先日、ブログにアップした矢先に、またしても武豊がダービーで勝った。
平日の夜だったのだが、その日たまたま昭和の雰囲気が残った飲み屋にいた。すると、テレビがついていて、競馬好きな常連客と店の大将が、競馬談議に花を咲かせていた。
最初は何気なしにテレビを観ていたのだが、大井競馬場のレースなのに、何となく知った名前の騎手がいるので、あれッと思った。次の瞬間、デムーロが出てきて、JRA騎手もいるのかと思ったら、武豊も最後の14番目に紹介された。
後で調べてみたのだが、第24回 ジャパンダートダービーJpnI3歳選定馬重賞という、ダート3歳戦で唯一のJpnI競走として、JRAからもトップホースが参戦するレースとのこと。南関東3歳クラシックの最終戦でもあるため、南関所属馬のほか、地方競馬の各地のダービー馬と、JRAの強豪が大井競馬場を舞台に覇を競う。ちなみに、JpnI〜JpnIIIとは、国際格付けの得られていないものだそうだ。ただ、地方競馬のG1レースというレベルだと思う。
ダービーと言っても、こちらはもちろん地方競馬のダービーなのであるが、思った以上に侮れないレースである。
まず、こんな平日の夜まで、JRAの騎手は競馬をしているのかと驚いた。しかも、レースとしては土砂降りの雨の中で、馬場は不良。
そういった状況を鑑みて、さすが武騎手はうまい具合に、大外から中段に入っていき、5月のダービー同様に、4コーナー付近で先頭に並び、そこから一気に後続を引き離していった完勝であった。
レース後のスローモーション・リプレイを見てみると、ゴール後、普段見たことがないようなガッツポーズを武豊がしていて驚いた。そして、それが大変印象的だった。僕が見たところ、5月のダービー制覇した瞬間のガッツポーズより大きい気がした。
レース後の解説者等の話しを聞いていると、このレースに勝ったのは2005年以来、17年ぶり4回目(史上最多勝利数)とのこと。こういったところにも、あのガッツポーズの意味が込められているような気がした。
これくらいの年代になると、世間の注目が大きい事柄よりも、自分が目標としていることに注力し、そして結果を出すことを優先させる。そういった考え方も大切なのだと、武騎手に教えられた気がする。
普段のJRAよりも大きなガッツポーズ。ちょっと忘れられない一戦となった。
ちなみに蛇足であるが、この第24回ジャパンダートダービーの売得金は26億4915万5700円で、昨年記録した同競走の売り上げレコードを塗り替えたそうだ。また、第24回ジャパンダートダービー当日の売得金は46億5468万3300円となり、対前年比では109.8%のプラス。こちらは同競走1日あたりの売り上げレコードを2年ぶりに更新した(従来の売り上げレコードは令和2年に記録した42億8932万6770円)とのこと。やはり、これも中年の星、武豊効果か⁉