猛暑 風のある東京、風のない京都

東京はとうとう、猛暑日の日数記録を14日と観測史上最多となったそうだ。

暑いのは苦手だという方が多いようだが、僕は真冬の寒さよりも、この猛暑日の方がましだと思っている。

 

これにはやはり、京都盆地育ちということが関わっている。

夏休み中、朝から晩まで練習していた高校時代は、夏休み中が熱帯夜で40日連続記録なるものがニュースでも報道されていたと思う。猛暑日も続く中、部活の練習では、扇風機はあったがクーラーは無かったので、暑さには心底慣れてしまい、夜もクーラーをかけずに窓を開けて寝ていた。それでも当時は快眠であったのだから、若さとは恐ろしいものである。

 

確かに、今の東京はその当時の京都と比べても負けないくらいの連日の暑さである。

ただそれでも、僕自身は、東京の暑さの方が過ごしやすいとも思っている。その理由は風の有無にあるのではないかと感じている。

 

京都で猛暑日だと、その夕方以降のニュースでは、必ずといっていいほど、四条河原町あたりの大通りに陽炎(カゲロウ)が湧きたっている映像が流れる。

同じ猛暑日であっても、その陽炎が東京の大通りでは、あまり見られない。その理由は風にあるのではないか。天気予報などを見ていても、東京では猛暑日でも結構風が強い日がある。

むしろ、なぜ風が吹いているのに猛暑日になるくらいまで気温が上昇するのかが不思議だが、やはり風が吹いていると、たとえそれが温風であろうと、暑さがしのぎやすくなる。

 

しかしながら、京都でも、なかなか37℃以上にはならなかったと思う。埼玉・熊谷や群馬・館林など、連日体温以上の気温が続いているが、これはまさに酷暑という言葉がふさわしいくらい、本当に大変な暑さだと思う。

先日、テレビの気象予報を見ていたら、東京の最高気温が出る時間は12~14時ごろなのに対して、この埼玉北部から群馬南部の内陸エリアでは、最高気温が出る時間が15~16時ごろというデータを紹介していた。東京湾から吹いてくる南風で、夕方になると東京都心部は気温が下がってくるのだが、その温風が夕方に内陸部に流れていくのだそうだ。そこで暑さの層が二重となって、夕方に体温を上回るような気温にまで上昇するとのこと。本当に気の毒としか言いようがない…。

 

これからの時代、どこまで気温が上昇していくのか、心配でしかないが、やはり大切なのは、夜が暑くてもしっかりと睡眠を取ることだと思う。もちろん、水分・塩分補給も大切だが、この暑さ対策を如何にしていくかが、今の時代を生き抜く上では、必須条件になってきているのかもしれない。