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昨日の朝、たまたまテレビを見ていたら、女子アナウンサーが謝罪をしていた。先週末の早朝のラジオ番組に寝坊して、結局出演できずにその日の番組は終了したとのこと。

 

当初番組側は、連絡が取れなかったとのことで、安否確認をした。のちにただの寝坊と分かり、公式ツイッターで「事故や病気でなく無事に捕まりました。ご心配頂いたリスナーさん本当に申し訳ありません」と謝罪したとのこと。

 

勿論、遅刻や無断欠席は社会人として許されることではない。

しかし、全く連絡が取れない時、無事が確認さえできれば、とりあえず安堵とする。

 

実は私も、大学病院勤務時代に、2度後輩の自宅まで安否確認をしに行ったことがある。

 

1回目は本院時代。

若い医局員が「10時を過ぎても出勤してこないのだが、医局に何か連絡が入っていないかか」と、関連病院の上司から医局に電話があった。

秘書さんが、その医局員の携帯電話に何度電話しても全く通じない。

住所を調べてみると、本院からさほど遠くないところに住んでいた。このためやむを得ず、僕ともう1人別の若い医局員と二人で、その医局員の下宿まで行き、安否を確認しに行った。

 

自宅マンションに入って、インターホンを押しても全然出てこない。

何度かドアをたたき、「部屋にいるのだったら、出て来い」と言った。最終的に、「出てこないのなら実家の母親に今から連絡する」と言ったところ、やっと本人が出てきた。

事情を聴いたところ、AM10時頃まで全く気付かずに寝ていた。電話が鳴ったのは分かっていたが、今更電話に出たら怒られるだけだと思ってずっと出なかったとのこと。

 

2回目は、静岡病院にいた時。

AM9時を優に過ぎても全く出勤してこない医局員がいた。

この時も、本人の携帯電話に何度か電話しても全く応答がなかった。

仕方なく、総務課の人に下宿の鍵を出してもらい、その人と一緒に、医局員が住んでいる職員アパートまで行くことにした。何度かインターホンを押したところで、やっと本人が出てきた。

 

ここまで来ると、遅刻に対して叱るというよりは、生存が確認できて良かったという思いが大きくなる。

 

 

そして、そう思わせる伏線として、僕にはちょっと心が痛む出来事がかつてあった。

それは、幼稚園から中学までずっと一緒だった同級生が、30歳になる前に突然死してしまった。

彼とは、家も近所で子供の頃はよく一緒に遊んでいたし、カブスカウト時代も同じ組でずっとハイキングやキャンプなどで苦楽を共にしていた。

 

新婚間もない時に、夜中に寝ていたところ突然死したとのこと。

僕は、医者として何も役に立つことができなかったことに、虚無感しか感じなかったことを今でも覚えている。

 

そういう意味では、今回の番組側の「事故や病気でなく無事に捕まりました」というコメントは、年上が年下の者に対して非常に心配したからこそ、正直最初に出てくる安堵感から出てきたコメントではないかなと思った。