多くの人達が感じたこととも思われるが、野球のWBC(World Baseball Classic)で、僕が注目したというか脱帽したのが、栗山監督をはじめとする、様々な代表選手たちの”粋な”気遣いや計らいである。
皆さんも、すでにいくつかエピソードを挙げることができるくらいに、今回の日本代表は、試合に勝つだけではなく、本当にチームとして勝ち抜くための配慮を常に怠っていないなと感じる。
僕が特に素晴らしいと感じたのは、ヌートバー選手が合流した日のあの“たっちゃんTシャツ”である。
最初にあのTシャツを見た時に、多少の違和感を覚えた人は少なくなかったのではないだろうか。
僕自身、そもそもメジャーリーガーとは言え、ヌートバー選手なんて聞いたことが無いと思っていたし、そんなよく分からない選手を日本代表メンバーに加えることに対しての抵抗感が少しあった。もしかしたら、代表メンバーやプロ野球界の中にもそういった思いを抱く人は多かったかもしれない。
でも、だからこそ、メンバーとして入って来るからには、ああいった“粋な演出”でチームとして迎え入れられる組織と、そうでないチームとに、結局は大きな差が生じていくのではないだろうか。今回の第1ステージの4試合を観て、そう思わざるを得なくなった。
こうした”粋な”計らいをして快く迎え入れた代表チームを、今や最もムードメーカーとして引き立ててくれているのがヌートバー選手となっている。こういった、プラス思考の考え方や振る舞いの連続が、相乗効果となってよい結果に繋がっていくということを、我々はもっと普段の生活や仕事場の中で参考にすべきだと感じる。
やはり、コミュニケーションも「最初が肝心」なのである。
確かに、どんな人なのか、もしかしたらあまりいい人ではないかもしれないが、せっかく一緒に仕事をする仲間になるのであれば、のちにあんなことをして損をしたと思うこともあるかもしれないが、「やらないで後悔するよりは、やって後悔した方がいい」。
日本代表になるようなプロ野球選手たちは、そういった経験を今までに何度も経験してきたのではないだろうかと思ってしまうくらい、多くの選手がそういったコミュニケーションを取ることについて、自己犠牲をしてでも腐心していることに、我々は大いに共感し、予想以上の盛り上がりに繋がっているところもあるのではないだろうか。
そして、我々はただ共感するだけでなく、実際に自分達の職場や組織でも、実際に自分からアクションを起こし、今までとは全く違ったチームビルディングやワークエンゲージメントなどが前向きに起こっていき、どんどん働きやすい、充実した職場になっていくことを、自ら体験していくことも必要だと思う。
僕自身も、日本代表選手たちに負けないように、自分達の職場を盛り上げられるように、小さなことからでも始めていきたい。
最後に、「日本頑張れ!!」。世界一になるように、みんなで応援してます!!