猛暑:最高気温になる時間帯

前回の僕の答えは、「東京の方が過ごしやすいと思っている理由として、風の有無が関係しているのではないか」ということだ。

これは、勝手な僕の意見なので、正しいかは分からないが、意外に的を得ているかもしれないとは思っている。

 

実はこの夏の時期、京都で夕方のニュースを見ていると、まず最初に四条河原町付近の道路上の「陽炎(かげろう)」が映し出されていることが非常に多い。それはある意味、今日も京都は暑かったですというための象徴的な映像となっている。

一方で、東京ではなかなか陽炎を見ることは無い気がする。それはやはり、海が近いので多少なりとも風が吹いて、陽炎を見るほどでは無いというところではないだろうか。その分、同じ気温であっても、風が感じられる分、暑さが多少凌げていると感じるのかもしれない。

 

ただ、今年の京都はさらに暑くなっているようで、近年は37~38℃といった最高気温もしばしば認められ、ますます真夏は過ごしにくくなってきていると思われる。お盆の時期に、帰省のために新幹線で帰るのだが、京都駅に着いて、新幹線のドアが開くと、一気に熱風が吹き上げてくる。その熱風を感じるたびに、一歩ホームに足を踏み入れることを躊躇してしまうところから、毎夏「ああ、お盆に京都に帰って来た」と実感する。

 

 

最高気温と言えば、関東ローカルのニュースを見ていると、ご存じの通り、埼玉県や群馬県の最高気温が凄まじいことになっている。40℃近い最高気温とは、本当に外出することも考え直さなければならないほど、危険な暑さではないかと思う。

天気予報の解説などを聞いていると、ここまで最高気温の上がる理由として、東京都心部のヒートアイランド現象で温められた空気が、海風として流れ込み、夕方ごろが最も気温が上昇する時間帯であるとのこと。もちろん、盆地の地形も多く、山から乾燥した風が吹き下ろし気温が上昇する「フェーン現象」の影響も重なっている。

これでは将来的に、北関東エリアは、真夏の間、普通に暮らせる場所で無くなってしまうということさえ、考えなければならないということであろうか?

そう考えると、ハワイでの山火事等のニュースを見ると、そういったことが、日本だけでなく、世界中で本当に深刻な問題になる地域が続発するということも、本当にリアルな現実として我々は目の当たりにすることになるのだろうか?

 

こんな猛暑が続いていくと、子供たちにとっては夏の部活動におけるスポーツ活動等にも大きな影響がでるだろうし、高齢者にとっては、毎夏の酷暑を凌ぎきることさえ大変な負担になり、様々な外で働く業種の労働者の方々の健康維持にも多大な影響を与えかねない。

猛暑・酷暑を経験したからこそ、現実として考えられることもある。そう考えると、温暖化から沸騰していく地球を、何とかするために、我々が今まで以上に考えなければならない、そしてすぐにでも行動に移さなくてはならないことが、実際にはたくさんあるのではないだろうか?