第51回労働衛生コンサルタント(保健衛生)試験に、何とか合格しました。
本当に「何とか」という言葉がぴったりするくらい、自分にとってはかなり大変だった。
この試験を受けるために、試験範囲としては労働衛生に関する化学物質・粉じん・騒音・振動などといった様々な領域のことを勉強する必要があり、しかも、各々に関してかなり詳細な法律まで覚えていく必要があるのだ。
糖尿病内科医といった臨床医としては、全くと言ってよいほど分野が異なり、まさにゼロから覚えていく作業の連続であった。昨年後半から、ブログの投稿が滞ってしまった要因も、実はこの受験勉強に追われていたためであった。
今の時代、かなり優秀なドクター達も産業医として本格的に働き始めており、その多くの産業医が労働衛生コンサルタント(労コン)の資格取得者となってきている。そういった意味では、これからの時代は労コンを持っているか否かで判断される時代になってきていると言えるかもしれない。
この試験勉強をしてみて感じたことは、産業医のイメージが大きく変わったということだ。つまり、職場の安全を守るということは、我々一般人が思っている以上に、相当大変なことなのだということが痛切に分かった。
労コンの資格を得たことで、50人未満の事業所にもコンサルタントとして関わることができるようになった。また、「医師の働き方改革」のサポート支援を行う上でも、労働衛生コンサルタントとして関わるという肩書ができたことは大きいと感じている。是非とも、こういったことに、今まで以上に積極的に関わっていければと考えている。
蛇足なことではあるのだが、この合格発表は2月29日であった。実は、教授から伊豆長岡に4年間行ってくれと言われたのも、12年前の閏日であった。4年に1回しか来ない閏日であるが、なぜか自分にとっては人生を大きく左右する1日となっている。
ただ自分としては、この偶然を、何とか良い方向に持って行けるようにこれからも頑張っていきたいと思う。