が含まれている中で、温めてしまったり、湯煎してしまったりした時に、完全栄養食ではなくなってしまうような気がするのだが、実際にはどうなのであろう。また、本当にどれくらい体に影響が無いものなのか、そういった長期的なエビデンスも出てこないと、手は出せないという人々も多いと思う。

こういった食事がどれほど世の中に広まっていくのかは、冷静に見ていく必要はあるとは思う。しかしながら、思った以上に多くの人達に汎用されていく可能性が十分にあるものかもしれないと個人的には感じられた。