話しかけやすさを醸し出す、コーチング人

少し前の話しだが、昨年末に、僕も利用させていただいているシェアオフィスの簡易的な忘年会があった。

普段シェアオフィスとして使用しているフロアに、フリードリンクとケータリングの食事が少し置いてあり、人数も数十名おられ、それなりに賑やかな状態だった。

 

その時に、各自是非名刺交換もされて下さいとのことだったが、私としては、全く知らない人といきなり名刺交換することはかなり億劫な状況であったため、少しだけ飲み物やお食事をいただいて、そそくさと帰ろうかとも思っていた。すると、ちょうどその時にふっと目が合った男性が、いかにも声をかけやすそうな人だった。このため、思わず名刺交換をさせてもらった。

 

この男性は外資系企業の営業マンとのこと。ただ、少し話をしているうちに、私の名刺にメディカルコーチングと書いてあることに気がつかれた。すると、「実は私、前職はコーチAでプロフェッショナルコーチをしていたんですよ」とのこと。

 

そこで、あの話しかけやすさを醸し出していたのは、コーチングをずっとやってこられてきたからこそなのだと、非常に合点がいく思いをした。

やはり、普段から話しを聴く姿勢を持っている人は、たとえ大勢の中にいても、雰囲気だけでも話しかけやすさが伝わってくるのだなと、改めて感心した。

 

翻って考えてみると、世の中の患者さん達も、初めて医療機関を受診される時、どんな先生が担当なのだろうと、初診時はかなり不安なのであろうなと改めて思う。

その初診時に、非常に話しかけやすい雰囲気を持ったドクターであれば、どれほど安心するだろうとも思う。

そういった意味でも、常に傾聴する姿勢を心がけておくということの大切さを痛感した一場面だった。