先日、コーン・フェリー・ヘイグループ株式会社の竹端直弥さんの「コーチングxコンサルティングの視点から見た「ワクワクする組織づくり」で大切なことは?」といったタイトルで、如何に組織を活性化させるか参加者でデスカッションしながら考えていくといった趣向のセミナーがあり、参加してきた。
まず、そもそも「ワクワクする組織とは?」と言ったことを、参加者みんなで話し合った。たくさんの素晴らしい意見が出されていたが、その中でも印象的だったものとして、「安心・安全」「腹を割って話せる・否定されない」「お互い共感できる・志が同じ」「自己達成と社会貢献の両立」などといった意見が出されていた。
これに加えて、竹端氏は、「金銭面を気にすることなく、仕事に専念できる」「「他者によく見られる」や「自分の弱さを隠す」といったことが存在しない」といったこともあるのではないかと、話されていた。
また、「ワクワクする組織におけるマネジメントとは?」といった問いに対しては、「単なるマネジメントは不要で、全員が各々のリーダーシップを発揮し、共鳴し合うこと」ではないかという見解も述べられていた。
僕自身も今までの経験の中で、非常にワクワクする組織の中にいた時は、やはり上記の様な雰囲気がかなり多分にあったと思える。逆に、非常にワクワクすることが難しい組織の中にいた時は、上記の様な環境がほとんど作れなかったような気がする。
そして、このセミナーに参加して強く感じたこととして、マネジメントとリーダーシップについての関係が印象的だったなということであった。僕自身の個人的見解としては、令和の時代のマネジメントは、昭和の時代と異なり、かなり裏方に徹することが求められている時代ではないかと感じている。
セミナーの中でも竹端氏は、上記で触れたように、組織内の各個人がリーダーシップを発揮してもらうために、これからのマネージャーは、管理していくのではなく、それぞれ各人の意見をどんどん発信してもらえるように気を配り、これによって各人のポテンシャルを最大限発揮できる環境を整えていくことが求められるのではないかと、スライドをまとめておられた。
確かに、素晴らしいカリスマ・ワンマン経営者も世の中には少なからず存在するが、現場の状況を常にきちんと把握できていないと、いずれ「机上の空論」となり、現場のスタッフは白けていってしまう。そして、そうした環境ができてしまうと、今の時代、もれなく離職者が多発していってしまう。
だからこそ、日本の中で「ワクワクする組織づくり」が話題になり、これについての対策法をしっかり管理監督者達が理解し、実行に移せていけるようにしておかなくては、あっという間に悲惨なほど組織が崩壊していってしまう時代になってきていると言えるのではないだろうか。
また、こういった勉強会には機会があれば、自分自身も怯まずに参加していきたいと思う。