G 68番 一軍初打席

うっかりブログにアップし忘れており、2週間ほど前のことで、誠に恐縮なのであるのが…。

 

 

非常に不謹慎な理由だが、平日に帰宅して、ちょっとホッとしたところで、テレビのチャンネルを変えていたところ、ジャイアンツが終盤にもかかわらず5点差で負けていた。「今日は巨人が負けそうだ」と思って、そのBSのチャンネルで手を止めた。

 

すると、中日の投手陣が好調で、どうにも打線が繋がらない。そうこうして手を拱いているうちにツーアウトとなり、次は打順がピッチャーになってしまうというところで、ネクストバッターズサークルに背番号68の長身の若者がテレビに映し出された。

 

そう言えば先日、息子から優斗が一軍昇格したという話しを聞かされていた。「あれ、巨人はすでに日本シリーズ進出を諦めたのか」とも思ったが、「この優勝争い真っ最中な時にまさか」と、半信半疑な思いで聞き流していた。

 

ただ、やはり2mの身長とそれに加えたスター的な雰囲気があるからなのか、テレビカメラもプレー中にもかかわらず、執拗に68番の素振りする姿を映し出していた。

残念ながら、前のバッターが凡退したためチェンジとなり、打席に立つことなく、番組もコマーシャルになってしまった。

 

これをたまたま一緒に観ていた家族はみんな、俄然浮足立ってLINEやネットサーフィンし始めた。実は、未だに小学生時代の当時のボーイズリーグメンバーとは、お母さん同士がLINEで繋がっていたりしてる。

このため、BS-TBSで優斗がテレビに映ったことを早速報告すると、続々とレスポンスが返ってきていた。

 

最終回の巨人の攻撃となり、最初のバッターは八百板。「何だ、優斗じゃないのか」と思ったら、またネクストバッターズサークルに身長2mの68番がおり、テレビカメラがそれを再び映し出していた。その日のアナウンサーも解説者も、秋広優斗の話題となり、2mだけではない、大谷に似たスター性を持った選手だと、打席に入る前から話しをし出した。

 

そしていよいよ、高卒ルーキーの1軍初打席。この時、解説者は「全球ストレートで投げてほしいですね」と言っていた。実際には、初球スライダーと思われる高めの変化球でボール。すぐに2球目がストレートでストライクゾーンに投げ込まれ、そのファーストストライクを積極的に振りに行った。残念ながらタイミングがちょっと合わず、レフトへの浅いフライに倒れてしまったが、プロ野球最初の打席で、最初のストライクをしっかり振りに行ったことは、今後の活躍を暗示しているのではないかと、素人ながらに感じた。

 

子供の頃から、あまり喜怒哀楽を表に出さず、どんなにピンチとなっても冷静沈着にプレーしていることが多かったが、初打席でも、あまり気負わず淡々と仕事をこなしていたのが印象的であった。

アナウンサーが、なぜ「全球ストレートで投げてほしいと言ったのですか」と尋ねたところ、「先日、中日の高卒ルーキーが全球ストレートで投げてきてくれたところで、初安打を打った。そういった力勝負をピッチャーにも配慮してもらうのも、こういった大物高卒ルーキーの初打席にはあってもよいのではないかと思った」と語っていた。

 

さすが「プロ野球」、プロの世界だなと感じる。

 

ただ、バッテリーは、「この2mの高卒ルーキーにはそういったリスクの高い配球では打たれてしまうのでは」という、強い危機意識が働いたのではないだろうか。そういった意味でも、プロの中でもすでに一目置かれる存在なのではないかとも感じた。

 

残念ながら、また2軍に戻されたとのこと。ただ、せっかくチャンスをもらえそうになってきているのだから、是非、このルーキーイヤーに1軍に再昇格して、プロ初ヒットを決めてほしいと思う。

 

しかしながら、「王さんや大谷選手のような恐ろしいバッターに成長していってしまったら、どうしよう」という、アンチ巨人のかなり底知れない不安も掻き立て始めてられてもいる…。